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MAINAMIND 「鬼でもない」について

10月24日にリリースされた僕がプロデュースしたMAINAMINDのソロ・デビュー曲「鬼でもない」について、彼女との出会い、この曲が出来た経緯など書いてみたいと思います。

彼女がメンバーである大阪☆春夏秋冬(以下、シュカシュン)を始めて見たのは2016年のスタジオ・コーストでのイベントだったと思います。その時に彼女のボーカル力をダンス・スキルは素晴らしいと思った記憶があります。(その件をツィートしたらメンバーがすぐに気づき会いに来てくれて驚きました)

その後フィロソフィーのダンスとイベントで一緒になる事も多く、彼女とも顔見知りの関係になりました。ある日、新宿のアルタ前でアシッド・ジャズ風のファンク・バンドが演奏していたんです。良いグルーブだったの立ち止まり見入っていました。そうしたら小柄な女の子が「加茂さん」を声をかけて来て、それがMAINAちゃんでした。彼女もたまたま通りががり立ち止まってみていたそうです。こんな音楽にも興味を示すんだと印象に残りました。

その後、シュカシュンはメジャー・デビュー。デビュー時はダンス・ミュージックよりだったのですが作品を重ねるに連れて音楽的にはロック・サウンドに舵を切っていきました。ロック路線で売れているアイドル・グループもいるので間違いではないと思いますが、個人的にはロックの8ビートだと彼女のボーカルとダンス・スキルは100%活かせないような気がしていて少し残念に思っていました。

その頃、僕はH.E.Rやジャネール・モネイといった先鋭的でコンテンポラリーなR&Bが面白く、これをうまくアイドルで出来ないかと思っていました。そんなタイミングで知り合いからSANABAGUN.のベースの大林亮三君を彼はアレンジャー、プロデューサーとしても活動したいからと紹介されました。話すと彼はクラシック・ソウル(ディスク・ユニオンのソウルR&Bのアナログ・コーナーでのバイト経験あり)から最新のR&Bまで精通しており、僕が師と仰ぐ浅川マキにはまっている、そしてレコード好きという事でかなり懇意になりました。

彼は自身のバンド(ソロ・プロジェクト)のRyozo Bandでも活動してアルバム2枚、シングル2枚をリリースしています。新しいシングルを出したいという話になり、だったら本格的なR&Bサウンドで歌っても実力的に問題のないシュカシュンのマイナちゃんとフィロソフィーのダンスのハルちゃん(彼女SANABAGUN.のファンでもあります)を参加させたらどうかと提案しました。彼女たちにとってもアイドル・ファン以外に歌を聴いてもらえる良い機会になるのと、彼女たちのファンが購入するのでセールス的に亮三君にも貢献出来ると考えたのです。

このプロジェクトは無事に成立。「ナイト・ライツ」という作品が出来上がり、最近ではライムスターのDJ JINのリミックスがリリースされるなど引き続き盛り上がっています。

その後、定期的に彼女とは連絡を取るようになったのですが、「オリジナルを作っているので聴いてほしい」と連絡がありました。当初はさして期待せず、どんなものかと聴いてみたら,これが拙い部分はあるものの前述の最新のR&Bに通じるものだったのです。

これは面白いと思いました。それは音楽面だけではなく、彼女は3歳からダンスを習い、さらに日本舞踊のスキルまであるというダンサー・ネイティブでもあるんです。欧米のメイン・ストリームのエンタテイナーは80年代のマイケル・ジャクソン、マドンナから今のアリアナ・グランデ、レディ・ガガ、ジャスティン・ビーバーと多くのエンタテイナーは本格的に踊れます。そしてプリンス、ブルーノ・マーズと言った音楽性でも高い評価を得ているアーティストも踊ります。

日本ではどうかというとオリジナルで曲が作れて踊りもちゃんと出来るというと今なら三浦大知、以前なら岡村靖幸くらいだと思います。女性では思い当たらないです。

ソング・ライティングが出来て、踊れて、歌も上手くて、キャラクターも可愛いこれは、僕は最強だと思いました。

デモを全曲、聴かせてもらい、楽曲としてよく出来ていて、そして彼女らしさが良く出ている曲として「鬼でもない」(当初は違うタイトルだったのですが「鬼」という言葉がインパクトがあるのでタイトルに入れてもらいました)を選びました。

制作途中で本人から大サビを入れたいとリクエストがあり、僕は最初はあっても無くても良いかと思っていたのですが、インパクトがあるメロディーが足されてさらに良い作品になりました。

そして、この曲のアレンジは前述の亮三君しかいないだろうと彼に発注。シンプルだけれど印象的なフレーズと打ち込みと生演奏が絶妙にマッチしたアレンジが上がってきました。いくつかの注文をして完成、歌入れとミックス、マスタリングは僕のホームスタジオとも言える三軒茶屋のクロスロード・スタジオで井上さんに担当してもらいました。

彼女とやりとりをしていて面白いのはラインで制作用の参考曲などを送るのですが彼女はリスナーとして知っているのでは無くダンス用の曲として知っていて曲名、アーティスト名は知らないケースが多々あるんです。つまり頭では無く体で過去の名曲を体に染み込ませているんです。なので彼女の作る曲は頭では無く体から出てきているように感じます。

余談ですが配信に際してカップリングはカラオケ(英語ではマイナス・ワンあるいはTV Mixと言って、メインのボーカルがないもの)定義は曖昧ですがインストルメンタル(スタジオ用語で純カラと言ってボーカルが全くないもの)をカップリングで配信しました。これは多分世界初だと思います。このトラックを使って歌ってもいいし、切り取ってラップしてもらってもいいし、全く違うメロディーを歌ってもらっても構いません(むしろ聞きたい)色々な形でこの曲を味わい尽くしてもらえればと思います。

今回もお読みいただき有り難うございます。




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