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CD複数枚販売商法をもう辞めませんか

年末に、同一CD大量購入と廃棄、その処理について幾つかのニュースが目に入りました。

どう考えてもちょっとおかしいですよね。CDは音楽を聴くためだけなら1枚あれば足りるものだし、消耗品でもないですよね。

僕も自分が作ったCDがこんな風に廃棄されていたらガッカリするし、アーティストもアイドルも良い気持ちにはならないと思います。

音楽業界、この複数枚販売商法を、そろそろ考え直した方が良いのではないかと思っています。

知らない方に説明しておくと音源が同じでもジャケ違いがメンバー人数分ある、表題曲は同じでも、カップリング収録音源や付属Blue -Ray映像が違うというCDが複数バージョン存在します。
体としては「お好きな商品をお選びください」という事ですが現実的にコンプリート願望の強いアイドル・ファンは全アイテムを買わざる得ないシステムになっています。


アイテムとして集める以外の複数枚購入の理由は特典として1枚買うと握手、2枚買うと2ショット撮影、メンバー全員分の枚数買うと囲み撮影が出来るという買えば買うほど、特典が豪華になっていくというのが基本のシステム(アイドル業界ではレギュレーションと言います)かと思います。

チェーン店毎に特典が違うとか、抽選券がつくとか他にも複数枚買いさせるシステムは他にもいくつかあります

僕はフィロソフィーのダンスのプロデュースをしていた時に、後述するチャートをハックするために2018年に、あまり積極的ではなかったアイドル商法を1度だけとことんにやってやろうと思い、20枚買うと、メンバーがママとチーママになっていてママは和装、つまみはメンバーの手作りのスナックで飲めるというのをやりました。限定40人は即完売でした。

半ばジャンキーになっているファンに言葉は悪いですがドラッグ・ディラーのように商品を買わせるわけです(ドラッグのように心や体は壊さないですが)

申し訳ないと言う気持ちもありましたが¥24000で好きなアイドルと飲めて話せて、盛り上がれるなんてなかなかないと思います。最後は店は半ば狂乱状態になっていたので元は取っていただけたかなぁと思っています

おかげさまでオリコンの7位にランク・インしました(その節はありがとうございました)

AKB48商法と言われたCDを複数枚購入をさせて来た約10〜15年前とは音楽業界が大きく変わって来ていて、そのビジネスの方法を変えるべきなのに、なぜか今の音楽業界は思考停止に陥っているように感じます。

説明していくと、まずCDというのはマネージメント的には一番儲からない商品です。
メジャーの場合、アーティスト印税は新人は1〜2%なのでCDシングルの本体価格が1000円なら20円しか入ってきません。制作費を負担する事で原盤権を持つ事もできますが、100%持ったとしても100円程度です。

インディーズでもディストリビューターと小売店に50%は手数料として支払わはなければなりません。

一方、通常の物販は原価は30%以下というのが基本です。
なので1000円でファンが何か買ってくくれば単純計算ですがマネージメントはCDは20円の利益しか出ないのに、物販なら700円の利益が出ます

でもなぜ、こんな利益に差がある事が分かっているのにアイドルは時間と体力を使って撮影会、握手会をしていたかというと、まずはレコード会社には大きな利益が出るからです。

1万枚売れればヒットと呼ばれる今、5万枚でも売ってくれればレコード会社は大喜びです。

売り上げによって,そのアイドルの次回作の宣伝費、制作費が決まるのでマネージメントは作品の質の向上、レコード会社の宣伝を期待する事が出来ます。

レコード会社は予算をかけてミュージック・ビデオを作り、有料広告を打ち、テレビ、ラジオ、雑誌等にブッキングしてくれれば、それがアイドルの宣伝になり、マネージメントはライブの動員が増え、物販が売れ、ファンクラブへの入会者が増えるという事を期待できます。それによってCDでの売り上げのマイナスを補填出来るというのが今までの考えなんです。

そして、オリコンのチャートがCD売り上げ枚数至上主義だった時はチャートをハックした結果であっても1位になれば「オリコン1位です」言うことが出来ました。1位にはならなくても「ベスト10入りました」などがトピックとして使うことができ、それでまたメディアやCMへのブッキングがしやすくなるわけです。

ですが今は音楽はサブスクで聴く人がほとんどなのでCDのチャート気にしている人は全然減っています。

メディアを見ていてもトピックになるのはチャートではなく各種SNSの数字です。

宣伝方法もSNSが主流になり、オールドメディアへのプロモーションは意義がどんどん低くなって来ています。

ミュージック・ビデオも予算をかけて作ってもファンが見るだけのファン・サービス化している傾向も感じています。

要するにレコード会社による宣伝が必要とされなくなって来ているという事なのです。

さらに以前は布教と言って複数枚書いしたCDを配るという文化がありましたが、もうCD聞けない人も多いので意味がないですね。

もちろん環境に悪いのも前述のニュースのように言うまでもありません。

同じような問題意識を持っていてくれるアーティストも出て来ています

ですが、単純に複数枚購入の特典ビジネスを全部やめましょう!というのも短絡だと思っています。
アイドルに会いたいというファンの気持ちは(アイドルはサービス業だといういしわたり淳治さんの言葉があるように)叶えてあげるべきだし、レコード会社の利益が減ってしまうと、ビデオ、ビジュアル、音源、等の制作物の予算も削られてしまいクオリティーが下がる、あるいは作れなくなるという事も起こります。作詞作曲家への分配も減ってしまいます。

そこで、思ったのはコミック・コンベンション(コミコン)のセレブとの撮影会のシステムです。
昨年の12月にはジュード・ロウ、ジェイソン・モモア、ベネディクト・カンバーバッチ、さらには山下智久の名前もありました。

セレブとの撮影会のチケット料金はセレブにより差があるのですが セバスチャン・スタン(キャプテン・アメリカのバッキーですね)は撮影で¥31000、ウェルカム・パーティー参加で¥36000です。(元フィロソフィーのダンスの十束おとはちゃんがセバスチャン・スタンと写真撮ってますね。さすがMCUオタクです)

KISSも超プレミア・チケットはライブ後にメンバーと写真が撮れるという特典がありました。

価格設定は違うけれど、これって地下アイドルがチェキ券売ってるのと基本的に変わらないですよね

これを導入すれば良いのでは思いました。

ただ問題は撮影の権利だけを売ると、マネージメントの利益にはなってもレコード会社の利益にはなりません、アイドルも売れるにはヒット曲が必要なので、それを提供してくれた作詞作曲家への利益分配もありません。

なので例えば、CDは1枚だけれど特典券付きにして、その枚数に寄って値段を変えるのはどうでしょうか?

10枚付きなら1万円 20枚付きなら18000円とか枚数が多いと多少、お得な価格にすれば良いと思います。

紙1枚で1000円なら、CDより原価も安いです。

レコード店への売上の貢献も変わりません。

他にも考えれば、やり方があると思いますがいかがでしょうか。

複数枚購入特典と言う15年以上続いているシステムなのでなかなか簡単には変えられないかもしれないですが、どこかのレコード会社かマネージメントの方、率先してやりませんか。なんなら一緒に考えませんか?

ご検討のほどよろしくお願いいたします





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