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新しいハーフ系女子の28歳の思い出┃岩男を笑わせろ杯

18歳の頃、
友人から「キリン」と言われた。
社会に出てみれば、わりと背の高い女子はゴロゴロいる。もうすっかりキリンのことを忘れて、楽しく暮らしていた。

ところでみなさんは、メイクが得意だろうか?
「5分でした化粧は5分で落ちるのよ」
と、美の伝道師みたいなアドバイスも聞いたけど、両手のひらほどの面積に、一体どうしたらそれ以上の時間をかけられるのか、わからない。
根気とセンスがないんだ。

新卒で入った病棟は、新生児〜乳児が患者だった。
だから化粧なんて適当でも、誰もなにもいわない。
同僚もディズニーか、ジャニーズ(当時)の話ばっかりで、まずメイクの話なんてしなかった。

ところが、環境が変われば不思議なもので、転職先は、アイメイクがっつり系、会話の主流は恋バナだった。
そろそろ本気出さないといけないな。
空気を読んだ。

よくわからない、アイライン。
なんでこんな目の際に線が引けるんだい?
目玉に入りそうだよ。
まつげはもともと、しっかりあるけどな。よりバサバサにしたほうがいいのかもしれない。
ロングマスカラ、ボリュームアップ。どっちがいいの?わかんない。
口紅までつけると、ケバくなるんだけどな…
でもこれだけメイクしたら、つけなきゃだめでしょ…できた!


う〜ん。どうだろう?
…まあ、いいか。


いっぱしの女子になれた気分で、キラキラ女子に混じって働く。
成人病棟の業務も慣れた。
群れになんとなく馴染めている気がしていた。


さて、当時働いていた病院は、地域の中核病院だったため、どの人もそれなりに深刻な病気。
一般的にナースステーションから遠い部屋は、軽症患者。アリーナ席にあたる部屋は、それだけ病状の深刻な人が多い。

その日私は、中央アリーナの担当だった。
ナースコール対応はしても、担当するのは、はじめましての患者さんもいる。
その部屋にひとり、病状も性格も気難しいはじめましての患者さんがいた。
いつもイライラとした口調で、必要最低限しか返答しないらしい。
病状を考えれば、致し方ないよね。
みんなそんな気持ちで見守っていた。

私は粗相のないように、といつも以上に対応に気を使う。
何本目かの点滴を交換していると、
「…失礼ですが」その人が真面目なトーンで声をかけてきた。
なんだろ?




「あなたは、ニューハーフの方ですか?」




…は?にゅうはあふ?


予想外の質問に、言葉がよく理解できない。
ニューハーフ…といっただろうか?
「たぶん…」私はぼうぜんとした状態で、


「たぶん、生まれたときから女性だったはずです…」


なんとも情けない返事だ。
「そうですか。失礼しました」という男性の返事もそこそこに、鳩が豆鉄砲を食らったような顔のまま、ナースステーションに戻った。


「シツレイだよ!」くらい言えばよかった。どうも反射神経が鈍くて困る。
「なんでそう思うんですか?」今後の参考に聞いとけばよかった。


身長が高いせいだろうか。それとも、首が細長いから喉の骨が目立つせいもあるんだろうか。
急にキリンをぶりかえした。
あとで美容師さんに聞いたら、
「メイクをガッツリやると、ニューハーフっぽくなっちゃう人いるんですよね」

ああ、メイクね!


今でもアイメイクをやろうとすると、ニューハーフがよみがえる。

【1325字】


懲りずにもうひとつ参加。
東京ローカル 岩男さん企画、岩男を笑わせろ杯
笑わせろって言われて、笑わせられる人ってほんとうにすごいんだなあ。と感心しました。
むーずかしいです。

笑えるかはともかくとして、楽しかった。
岩男さん、どうもありがとうございました。
審査、がんばってくださいねー!

大勢参加して盛り上がると、岩男さんも喜びます(たぶん)。
みなさんも、岩男(さん)を笑わせてみてね!


#岩男を笑わせろ杯
#noteでよかったこと

【追記】
岩男さんの100記事投稿記念を祝って、今回の企画に参加してみたら、私もこの記事で200記事でした!
うれしいなー。

祝記事が記念記事の喜びよ!

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くいたろう 読んでくれてありがとう!うれしいです。