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苦行かな 秋の夜長の栗しごと よく見ていたら 愛らしいかも


先週、栗をいただいたんですよ。

我が家には、栗がすごく好き!という人間がいない。
だから下処理も面倒だし、基本的に買っては食べない。
でも「栗食べる?」と聞かれれば、
季節のものだし、いただくようにしている。

でもね、下処理がほんとうに苦行!
好きな人は、喜々としてやっているんだろうか…。
どうすれば、「面倒くさい」より「美味しい」が上回るんだろう。 私はまだ、そのおいしさよりも手間の方が遥かに大きいと感じてしまう。

栗職人専用サイトで下処理の方法を集める。
なるべく楽で、なるべく美味しく食べたい。
そして栗にお熱になってみたい!

専用の栗カッターなんてものまでうちにはあるんだけど、根気かセンスが足りないようで、栗をきれいに剥けない。
だから、栗ご飯や渋皮煮、マロングラッセは選考対象外。今回は「マロンペースト」を作ってみることにした。
ふふふ。洋風、かっこいいでしょ。

そうして、本日栗しごとの日にするつもりでいたのですが…
昼間に田んぼアートなんて見に行ってしまったので、ちょっとめんどくさい。どうしよう。
でも、材料も買ってあるし。夕飯は早めに食べたから、思ったよりも時間はある。
よし、秋の夜長の栗しごと。やりましょうか。

さっそく、数年に1回しか活躍しない栗カッターの使い方がわからない。
困ったな。
全然楽にむけない。
気がつくと、まだ10こ程度しかむいていないのに、もう30分位経っている。
これじゃあ、終わらない。
一旦諦めて、栗のむきかたを調べてみた。
…全然違っていた。
栗ペーストの作り方より先にこっちを調べておくべきだった。
やり方がわかったら、まあまあサクサク進むようになった。

鬼皮を一筋むいたら、渋皮と一緒に手でくるんとむけるときがある。
おぉ!このはすなおな子だ。
栗のおしりの部分をカットしたら、ボロボロと中身が崩れるときもある。
う〜ん。このはちょっとお疲れかな。
またおしりカットしたら、きれいな黄色のしっとりした身がのぞいている。
あら!このはずいぶんな美人さんだこと。
渋皮をパキッと外したいのに、茶色くなったボソボソの身が、こびりついて離れない。
あれれ。このは意固地みたいだなあ。

おおきい栗に、ちいさい栗。
ふっくらした栗に、スリムな栗。

なんだか人間とおんなじだな。
集中して栗をむきながら、そんなことを考えた。
イガは、警戒心のかたまり。
鬼皮は、世間に見せている顔。
渋皮は…もっと奥深い、自尊心をまもる殻だろうか。

ぜーんぶ取り去って、いろんなのそのままの姿をみる。
殻を勝手に剥いでしまったようで、申し訳ないやら、こそばゆいやら。ある種の複雑な愛着を感じた。
栗をむいているひとは、みんなこんな気持ちになるのかな。だから、あんなに栗が好きなんかな。

たっぷりの砂糖と生クリームとコトコト煮て、
ペーストというよりあらごしみたいにして。

できた!マロンペースト。

栗の意外なかわいい一面にふれ、愛着を感じて食べてみれば。
あま〜い。あったかくておいしい。

今からマロンパイにするには、もう遅いし疲れちゃった。
でも、この栗の感動をもっと味わいたいなあ。
…そうだ、パンに挟んで食べてみようかな。

こんな夜遅くにそんなもの、食べていいんだろうか。と思わなくもないが、いいのいいの。
今日はトクベツ。
パンの真ん中に切れ目を入れて、たっぷりのマロンペーストをのせる。
トースターで少しパンを温めたら、いただきましょう。


どうせなら、気にしないでたっぷりのせる


夜遅く、こっそりいただくマロンパンは
背徳の味がして、悪魔のようにおいしかった。



2025.10.8追記

フォローしている「寝巻きがクラTさん」が、一緒にマロンペーストを作ってくださいました。これぞ!マロンペーストという、美しさ。秋の極上スウィーツです。
見るだけでよだれが出そうです。そして、うれしい…
 クラTさん、ありがとうございました。

#秋だからやってみた

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