ギター録音に最適なシールドケーブルは?静電容量と音の違いも解説(BELDEN・Ex-pro・OYAIDE・SOMMER)
個人的にケーブルは名の知れたメーカー製で品質が良ければ何でもいいと思っていますが、ギターやベースのシールドケーブルに関しては話が別です。
ピックアップからオーディオインターフェイス、あるいはバッファー(バッファ内蔵のエフェクター)までの区間はケーブルで音が変化します。
特にパッシブピックアップは高インピーダンスであるため、ケーブルの静電容量などの影響を受けやすいのです。
一方でバッファーやアクティブ回路を一度通過すると、出力インピーダンスが大幅に低下するため、音の変化は少なくなります。
この点はオカルトなどではなく専門書などでも触れられています。
音声信号の伝送は静電誘導ノイズを防ぐためシールド線を使用するが、シールド線には弱点もある。導体をぐるりとシールド材で囲っているため、導体とシールド間の静電容量が大きくなることである。・・・ケーブルが長い場合や、音響機器の出力インピーダンスが高い場合は高域特性に影響を与える。・・・静電容量には電気をためる働きがある。・・・ケーブルの距離が長くなると面積も比例して大きくなるため、高域減衰を招きやすくなる。
敢えて音を太く変化させることを狙ってハイ落ちをさせているなら問題ありませんが、レコーディングにおいて失われた音を元に戻すことは難しいこともあります。
そのため、レコーディングでは静電容量が低いケーブルが好まることも多く、実際に高価格帯のハイエンドケーブルの多くが静電容量が低さを売りに出していたりします。
とはいえ静電容量は低ければ低いほど良いという訳でもありません。
パッシブピックアップはケーブルの容量も含めて一つの回路(LC共振回路)を形成しているため、容量を極端に小さくすると共振周波数が変わり人によっては「音が硬い」「ピーキーすぎる」「線が細い」と感じてしまうケースもあります。
逆に静電容量が大きいと高域は削られますが、マイルドで温かみのあるサウンドに聴こえるため、あえて高容量なケーブルや長いケーブルを好むギタリストも存在します。
また音質以前に質の悪いケーブルはトラブルを引き起こすことがあります。
端子のハンダ付けが甘かったり、シールドの密度が低かったりして、ノイズが乗りやすくなることもありますし、外来ノイズを防ぐシールド構造やコネクタの品質、接触抵抗の低さはノイズ耐性に直結します。
以前、某楽器系ネットショップのオリジナルブランドのハイエンド(を謳う)ケーブルを試してみたことがありましたが、ノイズが混入してしまい実用には耐えられないこともありました。
シールドケーブルを選ぶ際は、単に「高価な導体を使っているか」という点だけではなく、静電容量、導体抵抗、シールドの密度、そしてハンダ処理の丁寧さといったトータルバランスが重要だと思います。
今回は以上のような点も踏まえた上で、レコーディング用途で「良い」と思われるケーブルをいくつか整理してみたいと思います。
SOMMER CABLE「The Spirit XXL Instrument」
静電容量:86pF/m
導体抵抗値:25Ω/km
既製品の長さ:3.0m、4.5m、6.0m
端子:S-S、S-L
取り回し:少し固め
価格:既製品3mで3580円~(2026年6月時点)
個人的に自宅でギターを録音する際に、使うことが多いのがSOMMER CABLE「The Spirit XXL Instrument」です。
メリット
・静電容量低め
・性能の割に安くてコストパフォーマンスが良い
・ケーブルが固めで絡みにくい
静電容量が低めで端子部分の作りもしっかりしており、被覆も固いので断線する心配も少ないのがメリットです。
ドイツ製で導体に0.75mm²(AWG18相当)という太いOFCを採用しています。
42本の細い素線で構成され、導体抵抗は25Ω/km。
太い導体と低容量を両立させた設計です。
日本国内では知名度が低いですが、欧州ではレコーディングや放送、ライブ業界で広く利用されているようです。
シールドは錫メッキ銅編組と導電性カーボン層の二重構造でタッチノイズの抑制にも効いています。
ケーブルが固めなので絡みにくく、録音や練習をしようと思った時にすぐに準備できるのもメリットです。
デメリット
・日本国内で販売している店舗が少ない
・固めで少し取り回しが少し悪い
・ケーブルの被覆が経年劣化で加水分解してベタベタしそう
SOMMER CABLE「The Spirit XXL Instrument」は日本国内だと販売している店舗が少なく、現時点ではサウンドハウスがおそらく一番安いと思われます。
外径6.8mmのシースは硬めですが、レコーディング用途であればこの硬さは気にならないことも多いと思います。
ケーブルの被覆はおそらく透明なPVC(塩化ビニル)ですが、このタイプは経験上長く使っていると経年劣化でベタベタしたり変色してくることがあります。
(というか購入した当初から少しベタベタ感があります。)
ただ、消耗品と割り切れば問題ないかも知れません。
OYAIDE「Ecstasy Cable」
静電容量:85pF/m
導体抵抗値:不明?
既製品の長さ:1.8m、3.0m、5.0m、7.0m
端子:S-S、S-L、
取り回し:良い
価格:既製品3mで8580円~(2026年6月時点)
メリット
・見た目が良い
・既製品が1.8mから販売されている
・静電容量低め
「Ecstasy Cable」はオヤイデ電気の現行フラッグシップモデルです。
導体には精密銀メッキを施した0.75mm²線を採用し、中心にケブラー繊維を撚り込んで耐久性を確保しています。
静電容量は85pF/mとかなり低めで、SOMMER CABLE「The Spirit XXL Instrument」と同程度。
プラグ「P-275EX」は真鍮の無垢材から削り出した一体構造で、接続部の途中で材質が変わらないのが特徴です。
表面には銅を50%以上含む非磁性メッキが施されています。
録った音をできるだけ活かしたいレコーディングでは、この素直さが活きる場面も多いかも知れません。
個人的に「Ecstasy Cable」のメリットは見た目の良さにもあると思います。
ケーブルも端子部分も高級感があり「ハイエンド」といった佇まいです。
プレイヤーの気分を上げる効果もあると思いますし、所有欲も満たしてくれるかも知れません。
デメリット
・価格が高い
「Ecstasy Cable」のデメリットを挙げるとすれば、やはり価格が高い点です。
SOMMER CABLE「The Spirit XXL Instrument」と静電容量が近く、電気的特性も類似しています。
それに対して価格は2倍程度違うため、コストパフォーマンスはあまり良くないと感じるかも知れません。
ただ、オヤイデというブランドを信頼して買うのであれば、この価格にも納得できる人もいると思います。
OYAIDE「QAC-222G」
静電容量:不明?
導体抵抗値:不明?
既製品の長さ:3.0m、5.0m、7.0m
端子:S-S、S-L、
取り回し:良いと思う
価格:既製品3mで6150円~(2026年6月時点)
メリット
・オヤイデというブランドの安心感?
・ケーブルが固めで絡みにくい
・赤色なので足を引っかけにくい
OYAIDE「QAC-222G」は1芯同軸ではなく、アニール処理を施したHC-OFC導体を2本ツイストさせた構造です。
外部から飛んでくるノイズは2本の導体に同じ位相で乗るため、受け側で打ち消されやすくなるとのこと。
ハンダにはオヤイデ独自の「SS-47」を使い、プラグも弾丸型の専用デザインです。
シース自体は硬めですが、実際に使ってみると取り回しは悪くなく使いやすい部類だと思います。
絡みにくいので準備や片付けも楽です。
暗いスタジオではケーブルに足を引っかけるという事故が起きがちですが、「QAC-222G」は赤色で視認性が良いため踏まれたりしにくいです。
片付けの際も他のケーブルとの取り違えが起きにくいのはメリットだと思います。
個人的には足を引っ掛けるといった事故を防ぎたいため、外部のレコーディングの際に使っています。
デメリット
・見た目は好みが分かれるかも
・静電容量や導体抵抗値といったスペックが調べても出てこない?
・価格が高い
OYAIDE「QAC-222G」はケーブルが赤色、端子部分が金色で、かなり派手です。
人によっては見た目が気に入らないという場合もあると思います。
また「QAC-222G」は静電容量や導体抵抗値などのスペックを調べても公式情報が見つかりません。
レコーディング用途で使うならモガミ、カナレ、ベルデンのようにスペックがきちんと公表されているケーブルのほうが安心だと感じる人もいると思います。
OYAIDE「G-SPOT Cable」
静電容量:高め?
導体抵抗値:39.5 Ω/km 以下
既製品の長さ:3.0m、5.0m、7.0m
端子:S-S、S-L、
取り回し:良い
価格:既製品3mで5180円~(2026年6月時点)
メリット
・オヤイデというブランドの安心感?
・取り回しが良い
OYAIDE「G-SPOT Cable」は0.08mmの極細HC-OFC導体を100本撚り合わせた構造を採用しています。
中心には高強度のテクノーラ繊維(アラミド繊維)を配置することで、耐久性を高めているのが特徴です。
導体抵抗値は39.5Ω/km以下と公表されており、楽器用ケーブルとして十分低い水準を満たしています。
外径は6.0mmと比較的細く、ケーブル自体も柔軟なため取り回しに優れています。
クセが付きにくくステージやスタジオで扱いやすい印象です。
柔らかいため、エフェクターボード周辺の配線や狭い場所での取り回しもしやすいと思います。
またテクノーラ繊維による補強構造を採用しているため、頻繁な持ち運びやライブでの使用にも適しています。
耐久性を重視する人にも選択肢になるケーブルです。
デメリット
・見た目と名前が嫌だという人もいるかも
・どちらかというとライブ向きか
・価格が少し高い
「G-SPOT Cable」は紫色の外観と特徴的な製品名を採用しているため、人によってはデザインやネーミングに抵抗を感じるかもしれません。
また、柔軟性や耐久性を重視した設計はライブ用途との相性が良い一方で、静電容量などの電気的特性が公表されていないため、スペックを重視してケーブルを選びたい人にはやや不向きかもしれません。
価格についても3m完成品で5000円台と極端に高価という訳ではありませんが、同程度の長さの定番ケーブルと比較するとやや高価格帯に属します。
耐久性やブランド価値に魅力を感じる人には納得しやすい価格設定かも知れませんが、コストパフォーマンスを重視する人は他の選択肢もあると思われます。
Ex-pro「FL series」
静電容量:50pF/m
導体抵抗値:不明?
既製品の長さ:1.0m、2.0m、3.0m、5.0m、7.0m、10m、12m、15
m
端子:S-S、S-L、L-L、
取り回し:良い
価格:既製品3mで5980円~(2026年6月時点)
メリット
・静電容量が低い
・既製品の長さ1.0mから15mと豊富、端子の種類も豊富
同社のFAシリーズの対になるモデルで「長く伸ばしても高域が落ちにくい」ことに謳った製品です。
独自開発の絶縁材「HIIIX」によって静電容量を50pF/mという数値まで下げているのが特徴です。
プラグはFAシリーズと同じ黄銅削り出しのキャップを採用しており、2021年にはスプリングを廃止してより簡潔な構造になりました。
長距離配線でも比較的高域の見通しが良い印象です。
コントロールルームとブースが離れているスタジオでの録音に向いているかも知れません。
線材自体も柔らかく、取り回しのストレスも少なめです。
既製品の長さが1.0mから15mまでとバリエーションが多く、自分でハンダ付けするのが面倒な人にとっては有り難い存在だと思います。
デメリット
・少し価格が高め?
・太い音が好きな人には向かない
正直なところ、Ex-pro「FL series」に関してはあまりデメリットが見当たらず、人気があって売れているのも頷けるところです。
デメリットを挙げるとすれば、価格がそこそこ高いこと。
それから静電容量がかなり低くてハイファイなサウンドなので、中低域に寄った太い音を好む人には向かないという点くらいかも知れません。
Ex-pro「FA series」
静電容量:不明?
導体抵抗値:不明?
既製品の長さ:1.0m、2.0m、3.0m、4.0m、5.0m、6m、7m、8m、9
m・・・15m
端子:S-S、S-L、
取り回し:悪い
価格:既製品3mで7280円~(2026年6月時点)
メリット
・音が太い
・既製品の長さ1.0mから15mと豊富、端子の種類も豊富
・太くで安心感がある
外径8.0mmという楽器用シールドとしては太い持つモデルです。
プラグキャップには黄銅の削り出し品を採用しています。
2016年以降はTIP部(先端)とパイプ部を一体化させることで、接点抵抗をさらに下げているのが特徴です。
音質は中低域がグッと前に出ると言われることもあります。
特にハムバッカーのギターと組み合わせると芯の太いトーンといった印象を受けることもあると思います。
重量があり硬い設計なので、ステージで動き回るような取り回しには向きませんが、配線をあまり動かさないレコーディングの使用ならあまり問題はないと思います。
こちらもFLシリーズ同様、既製品の長さが1.0mから15mまで1m刻みで用意されているため、自分でハンダ付けをしない人にも有り難い存在です。
デメリット
・静電容量が不明?
・取り回しが悪い
・価格が高い
静電容量についての公式な数値は見つけられませんでした。
ただ、太い音を売りにしているキャラクターを考えると、静電容量の数値はそれなりに大きい可能性があります。
もちろん静電容量が大きいこと自体は悪くありませんが、音が「太い」と言われるシールドケーブルは他にもより安価な選択肢があります。
そのため、あえて高価なEx-pro「FA series」を選ぶ理由があるかというと、人によっては少し悩むところかもしれません。
Ex-pro「OPREX REGULAR SERIES」
静電容量:不明?
導体抵抗値:不明?
既製品の長さ:2.0m、3.0m、5.0m、7.0m
端子:S-S、S-L、L-L
取り回し:良い
価格:既製品3mで3080円~(2026年6月時点)
メリット
・安い
・既製品が2.0mから販売されていて、端子の種類も豊富
・取り回しが良い
国内ブランドのEx-proが価格を抑えつつトーンを犠牲にしないことを狙って開発した、とされているエントリーモデルです。
外径5.0mmと細く、線材もしなやかで取り回しに優れています。
プラグ部分にも工夫が凝らされています。
安価なケーブルだと鉄製パーツが使われがちですがOPREXは磁石に反応しない銅合金プラグを採用しています。
さらにプラグキャップも25mmへと小型化されており、ストラトキャスターのトレモロアームなどとプラグが干渉しないよう配慮されています。
既製品が2.0mから販売されており、端子の種類が豊富なのも嬉しいポイントです。
静電容量はケーブルの長さに比例して増えていくため、音質の劣化を気にするのであれば基本的には短いほうが有利です。
自宅で机の上のオーディオインターフェイスに直接繋いで録音するような場合、2mで十分というケースも多いと思います。
自分で切り詰めてハンダ付けすれば良い話ですが、作業は面倒ですし自作ケーブルはトラブルのリスクも付きまといます。
既製品で短いラインナップが用意されているのはメリットだと思います。
デメリット
・静電容量や導体抵抗値といったスペックが調べても出てこない?
・ケーブルが細くて心配になる人もいるかも
「OPREX REGULAR SERIES」は静電容量や導体抵抗値などのスペックを調べても公式情報が見つかりませんでした。
ケーブルがやや細めなので耐久性を心配する声もありますが、モガミの定番ケーブルなども細身の製品もありますし、レコーディングの際に踊りながら演奏するようなシチュエーションは少ないと思いますので、自宅やスタジオでの録音用途であれば、細さが問題になることはあまりないと思います。
BELDEN「8412」
静電容量:約190pF/m
(導体シールド間容量の数値。芯線間容量は約110 pF/m)
導体抵抗値: 芯線 10.6Ω、シールド 4.5Ω
既製品の長さ:様々
端子:様々
取り回し:悪い
価格:既製品3mで6000円台~(2026年6月時点)
メリット
・音が太い
レコーディング用ケーブルの定番として今なお語られることが多いBELDENの「8412」です。
静電容量は約190pF/mと現代の基準から見るとかなり大きめの数値。
しかし、この大きな静電容量こそが、本機特有の「太さ」や「サウンドの存在感」を生み出す重要な要素となっていると思います。
ハイエンド系のギターシールドは高域がキンキンと痛く感じてしまう製品も少なくありませんが、高域の角を落としてマイルドにしたい場合や、ケーブルを含めたトータルで音作りを追い込みたいギタリストにとっては、現在でも有力な選択肢だと思います。
デメリット
・静電容量が大きめ
・価格が高くなってきた
・既製品の品質がバラバラ
・取り回しは良くない
前述の通り「8412」は静電容量が大きいためレンジの広さやフラットな特性を求める用途には向きません。
数年前から価格が上がってきているので「性能の割には価格が高い」と感じる人もいるかも知れません。
また「8412」は切り売りされていることもあって、プラグの付いた既製品の品質はハンダ付けの品質、プラグの品質、加工精度、検品体制などにおいて様々です。
既製品が欲しい人は、MONTREUX(モントルー)やプロケーブルなど、ある程度の知名度のあるメーカーのものを買ったほうがリスクは小さいかも知れません。
とにかく安い方が良いという場合は?
レコーディング用途ということで主にハイエンド系のシールドを紹介してきましたが、「もっと安いケーブルが欲しい」という人もいると思います。
ハンダ付けが苦にならない人であれば、MOGAMI(モガミ)のケーブル(2524、3368など)もおすすめです。
MOGAMIは業務用スタジオで使われることも多く、品質が良いのに価格は安いです。
公式サイトで静電容量などの細かいスペックが公表されているため、自分の好みに合わせてケーブルを自由に作ることもできます。
「ハンダ付けは苦手だけど安いものが欲しい」という人は、カナレやフェンダーのシールドケーブルも有力な選択肢になってくると思います。
フェンダーのケーブルは細かいスペックなどは不明ですが、価格が安い割に品質がしっかりとしている印象です。
色やデザインのバリエーションも豊富なので、録音だけでなくライブステージでの見た目を重視する人にとっても魅力的かも知れません。
「とりあえず普通に録音できればそれで良い」という人にとっては、コストパフォーマンスは良いと思います。
結局どれが良いの?
レコーディング用のシールドケーブルについて色々と紹介をしてきましたが、「結局どれが良いんだよ?」と思っている人もいるかも知れません。
シールドケーブルは、予算、環境、好みのサウンド、音楽ジャンルなどに応じて好きなものを選べば良いと思いますが、迷っている場合には個人的にはSOMMER CABLE「The Spirit XXL Instrument」かEx-pro「FL series」が良いかな、と思っています。
SOMMER CABLE「The Spirit XXL Instrument」は自分がメインで長く使っているだけでなく、海外のスタジオでの採用実績もありますし、品質の割にはコストパフォーマンスが優れていると思います。
Ex-pro「FL series」は日本国内では定評のある人気のケーブルで、静電容量の数値もかなり優秀であり、デザイン的にも好みが分かれにくいのもメリットだと思います。
また、SOMMER CABLE「The Spirit XXL Instrument」とEx-pro「FL series」はいずれもケーブルで音作りをするタイプではなく、高域の減衰を抑える「原音忠実系」のケーブルであるため「音を削り過ぎてしまった」というミスが起きにくいです。
削った音は後から足すことが難しい場合もありますが、削られていない音は後から削ることができますので、音が気に食わなければ録音した後にDAW内のEQで後から加工すれば良いとも言えます。
シールドケーブルを複数購入するのであれば、「The Spirit XXL Instrument」や「FL series」のような原音忠実系のケーブルの他に、BELDEN「8412」のように音の変化が分かりやすいケーブルを持っておくのも良いと思います。
ハイファイなサウンドで録音したい場合には「The Spirit XXL Instrument」や「FL series」を使い、音の腰を低くして太くしたい場合にはBELDEN「8412」を使う、といった形で使い分けることができます。
エフェクターを間に挟む場合にも、この特徴を応用できます。
ハイファイなサウンドにしたい時:ギターからエフェクターまでを「The Spirit XXL」や「FL series」にして、エフェクターの後を「8412」にする。
音を太く、マイルドにしたい時:ギターからエフェクターまでを「8412」にして、エフェクターの後を「The Spirit XXL」や「FL series」にする。
なぜこれで音が変わるかというと、最初に書いた通り「音が変化しやすいのは、インピーダンスが高い部分(エフェクターの手前)」だからです。
色々と理屈も並べてみましたがシールドケーブルは「モチベーションが上がるか」という観点もかなり大事だと思います。
最終的には見た目やブランドも含めて、自分が一番テンションの上がる好きなものを使うのが一番だと思います。
この記事が皆さんのシールド選びの参考になれば幸いです。
