白Tとデニムで乗りたい自転車
26インチMTBに想いを馳せる
ROCKBIKESから発売予定の26インチクロモリリジッドMTB
”DAZZL(ダズル)”
生産前サンプルが届き走ってみると、とても心地よく気分が良い。
なんだか久しぶりに「自転車っていいな」と思って、そのままnoteを開きました。
少し昔話になりますが、自転車店で働き始めた頃、自分の父親くらいの年齢の人がよく修理で持ってきていたのがこの手の自転車。
「ずっと乗ってなかったんだけど乗れるようにしたくて」
「長いこと乗ってるんだけど、近所の自転車屋では修理してくれなくて」
その当時、東日本大震災があったのもあって、世間的に自転車熱が高まっていたのもあると思う。
ハーレーのカスタムショップに就職したものの、新規事業の自転車部門に急に転属。
NISHIKI、ARAYA、MIYATAなど、MTB流行の全盛期をひとつも知らない僕からすると、古い自転車を愛でることへの理解はなかなかに難しかったのを覚えている。
今になって考えると、その時点から20年前の自転車。
今からさかのぼれば35年前の自転車。
まずそれを大事に手元に置いておけてるのは愛がすごいし、乗り続けているなんてとんでもない自転車オタク愛好家だ。
MTBカルチャーの原点がヤバすぎた
ふとMTBの歴史が気になり目を向けると、非常に気になるクレイジーなカルチャーがあったようだ。
ビーチクルーザーを改造したクランカー(Klunker)と呼ばれる自転車と、ゲイリー・フィッシャー、ジョー・ブリーズ、トム・リッチーなど聞いたことある伝説的おじいちゃんたちの名前。
とても詳しくて読みやすい記事があったので、よかったら。
そのおじいたちの伝説的DVDの一部がこちら。
そして僕ら世代に多大な影響を与えた映像。
ノーブレーキでサンフランシスコの激坂を滑走していたMASH(2007)
Macaframa(2009)
どちらの映像も今なお刺激的でしっかり観れてしまいます。
今のピスト世代にも届いて欲しい映像です。
そんな僕ら世代に多大な影響を与えた彼らの、さらに30年も前。
原点ともいえる頭おかしい危険すぎる連中がいたことに衝撃を受けました。
アメリカ人はどうしてこうもバカ真っ直ぐなんでしょうか。
その流れの先にあるDAZZL
少し脱線はしましたが、そんな歴史があり、熱いファンも多く存在するオールドMTBというジャンルに新しく飛び込もうとしているのが今後発売予定のDAZZL。
流行真っ只中の90年代に実際にハマっていた西山さんが、リスペクトを込めてプロダクトしたモデルです。
設計は当時ものを忠実に再現しつつ、現代のMTBとしては必須ともいえる油圧ディスクブレーキ、カスタムを楽しむための1-1/8コラムとアヘッドステムなど、今どきなアップデートが施してあります。
余談ですが、忠実再現のためにカンチ・Vなどのリムブレーキを採用するかギリギリまで悩んだみたいですが、整備性、乗り手のメリットを考えた結果の仕様とのことです。
詳細はYOUTUBEで語られているので、気になる方はぜひ。
11:07あたりからご覧になってみてください。
乗ってみると、想像以上にちょうどいい
僕はピストバイク沼に自分自身ドップリ浸かり(たくさんの人をも底なし沼に引きずり込みました)、好きでロードバイクも乗りますが、このジャンルはあまり興味も持たずにここまできました。
でも、いざ乗ってみると、なかなかに楽しい。
いつもの手荷物をバックパックに放り込んで、白Tにデニム履いてスニーカーで気軽に家を出る。
お気に入りのカフェまで、いつも電車に乗ってる距離を運動に置き換える。
日常に自転車を付け足すなら、こんな自転車が角なくて扱いやすい。
気持ちいいくらいのスピードでもトップまで使わないし、どんな坂道でも登れるくらい大きいローギアを装備。
何といってもハンドリングの安定感がDAZZLのキモ。
長ーい下り坂でイタズラに蛇行してみてもブレたりしないし、曲がるときに攻めてバンクさせてみても挙動は乱れない。
標準ブロックタイヤでこの安定感なので、オンロードタイヤ(FS100とかCitySlickerとかで十分)にすると安心感は増し増しだ。
26インチって、思ったより小さくない
あとは26インチというサイズの絶妙さに感心しました。
標準採用の26x2.1は外周2068mmなので直径が約658mm。
最近主流の700x28Cは外周2136mmで直径が約680mm。
ホイール単体では二回りくらい小さくなりますが、外周でみるとそこまでの違いはないのでちゃんと進む。
でもタイヤは倍くらい太いので、路面のギャップとか段差なんかは気にしなくて大丈夫。
エアボリュームがあるので乗り心地がいい。
プリっとした太さがかわいい。
ピストでこっち系のカスタムすると、見た目だけで移動手段としてダルくなるけど、変速が重さを補ってくれる。
今どきのロードで見られるワイドリム、太めのタイヤ、チューブレスでエアボリュームを稼いで空気圧を下げ、接地を増やす。
その考え方の原点はMTBじゃないだろうか。
それでも僕はピストが好き
普段使いの街乗り自転車として、僕個人の考えとしてはピストバイクは優秀だと今でも思う。
固定ギアの人馬一体となるような感覚は、一度体が覚えてしまえば気楽に走れる。
それでもシングルギア(1x1)にどうしても抵抗がある、不安感を否めないというのなら、DAZZLはとてもいい相棒になる。

追記
僕がのんびりnoteを書いていたら、いつの間にか商品ページができてました。もしよかったらのぞいてみてください。
DAZZL Purple Haze
DAZZL Teal Blue
時期を同じくして、他社でも26"が発売されるようです。
KUWAHARAさんは”グラスホッパー1”
知る人ぞ知るブランド、CRAZY SHEEPからは”ジョナサン”
スレッドだったりアヘッドだったり、変速の有無、同じシングルでもフロントが40Tと36Tで違ったり、ブレーキはどっちもカンチを採用していたり。
仕様を見比べてみると、根ざしているカルチャーや時代背景は似ているのに、作るバイクは全然違っていて面白いですね。
KUWAHARAの桑原さん、CRAZY SHEEPの高松さん、そしてROCKBIKESの西山さん。それぞれの歩んできた道というか、生き様みたいなものが見て取れるとか取れないとか。
