投書をください 漠然#2.5
毎週金曜20:00に公開しているPodcast『バク然らいぶらり』の番外編!
note限定のこぼれ話をお届けします!
概要
バク然らいぶらりには、実は「漠然投書箱」がある。
……ということを、作った本人たちもすっかり忘れていた。
そんな投書箱に、記念すべき初投稿が到着!
マイスターネーム「六方のおいしい水」さんから届いた漠然は、「うまいもん食った時の幸せ」。
1本180円の豚串、香ばしく焼けた肉汁、カウンターでひとりニコニコしてしまう時間。
その投稿をきっかけに、ハマナカとどてらいは「味覚の漠然」について考え始める。
もっさりしたコーヒー、木綿豆腐のプチッと感、古民家の影に似た味、前振りからサビへ向かう食事体験、丁寧な仕事がにじむ店。
どうやら、美味しさは舌だけで感じるものではなさそうです。
今日もお聴き流しください。
要約
00:00 漠然投書箱、開封!
実は番組開始時に作っていた「漠然投書箱」。リスナーが見ている漠然、感じている漠然を知るためのフォームだったが、作った本人たちもほぼ存在を忘れていた。ところが、そこにちゃんと投稿が届いていたことが判明。今回は通常の漠然トークではなく、漠然投書箱の存在をあらためて紹介しつつ、届いた投稿を読んでいく回となる。
02:04 うまいもん食った時の幸せ
記念すべき初投稿は、マイスターネーム「六方のおいしい水」さんから。タイトルは「うまいもん食った時の幸せ」。近所の居酒屋で食べた1本180円の豚串、香ばしい焼き上がり、噛みしめるとあふれる肉汁、カウンターでひとりニコニコしてしまう瞬間が描かれる。読んだだけでうまそうな漠然に、二人も思わず感心する。
04:37 もっさりしたコーヒー
食べ物や味覚に関する漠然は、これまであまり話してこなかった。そこで思い出されるのが、バク然らいぶらり誕生のきっかけにもなった「もっさりしたコーヒー」。レトロサイクル&カフェで出会ったその表現は、味を説明しているようで説明しきれていないのに、なぜか伝わる。味覚は複雑だからこそ、「もっさり」のような新しい言葉が生まれるのかもしれない。
07:09 味覚が呼び出すビジュアル
ハマナカは、美味しいものを食べた時にビジュアルや別の感覚が連想されると語る。豚串の歯ごたえから木綿豆腐のプチッと切れる感覚を思い出したり、コーヒーの味から古民家の影や湿った空気を感じたりする。味だけではなく、食感、匂い、記憶、景色がつながっていく。ハマナカの味覚は、かなり連想型で立体的である。
11:21 美味しさは前振りから始まる
どてらいは、美味しいものを食べる時には「前振り」が大事だと語る。メニューを見て想像し、匂いや見た目で期待を高め、いざ食べてみる。その瞬間に期待通り美味しければ最高だし、逆に少し外れても「ここまで前振りは良かったのに」と物語として記憶に残る。どてらいにとって食事は、Aメロ、Bメロ、サビがあるストーリーのような体験なのだ。
13:18 丁寧な仕事が味になる
どてらいは、食事の美味しさを味だけではなく、店の雰囲気、店主の姿勢、料理に込められた丁寧さまで含めて見ている。接客が雑でも、出てくる料理が繊細だったり、立ち飲み屋なのに食べ物がしっかりしていたりすると、そのギャップが面白い。飲食の仕事をしてきた経験や、取材で店を見る職業病も重なり、どてらいは「丁寧な仕事が味に変換される」瞬間を楽しんでいる。
20:00 グルメじゃない二人の店選び
話しているうちに、ハマナカもどてらいも、実はそこまで味そのものに強い執着がないことが見えてくる。二人が重視しているのは、味だけではなく、居心地、店主や店員との関係、空気感、通いたくなる理由。どてらいは、船橋の焼肉屋で毎日違うナムルを出すママの話を紹介し、その姿勢や季節感に強く惹かれていると語る。
25:44 あなたの漠然、まだまだ募集中
六方のおいしい水さんの投稿を読みながら、二人はその人が味だけでなく、カウンターで一人ニコニコしている状況そのものを愛しているのではないかと想像する。人の漠然には、その人の感覚やセンサーがにじみ出る。今回の投稿をきっかけに、グルメな人の漠然も聞いてみたいという話に。最後は、漠然投書箱への投稿募集と、ステッカー送付の案内で締めくくられる。
漠然なる気付き
漠然投書箱は、番組にとってかなり重要な装置になりそう。自分たちだけでは出てこない漠然が、リスナーの投稿によって急に流れ込んでくる。
「うまいもん食った時の幸せ」は、かなり強い漠然。味そのものだけでなく、値段、店の空気、ひとりで食べている時間、思わずこぼれる笑顔まで含めて幸せが立ち上がっている。
味覚の漠然は言語化が難しい。だからこそ「もっさりしたコーヒー」のような、味覚の辞書には載っていないけれど妙に伝わる言葉が生まれる。
ハマナカの味覚は連想型。食感から木綿豆腐、コーヒーから古民家の影、香りから閉じ込められた場所の熟成感へ飛んでいく。味を食べているというより、感覚の連鎖を見ている。
どてらいの食事体験はストーリー型。メニューを見る、想像する、匂いを感じる、食べる、期待通りか外れるか。食事をひとつの物語構造として味わっている。
美味しさは味だけではない。丁寧な仕事、店の雰囲気、接客のギャップ、通いたくなる理由。全部が合わさって「また食べたい」になる。
ハマナカとどてらいは、話してみると意外とグルメではなかった。味そのものよりも、場や人や物語に反応している。これはこれで、かなりバク然らしい。
六方のおいしい水さんの投稿は、味の描写だけでなく「カウンターで一人ニコニコしながら」という光景が効いている。その人の居場所や時間まで含めて、美味しさになっている気がする。
他人の漠然を読むと、その人のセンサーの向きが見えてくる。グルメな人、音に敏感な人、場所に敏感な人、記憶に敏感な人。漠然投書箱は、感覚の標本箱にもなりそう。
第2.5回は、漠然投書箱の可能性が一気に見えた回。番組が二人の雑談から、リスナーの漠然も集まる場所へ少し広がった。
バク神さまのこぼれ話(note限定)

ここで「投書箱」について説明せねばなるまい。
「投書箱」とは!
リスナーのみなさんが日常で感じる「漠然」を送るためのフォームである!
かつてラジオのメール職人だったどてらいが「リスナーのみなさんと『漠然』で遊びたい」と、設置した。
そのくせ、メールが来るまで存在を忘れているというのだから、この男も適当である。
記念すべき初の投稿者は「六法のおいしい水」さん。
行きつけの焼きとん屋で1本180円の豚串を食べる時の、なんとも言えない喜びを記してくれた。
ハマナカもどてらいもさらりと流していたが、1本180円の豚串は、結構贅沢なのではなかろうか……?
「我々は飲食店を選ぶのに味を重視しませんからね」と、ハマナカ。これまた味わい深い漠然である。
ちなみに、投書が番組内で読まれた方には特製ステッカーがプレゼントされる。

手前味噌だが、なかなかかわいい。
投書箱はこちらから。
一緒に「漠然」で遊んでいただけたら、嬉しい。泣いて喜びます。インフォメーション
もとむ! 投書(メール)職人!
あなたが普段抱いている、ぼんやり言葉にできない言葉。
こちらの投書箱にどしどし投げ込んで!
漠然マイスターが、番組内で言葉にします!
図鑑に載ったり、Podcastで読まれたり、漠然グッズになったりするかも……?
ホームページもみてね
「漠然図鑑」も要チェック!
バク然らいぶらりが発見・収集・研究した愛すべき「漠然」を収録している「漠然図鑑」はコチラ!
