オススメ本① 鎌田浩毅 著『想定外を楽しむ』〜備えあれば憂いなし
地球科学者・鎌田浩毅さんの著書『想定外を楽しむ』に、考えさせられました。
この本は、東日本大震災以降の日本列島を「超・想定外の時代」と捉え、その時代を不安に振り回されずに生き抜くにはどうすればいいかを扱っている本です。
「想定外を楽しむ」
これは、災害を楽しむという意味ではありません。想定外のことが起こる時代だからこそ、知ることや備えること、そして、不安に振り回されすぎずに人生を楽しんで生きるということです。
「備える」と「楽しむ」は反対ではない、ということです。
備えるというと、怖いことを想像するようで、気が重くなります。南海トラフ巨大地震のことも、考え出すと怖くなります。しかし、怖いから考えない、ではなくて、怖いからこそ知り、準備して、身近な人と話しておくことが必要だと、あらためて考えました。
また、鎌田教授の話で印象に残っているのが、「目の前の3人に伝える」という考え方です。
「超・想定外の時代」とは、いわゆる国難であり、自助・共助が必須になります。そういったことも含めて、自分が知ったことを、まず目の前の人に伝え、その人がまた近くの人に伝えるということです。
また、ある災害対策の専門家も、「水や食べ物も必要だけど、人とつながっておくことが必要。なぜなら、避難所に行くのは最後の手段で、まずは自宅にとどまる、もしくは被災地から離れて誰かのところへ避難することになる。だから普段から人とつながることは命を救う」と話されていました。
そのことからも、あらためて考えさせられました。国難は「国難」ですから、当たり前ですが、行政機能だけを頼ることはできないということになります。
また、鎌田教授の言う「心のマグマ」は、不安な時代を生きるには、怖がるだけではなく、自分の中にあるエネルギーをどう燃やしていくかということにも考えさせられました。
想定外は、なくすことはできません。しかし、想定外に備えることはできます。そして、想定外に出会ったときに、固まらずに動ける自分でいられるかもしれません。
備えをしつつ、まわりの人とつながり、今を生きることなど、いつもに増して深く考えました。また、事業の方向性を見直していくきっかけにもすることができました。
備えあれば憂いなし
ベスなる
