合議制モデル思考【漠然図鑑 No.0010】
何かを思考し行動に移すまでの流れを、自分自身の複数の人格だけでなく眼前のモノも含めて合議を行う思考モデル。
このモデルでは、人格・モノと会話をしたり、インタラクションを起こしたりすることで脳内議会が開催され、展開された議論の落とし所となった結論が現実の行動に反映される。
発見者:ハマナカ
発見の経緯
漠然マイスター・ハマナカは、とかく日常生活で自問自答することが多い。
ある日、思考を巡らす時は脳内に複数の人格が存在し、議会を開いていることに気が付いた。
議会の参加者は、自分だけとは限らない。時には自身に取り込んだ他者の人格も論者となり、議論を展開する。
そうしてたどり着いた「落としどころ」が、現実で実際の行動として反映されるのだ。
おぼろげながら自身の思考モデルを認識したハマナカだったが、Podcast「バク然らいぶらり」でどてらいから「普段、どんな思考でモノを考えてる?」と質問され、とっさに「合議制モデル」と回答。
首を傾げるどてらいに説明する中で、折り紙で作品を作る際、紙と会話している感覚があることも思い起こす。
自分と他者を取り込んだ複数人格のみならず、モノとのインタラクションにも拡張できる思考モデル。これを正式に「合議制モデル思考」と名付けるのであった。
用法
主観と客観を両立した多角的な思考モデルであるため、自身の考えを整理する時はもちろん、アイデアを生み出す際にも大いに役立つ。
自分の脳内議会で議論が繰り返される、という形ではあるものの、そこで論を交わすのは自分だけではなく、他者の人格の一部や相対しているモノも含まれていることがポイント。
「自分とは違う考え」を取り入れることで豊かなアイデアが浮かぶ。何より他人の考えを尊重する、大らかな気持ちまで生まれるのである。
自身に迷いが生じた時、アイデアに詰まった時は「合議制モデル思考、発動!」と念じよう。
ハマナカ曰く、35%の確率で状況を打開できるらしい。ほんまかいな。
条件
少なくとも2つ以上の人格、モノとコミュニケーションを行うこと。
議論は多数決ではなく、様々な意見の要素が均衡する落としどころを目指すこと。
注意点
散歩や風呂といったリラックスできる場所、自室、アトリエといった1人でじっくり集中できる場所・時間を選んで発動すること。
できる限り自分の中に偏りを作らない。良い落としどころを作るためには分け隔てなく多様な人格・モノを箱庭世界に取り入れることが肝要である。
失敗を恐れないこと。時には脳内議論の相手を傷つけることも厭わず踏み込む勇気が必要である。
発動のタイミングには気を付ける。合議制モデル思考発動中は、端からは沈黙しているように見えることが多いため、ともすれば何もしていない人に見られがちである。
学会の研究
漠然分析官も務めるハマナカは、自身の論文の中で合議制モデル思考を以下のように図式化している。

「現代における人格の複数化および複数人格状態のモデル化について - アカウントモデルからアカウント国家モデルまで -」
また、合議制モデル思考の要素を含んだ思考モデルとして「魚と私の1on1」と「ワタシマルチアカウント理論」の研究が進んでいる。
「魚と私の1on1」は、魚と真剣に向き合い、どのような捌き方、食べ方をされたいか感知している状態を指す。
モノも登場人物のひとつとして捉え、見聞き触れることで対話をする、という意味では合議制モデル思考と言えるが、「必ずしも落としどころをつける必要はない」というところが相違点。
「ワタシマルチアカウント理論」は容れ物としての自分自身に複数のプライベートアカウントとビジネスアカウントが存在し、状況・条件によって出力される比率が変化するという考え方。
自身に複数人格が存在する、という部分で合議制モデル思考と酷似しているが、あくまで自分以外のヒト、モノは別個体と捉え、それらと相対する役割の自分を選び取っている、という部分が異なっている。
学会では、これらの近似している概念がどのような相互関係を結んでいくのか、目下研究中である。
備考
ハマナカは紙との合議の最中に、踏み込みすぎて紙を破いてしまうことがある。
しかし、そういった失敗を重ねて紙への理解を深めると、いつしか脳内の箱庭世界にその紙がひとつの人格として取り込まれているという。
そうしていくうちに、ハマナカは脳内議会で紙と対話ができるようになったため、目の前に現物の紙がなくとも、脳内で紙との合議を執り行うことができるようになった。
関連用語
類義語
箱庭世界モデル、脳内議会、ワタシマルチアカウント論、人格インストール
対義語
シングルスレッドモデル
参考資料
記事(note限定こぼれ話あり)
なし
Podcast
図書
なし
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