色々なお知らせとご報告
すこし前に、Xを辞めました。嫌な話題ばかりが目に入って、情報が流れていく速さに自分の言葉が追いつかなくなってしまって。誰かの言葉を読んでは、これでいいのかな……こう書くべきなのかな……と考える時間が増えていました。
そんな中で、お話をいただいていた本の執筆とも向き合っていました。ずっと、ずーっと考えていました。何度も何度も本を読み返して、何度も言葉を書いて、消して。でも、読めば読むほど、自分が何を書きたいのかわからなくなってしまいました。
私は書評を書きたかったわけではなくて、感想を書きたかった。でも、書評と感想の違いがわからなくなった。誰かの作品を解説するんじゃなくて、読んで、自分の中で生まれたものを、自分の言葉で手渡したかった。その作品の良さを伝えたかった。
言葉には鮮度があると思っています。
読んだときのその気持ちのままを言葉にしたかったのに、いつの間にか、正解を探している自分がいました。他の人がどう感じたのかが気になって、他の人の言葉を借りそうになっていました。怖くなった。他人の言葉を無意識に使うことも、自分の感性を信じきれないことも、感想を書くこと自体も、全部。
自分が感じたことを、自分の中で噛み砕けなくなっていました。そして、本が読めなくなりました。
それでも向き合いたくて粘っていたのですが、この中途半端な状態のまま進めることは、作品にも、作者にも、お声がけくださった方にも失礼だと思い、今回は辞退させていただくことにしました。
せっかくいただいた機会なのに、このような形になってしまって申し訳ありません。
書くことを辞めたいわけではありません。むしろ逆で、ちゃんと自分の言葉で書ける状態に戻りたいと思っています。
すこしだけ時間をかけて、もう一度、自分が何を感じて、何を書きたいのかを探しにいきたいと思っています。
出したかったな。本。出してみたかったなあ。自分で辞退したのに、悔しいです。悔しくて、不甲斐ないです。期待に応えられなかったことも、最後まで書ききれなかったことも、言葉の責任みたいなものから逃げてしまったことも。
ベストレビュアー賞(今年からはレビュアー賞)にも価値はあるんだよって証明したかった。私が大事にしていたものを、形として残しておきたかった。
私はどうしても、その作品の裏にある作者像を見てしまいます。作品と作者をわけて読むことはできません。知っている方なら尚更そう。作者を応援したいから作品を読んでいます。だから、作品の感想を書くことは、私にとって作者への手紙みたいな行為でした。そして、だからこそ、作品から距離を取って語ることが、私には難しかったのだと思います。
読み方は、人それぞれなんだと思います。作者と作品を、わけて考えられる人もいる。作品さえ良ければ、作者の性格なんて気にしない人もいる。私には、それができません。できませんでした。
色んな気持ちが、ぐるぐると渦巻きながら、まだ、うまく言葉にはできないままを書き残しておきたくて。
これが今の私の精一杯の文章です。
いいなと思ったら応援しよう!
いただいたチップは、作りたいと思っているZINE制作費に充てさせていただきます🐕