熱海女子旅、徒然日記。
先月、高校の同級生の二人と熱海旅行へいってきた。
美味しいものを食べ、綺麗な景色を見て、そしてたくさん喋る、本当に濃すぎた2日間。
タイトルが表す通り、今回はエッセイというより、ひたすら楽しかった瞬間を思いのまま、書き綴っていく「日記」に近いのかもしれない。
ちなみにこの二人は以前フォトエッセイを一緒に作ったYちゃんと、そこに足を運んでくれたYちゃんである。(ダブルYちゃん…)
詳しくは↓
新幹線でびゅんと熱海へ。
そこからレンタカーを借りた。
BBQしたいなあ。
ということで、酪農王国オランジェへ。
ちなみにわたしは、ここ3、4年ほど毎年、違う誰かと牧場に行っている。
大人になったら、牧場行きがち説。
自然や動物に癒やしを求めて、牧場に惹かれるのかもしれない。
着いたら、微かに動物の匂いがして、なんだか懐かしい気持ちになった。
早速BBQ!
外で食べるお肉は格別であり、あっという間になくなる。価格も2000円とわりとリーズナブルな価格でちょうど良い量!

「次、何する?」
ー乳、搾るか。
満場一致で、牛の乳搾り体験があったので、やってみることに。
ちなみに、全員小学生のときに乳搾りを経験していた。
となると、もう3人とも乳搾りマスターである。
そういえば、と急に思い出したことがある。
乳搾りとは、ぎゅっと握って絞るのではなく、人差し指から順に優しく曲げつつ絞るのだ、ということ。20年ほど前のことなのに、こんな記憶の引き出しがあったなんて。
順番こに、差し出しされたおじさんの指を牛のおっぱいに見立てて握るのは、なんだかシュールで笑えた。
小学生のときは、思い描いていた牛より実際は、はるかに大きく、ぐりんぐりんと動く大きな目が怖かったのを覚えている。
ぐりんぐりんな大きな目は相変わらずだったが、なんだか可愛いと思えたのは、自分もあの頃に比べてて背丈が大きくなったからかもしれない。

蝿がうっとおしいのか、牛のモモコちゃんは頻繁に脚を踏み鳴らしている。その脚に蹴られないよう注意を払いながら、乳しぼりする。
記憶よりやわやわした感触で生温かくて、おお、命のぬくもり、なんて思いながら絞らせてもらった。

うさぎたちがいて、餌をあげたり、濃くて美味しいソフトクリームを食べたり…。
比較的大きくはない牧場だったけど、のどかでとても良かった。

ひったくられてしまった…。
帰り際、お手洗いの手洗い場で、あるものを見つけた。
ー生まれたての新緑のように鮮やかな黄緑のアマガエル。
ザ、カエルというお手本のようなカエル。
捕まえたい!!触りたい!!
オトナ小学生が、ひょっこり顔を出す。
生き物を触ることに抵抗がないのは、小学校の先生という職業柄、生き物に親しみ過ぎている環境のせいだろうか。
だがしかし、いきなりカエルを追いかけて、捕まえようとする31歳、ちょっとやばくはないか。
二人とも「ほら、カエル!!」と見せられても反応に困るのではないか。
「え〜カエルー?気持ちわる〜!」
とか言われちゃうと、なんだかしゅんとするし。
触りたいという本能と、いややめておけ、という理性の逡巡。
まずは、
「見て、カエルおるねん。」
とお手洗いから出てきた、Yちゃんの反応を見てみる。
「わ〜可愛い〜!」
という反応が返ってきた。ほっ。
お手洗いの外で待っていたもう一人のYちゃんに見せようか、ということになり、二人してカエルに手を伸ばす。
蛙は、無事オトナ小学生に捕えられ、あたかも「となりのトトロ」のまっくろくろすけを捕まえためいちゃんのような格好で走り出すわたし。
しかも、多分めっちゃ笑顔。
幸いYちゃんにも、
「ぎゃー!蛙ー?!」
と拒否されることもなく、3人で可愛い可愛い、ときゃいきゃい良いつつ、カエル渡し合いバトンしたり、写真を撮ったり。
蛙でわいわいしているわたしたちに、近くにいた中学生くらいの男の子がびっくりしていた気がしないでもない。
ー蛙一匹で、こんな楽しいなんて。
わたし、二人がめっちゃ好きだわ、って蛙を放して車に乗り込みながら思った。
数年後、ふと思い返すのはこういう何気ない瞬間である気がする。

そして車を走らせ、ホテルに着いた。
今回宿泊したのは、自然豊かな露天風呂がある熱海森の温泉ホテル。
お部屋でフロントや道の駅にあったリーフレットを広げる。
「こんなとこもあるね。」
「ここもいいね。」
とあーだこーだ言いつつ、明日の計画を立てる。
様々な観光地や美味しいご飯屋さんが載っているリーフレットの中に、「熱海秘宝館」の文字を見つける。
秘宝館ってなんだろう、と目をやると、
「エロスと幻想のパビリオン」とのこと。
なんちゅう、パワーワード!!
思わず、何それ。と笑い合う。
気になってホームページを検索し、とある言葉に、目が吸い寄せられ、気付いたら口から飛び出していた。
ー「大人の遊園地。」
十数行あった説明書きなのに、友だちと綺麗にハモってしまい、またもや笑う。
しかし検索してみても、写真もないし、一体どんな場所かも想像がつかない。
「いや、そんな大したことないって。」
「いやでも、エロスと幻想のパビリオン、よ。」
「しかも18禁!」
「中学生がわーわー言うくらいかな。」
「たとえ、大したことなくても、いろいろつっこみながら歩いてたら絶対楽しい。」
「確かに。」
ちなみに、わやわやとテンションが高いが、アルコールは微塵たりとも摂取していない。さっきまで車を運転していた、まったくの素面なのが、恐ろしい。
「秘宝館」、多分くだらなくて、でも絶対楽しくて、おそらく今を逃したら、もう行かない気がする。
そんな場所を、次の日に訪れる箇所の一つに加えることにした。
晩御飯は、いろんなお料理がずらりと並ぶバイキング形式。しかも、目の前でステーキを焼いたり、お刺身を切ったりしてもらえる。
何度もおかわりし、
「美味しい、美味しい。」
と連呼するわたしたちに、
「そうでしょう、そうでしょう。」
とにこにこする料理人の方たち。
なんて幸せな空間なんだろうか…!!
他の方が書かれていたレビューにあった通り
、すごく美味しいご飯で、ここを選んで良かったなあ、と思えた。

お腹が満たされ、浴衣に着替えて卓球でひと運動してから温泉へ。
温泉に浸かりながら、最近仕事で思ったこと、最近考えていることなど、とりとめもなく、喋った。
露天風呂の淵に腰かけ、湯冷めしたら、また湯に身体を浸し、火照ったらまた淵に腰かけを永遠ループ。
10時過ぎに入ったのに、風呂の入り口付近にあった時計の二つの針はもう重ならんとしている。
そしてお部屋に戻って、またまた喋る。
夜にテーブルにお酒やあてを並べて、女子会を開くつもりが、畳の上で雑に並べられるお酒。またこれも一興。

お互いが「やりたい」と思っている事業であったりチャレンジであったり、この畳の上から展開され、そこから、どんどんアイデアが膨らんでいく。
他の人が聞いたら無謀かもしれないことも、お互い話すうちに、なんだか無謀じゃなくなってくる気がするから、不思議だ。
楽しくかつ、ちょっと真面目に話すわたしたち。
数時間前に、「エロスと幻想のパビリオン!」とうひゃひゃひゃとふざけていたテンションとはまた違うテンションである。
どんな話も尽きなくて、楽しい。
隣から聞こえてくる寝息を子守唄に、心地よい疲れに明日への期待を携えて意識を手放した。
2日目へ続く……。
