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交響組曲"GR"(新版)「地球が静止する日」について考えてみる

いつもの吹奏楽曲解説のnoteというよりはコラム的なnoteです。

交響組曲"GR"(新版)「地球が静止する日」とは?

2025年7月時点ではまだ出版されていない「GR」シリーズの楽曲です。

調べてみると2006年5月に行われた川越奏和奏友会吹奏楽団の第30回定期演奏会で演奏された記録があります。こちらが交響組曲"GR"(新版)「地球が静止する日」の演奏記録としては1番古いものかと思います。

川越奏和奏友会吹奏楽団の第30回定期演奏会チラシ
(川越奏和奏友会吹奏楽団ホームページより引用)

上記以外だと大阪で活動するアマチュア吹奏楽団のまちかね山吹奏楽団の2007年3月に行われた第5回定期演奏会でも演奏された記録があります。

まちかね山吹奏楽団の第5回定期演奏会チラシ
(まちかね山吹奏楽ホームページより引用)

他には2017年1月に行われた「天野正道 60th 記念公演 アニバーサリー・コンサートツアー 川崎公演」でグラールウインドオーケストラが交響組曲"GR"(新版)「地球が静止する日」の一部を抜粋して演奏した記録が残っています。

上記以外は情報がほぼ無かったので個人的にはGRの"幻のバージョン"と思っていたのですが、昨年の5月にCAFUAレコードのレンタル楽譜新譜情報2023-2024というチラシに突然情報が出てきました!

上記チラシに「演奏時間:約32分」という情報が出ているので、こちらのバージョンの楽曲全体の演奏時間はこれが正しいと推測出来ます。

演奏時間32分に含まれる構成曲は?

現時点でも『交響組曲"GR"(新版)「地球が静止する日」』の楽譜は出版されていないので「どの曲がいくつ組み合わさって32分になっているのか」という具体的な楽曲構成は未だ謎に包まれています。

ですが、昨年行われたオオサカシオンの天野正道自作自演会の演奏会情報からもう少しだけ掘り下げることが出来そうです。

オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラの第7回京都定期演奏会
(オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラホームページより引用)

2024年10月に行われたオオサカ・シオン・ウインド・オーケストラの第7回京都定期演奏会では天野正道氏の指揮で、演奏会のメインに『「GR」Shion Special Selection』と題したオオサカ・シオンのための特別版のGRが演奏されました。

ホームページ上の内容から、交響組曲"GR"(新版)「地球が静止する日」には以下の4曲が含まれていることが分かります。

・サントラvol.2「悲劇は再び」~サントラvol.1完全版「悲劇は再び」 (※)
・サントラvol.3「電磁ネットワイヤー作戦」
・サントラvol.2「ロボの異変」
・サントラvol.6「大作の決意」

※サントラvol.2「悲劇は再び」について
ホームページ上の原文ママですが、「悲劇は再び」という楽曲はサントラvol.2には収録されていないのでサントラvol.1の6曲目に収録された楽曲のことだと思います。そのため、以下ではサントラvol.1「悲劇は再び」~サントラvol.1完全版「悲劇は再び」と表記します。

サントラvol.1「悲劇は再び」~サントラvol.1完全版「悲劇は再び」は異なるサントラ曲2つを組み合わせた楽曲のようなので、この情報だけだと演奏時間が分かりません。
なので、一旦飛ばして残りの3曲を紐解いていきます。

・サントラvol.3「電磁ネットワイヤー作戦」

こちらはサントラvol.3の9曲目の楽曲で演奏時間は4分ちょうどです。

・サントラvol.2「ロボの異変」

こちらはサントラvol.2の4曲目の楽曲で演奏時間は3分40秒です。

・サントラvol.6「大作の決意」

こちらはサントラvol.6の13曲目の楽曲で演奏時間は52秒です。

(いずれの楽曲もサントラからのカットが無いことが前提となりますが)これで『交響組曲"GR"(新版)「地球が静止する日」』の構成曲4曲中3曲の演奏時間が分かりました。

・サントラvol.1「悲劇は再び」~サントラvol.1完全版「悲劇は再び」

先ほど飛ばしたサントラvol.1「悲劇は再び」~サントラvol.1完全版「悲劇は再び」の演奏時間を別の視点から推測してみます。

以下の『「GR」Shion Special Selection』の宣伝ポストを見ると交響組曲“GR”(新版)「地球が静止する日」の4曲+既存の吹奏楽版交響組曲の5曲の演奏時間の合計が37分ということが分かります。

既存の楽曲5曲の演奏時間はそれぞれ以下の通りです。楽曲によってはサントラノーカットの演奏と吹奏楽版GRの楽譜で長さが異なるので、該当する楽曲は両方の長さを併記します。

・サントラvol.1完全版「序曲」…約3分20秒

・サントラvol.7「大団円へのプレリュード」…サントラノーカットだと約2分40秒。吹奏楽版の交響組曲第2番で使われているのは約1分半。

・サントラvol.5「G.R.発動す!!-G.R.1号vs-G.R.2号」…サントラノーカットだと約5分30秒。吹奏楽版の交響組曲第2番で使われているのは約4分20秒。

・サントラvol.1「トレイン・チェイス!~黒いアタッシュケースの行方」…約5分50秒。

・サントラvol.1完全版「国際警察機構のテーマ」…約4分25秒。

ここまでの情報を全て踏まえると、
・既存楽曲5つ…約19分半~約22分
・新版楽曲3つ…約8分半

となります。

そうすると、サントラvol.1「悲劇は再び」~サントラvol.1完全版「悲劇は再び」は残り時間の7分半~9分程度の楽曲と推測出来そうです。

サントラvol.1「悲劇は再び」はYouTubeにも音源がありますが、グレゴリオ聖歌の「怒りの日(ディエス・イレ)」を用いた約2分半の楽曲です。

サントラvol.1完全版「悲劇は再び」は約4分45秒なので、2つの「悲劇は再び」をノーカットで繋げた約7分半というのが長さとしては正しそうですね。

サントラvol.1完全版「悲劇は再び」
(私の所有しているワルシャワフィル版のCDより引用)

交響組曲"GR"(新版)「地球が静止する日」の楽曲構成まとめ

オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラの『「GR」Shion Special Selection』の情報によって、これまで謎に包まれていた交響組曲"GR"(新版)「地球が静止する日」の楽曲構成が一部明らかになりました。

ですが、
・サントラvol.2「悲劇は再び」~サントラvol.1完全版「悲劇は再び」…約7分半
・サントラvol.3「電磁ネットワイヤー作戦」…約4分
・サントラvol.2「ロボの異変」…約3分40秒
・サントラvol.6「大作の決意」…約50秒
を足しても16分にしかなりません。

つまり、交響組曲"GR"(新版)「地球が静止する日」はまだ残り16分程度の構成が不明ということになります。

残り時間を考えると構成曲がもう3~4曲程度ありそうですね。『交響組曲"GR"(新版)「地球が静止する日」』恐るべし…。

CAFUAさんもオオサカ・シオンさんも『交響組曲"GR"(新版)「地球が静止する日」』は近日発売予定と謳ったまま1年経ってしまいましたが、早く楽譜と音源が出てくれることを祈りたいと思います…!
オオサカ・シオンさんは昨年の天野正道自作自演会のCD化をぜひ…!!

GRシリーズ含む天野正道氏の吹奏楽作品の楽曲解説は以下のまとめからどうぞ。


※2025/8/6追記

Xのフォロワーの方から楽曲構成の追加情報をいただきました…!m(_ _)m
Xの集合知ありがたや…。

また、CAFUAレコードの社長である細木原豪紀氏からも出版時期について反応いただきました…!

さらに、2025年11月に『交響組曲"GR"(新版)「地球が静止する日」』を演奏予定という情報を見つけました!

https://giocosoraid.jimdofree.com/%E6%AC%A1%E5%9B%9E%E3%81%AE%E6%BC%94%E5%A5%8F%E4%BC%9A/

根強い人気を誇るGRシリーズの新しい版の登場が待ち遠しいですね…!演奏時間30分超えの大作ですが、ぜひ色々なところで演奏されて欲しいです!

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