影(シャドウ)概念に囚われすぎるな〜ユング心理学の落とし穴
※心理学だけでなくスピリチュアルな内容を含む記事です
ユング心理学の重要な概念は幾つもあるが、「影(シャドウ)」は専門家のみならず、一般にも広く知られているポピュラーな概念だ。
影 (Shadow)
C.G.ユングがあげる元型のうちの一つです。
個人の意識によって生きられなかった半面、その個人が認容しがたい心的内容を意味します。
「暗い影 = 黒い物体 = 悪しきもの」というイメージから、私たちの心を乱す悪の元凶は「影」なのだとか、心の問題は「影」が作り出しているとか、「影」は敵であり、邪魔者でもある、一刻も早く排除しなくてはならないなどと、しきりと忌み嫌われている。
最終的には排除ではなく「統合」しなくてはならないのだが、「分離されたまま野放しになっているうちは、私に平穏な日々は訪れない」と、常に目の敵にされている。
アーシュラ・K.ル=グウィン著
『ゲド戦記 1 影との戦い』のストーリーは、その
典型的な例といえる。
大魔法使いオジオンに,才能を見出された少年ゲド.自分に並はずれた能力がそなわっていることを知ると,魔法の力にさらに磨きをかけようと,魔法の学院に入る.得意になった彼は禁じられた呪文を唱え,自らの〈影〉を呼び出してしまい,〈影〉との果てしない戦いに引き込まれていくことになる.大賢人ゲドの若き日の物語
心理学やヒーリングの勉強が浅いうちは、この「影(シャドウ)」こそが、諸問題の元凶となる「悪いものだ」と決めつけ、「影(シャドウ)の問題を解決する」ことが出来たら、心理療法が成功する、と短絡的に考えてしまう。
しかし実際、心を蝕むものは「影(シャドウ)」だけではない。
何でもかんでも「影(シャドウ)」が原因だと思ってしまうと、心の回復が進まず、膨大な時間を無駄にしてしまう。
私も、今より心理学の知識が乏しかった頃、このような判断ミスをして、闇雲に無駄なセルフケアを沢山してしまった。少なくとも1000回分のセルフヒーリングは無駄にしただろう。
対人のセラピーだけでなく、セルフケアをする時も、注意をしなくてはならないポイントだ。
これから「影(シャドウ)」と間違えやすいが、全く違う9つのケースを紹介する。
なお本記事の内容は、現在出版されている本では、あまりお目にかかることのない概念も含まれるので、心理療法をやる人にとっては"一読の価値あり"と、自信を持ってお勧めする。
「影(シャドウ)」以外の要因
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