脚本家・坂元裕二の〈唯一〉の監督作品『ユーリ』(96)を観た雑感 ■未DVD化■
脚本家の坂元裕二(1967-)氏が「監督・原案・脚本」の三役を務めた映画。
ビデオ鑑賞から時間が経ち記憶に無いので、当時のメモを基にした感想文。

https://www.buyuru.com/item_984593_1.html
・嫌いではないけど、個人的には▼凡作。音楽(=藤原ヒロシ)は良かった。
・中性的な不思議ちゃんボーイ(いしだ壱成)と、恋人(永瀬正敏)を殺したメ
ンヘラガール(坂井真紀)の無意味(ナンセンス)で不条理なメンヘラティッ
ク・ラブストーリー。ガソリンスタンドの店員役で江口洋介が特別出演。
劇中のヒーローTVドラマ?に黒田勇樹。他には謎のイラン人、悪徳警官。
・3人で食べるスイカが一般的な赤い果肉じゃなくて黄色なのがあざとい。
・同時代のウォン・カーウァイやレオス・カラックスからの影響があるんで
しょうか? 一本も観てないので推測ですが。ヌーベルバーグ的なやつ?
・本作でいしだ壱成の演技を初めて観ましたが、私は素晴らしいと感じた。
・登場人物は仕事も家庭も持たないモラトリアムな背景不明のニートたち。
・アンチ・カタルシス?な『大豆田とわ子と三人の元夫』と同様、本作にも
起承転結に則った「納得しやすいカタルシス(開放感、満足感)」は無い。
明確な起承転結が無いのでストーリーも憶えていませんが、カミュ『異邦人』とか、劇場公開されるらしい『バッドランズ(地獄の逃避行)』みたいな話がベース? 『異邦人』は未読。最後は坂井真紀がいしだ壱成に跳び蹴りをカマす場面で終わっていたはず。どんな映画かというと「そんな映画」。
※『バッドランズ(旧:地獄の逃避行)』は《2025年早春ロードショー決定》
私が坂元裕二氏が関わった作品を観たのは、連続ドラマの『大豆田とわ子と三人の元夫』(2021)が初めてでした。私は連続ドラマは日本のでも海外のでも基本的に見ないのですが、このドラマの放送前に映画の『花束みたいな恋をした』(2021)という作品が話題になっていて、他人の感想をいくつか読んで興味をもったのが、珍しく連続ドラマを観るきっかけでした。『花束~』は昨日(2025/01/10)の夜に地上波でやっと観ました。良い映画だと思った。
『花束~』の優れた感想や考察は、SNSでも沢山あってキリが無いですが、その中の一つが↓。《サブカル食って生きられるほど、人生は甘くない。》
『大豆田とわ子』の個人的評価は△佳作~◯秀作といった感じで楽しめた。
『ユーリ』という初監督作を観たのも、『大豆田とわ子』が良かったから。
なので、脚本を書かれた連続ドラマ『初恋の悪魔』(2022)も期待して全話を観たが、美点はあるが失敗作だった。やはり「上級サブカル臭」が強いな。
念のために書くと、私は「とっちらかった話」「意外な展開」は好きな方。
『ユーリ』の映画チラシ裏側。そもそも題字は何語なん? 上級サブカル語?

大昔にこの映画の存在を知った時は『ユリーカ(わかった!)』と思ってた。
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