手塚治虫の泣ける短編漫画『安達が原』を初めて読んだ『日本漫画代表作選集』
『安達が原』は「週刊少年ジャンプ」(集英社)の1971年3月22日号(No.13)に掲載された「新ライオンブックスシリーズ」の第1作目を飾った短編漫画。

四級調査官ユーケイは宇宙最高の殺し屋。地球から遠い荒涼の星を訪れ「魔女の館」にひとり住む老婆に銃を向けた。だが彼女との対決は、ユーケイの意外な過去をあぶり出す…。食人鬼女伝説『安達が原』SFバージョン。

https://tezukaosamu.net/jp/character/3116.html
悲しくて胸をえぐられる〈黒手塚〉に属する『安達が原』(1971年)は、映画
だと『忘れじの面影』(1948/米)や『心の旅路』(1942/米)に通じる「〈忘れた男〉と〈憶えてる女〉」がすれ違う「悲恋〈SF〉メロドラマ」の傑作。
構成的には、立川談志さんが一番好きな『雨ふり小僧』(1975年)と同じだ。
私は豪華上製本?の『日本漫画代表作選集』の「SF漫画(第6巻)」で読んだ。
短編漫画『安達が原』は様々なアンソロジーに収録。↓ 2010年以降に限定。
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・『鬼 文豪怪談ライバルズ!』(2021年/ちくま文庫) 東 雅夫:編
・『人間というもの 手塚治虫からの伝言』(2020年/童心社)
・『Best of 手塚's Work』(2016年/朝日新聞出版)
・『手塚治虫「日本文化」傑作選』(2016年/祥伝社)
・『鬼譚』(2014年/ちくま文庫) 夢枕 獏:編著
・『手塚治虫 ビッグ作家 究極の短篇集』(2013年/小学館)
・『新 手塚治虫恐怖短編集 野性の復讐編』(2011年/講談社)
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1991年にはアニメ化(25分)されビデオ化(OVA)、後にDVD化もされている。
アニメの監督(キャラデザ等も)は、漫画家でもある坂口 尚(1946-1995)氏。

◆『忘れじの面影』(1948/米/Letter from an Unknown Woman)


◆『心の旅路』(1942/米/Random Harvest)


新藤兼人監督の『鬼婆』(1964)は「設定とロケーション」は良いと思った。

★『安達が原』(71)は手塚治虫「冬の時代(1968~73年)」の作品
『安達が原』が載ってる「週刊少年ジャンプ」の1971年3月22日号(No.13)。

↓ 最後の目次に載ってる手塚の著者コメント。劇画に押されて〈オワコン〉扱いだった手塚(冬の時代:1968~73年)の起死回生の一作『ブラック・ジャック』は連載開始が「1973年」。本作は〈冬の時代〉を必死に越冬中の作。
◆わたしの漫画生命のすべてを投入して、毎月、世界一おもしろい作品を発表します。それがライオンブックスシリーズです。愛読者諸君 ! ! わが漫画命……あずけます ! ! 〈治虫〉
↓ 同ページの最下段の「編集部のコメント」だが、気のせいか見下してる?
■ ライオンブックス、第1弾『安達が原』いかがでしたか? 手塚賞を記念して、これから月に一ど、手塚先生に長編読切の傑作を、発表してもらうことになりました。 力作、意欲作、珠玉作の連打、また連打に、ご期待ください!

★『日本漫画代表作選集』(実業之日本社)・全6巻について
◆『日本漫画代表作選集』(実業之日本社/1980~81年)・全6巻の書影



日本漫画家協会理事長(当時)・杉浦幸雄(1911-2004)氏の「発刊によせて」
いまはフィルムやビデオテープその他があってくわしく現代を後世に伝えられます。しかし、劇画や漫画ほど現代人の哀歓を隅ずみまで具体的に伝えられません。この日本漫画代表作選集は、日本漫画家協会の各界の代表的漫画家が、責任をもって選んだ、現代日本の代表的漫画集です。 これこそもっともイキのいい現代の日本人そのものです。タイムカプセルにいれて千年万年の後に伝えたい漫画集です。
日本漫画家協会理事長 杉浦幸雄
『日本漫画代表作選集』(実業之日本社/1980~1981年)・全6巻は、同じ出版社から『昭和漫画風雲録』(実業之日本社/2004年)・全3巻として復刊⁉
●「地の巻」=【なつかしの漫画・SF漫画】
●「水の巻」=【青春漫画・少女漫画】
●「火の巻」=【幻想漫画・ギャグ漫画】
◆ 第1巻【なつかしの漫画】の書影

※【なつかしの漫画】(第1巻)収録作品

※巻末収録の編集委員6(手塚 /赤塚 /石ノ森 /永島 /松本 /やなせ)+1の座談会


◆ 第2巻【ギャグ漫画】の書影

※【ギャグ漫画】(第2巻)収録作品


◆ 第3巻【少女漫画】と第4巻【幻想漫画】の書影

※【少女漫画】(第3巻)収録作品

※【幻想漫画】(第4巻)収録作品

◆ 第5巻【青春漫画】と第6巻【SF漫画】の書影

※【青春漫画】(第5巻)収録作品

※【SF漫画】(第6巻)収録作品

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