【シルクロード】眠れるオジと行く、アラル海で泳ぐ
この記事を読んでいる皆さん、きっとウズベキスタン旅行を計画していて、行き先の一つにモイナクを入れているのではないでしょうか。
かつてアラル海の漁港として栄え、今は「船の墓場」として知られる場所。
でも、今回はあえて言いたい。
せっかくモイナクまで来たなら、そこで終わらせないでほしい。
そのまま、消えたアラル海を追いかけましょう!!
これは、かつて海底だった土地を、砂漠でも海でもない、360度どこまでも地平線が続く世界を、朝日とともに走り抜けた記録です。
ヌクスからモイナクへ
てなわけで、スタートは、カラカルパクスタンの首都、ヌクス。
Avtovokzal Saranshaのバスターミナルからモイナク行きは出発します。


す

出発までに時間があったので昼食や買い物(敷地内に複数の飲食店と売店あり)して発車前に乗り込んだら座席はほとんど埋まっていました。。
地元民は荷物置いて場所取りしてました。カラカルパクスタンの治安は比較的よく、みんなフレンドリーとはいえ、置き引きが怖くて同じことはできない。

ヌクス―モイナク間のバスは、途中で何人かが乗り降りしただけで、ほぼ最初から最後までこの混雑のままだった。クングラードを過ぎたあたりから交通量が一気に減り、それに比例するように道の整備状況も悪くなる。
結果、バスはとにかく揺れる。段差で一度、体が15cmくらい浮いた。ガチで。
当然エアコンなんてものはなく、西陽が容赦なく差し込む。
車内では、コーランの詠唱のようなおじさんの歌声が延々と流れ続け、完全に修行。
バスが到着したのは町の南端にある Stația de microbuze Muynaq。
友達は3時間の揺れと暑さでほぼダウン。軽い熱中症気味だ。(トイレもいけないので水分摂取怠ったのも原因とみられる)
もともとモイナクは一泊でヌクスへ戻る予定だったので、夕陽に照らされる「船の墓場」は今日見ないといけない。
宿に荷物だけ降ろし、そこから約4km。
日が傾き始めたモイナクの町を、駆け足で進む。
あっ今回記事で最も重要なアラル海ツアーの申し込みについて書きます
Guest House Dilbarというところに一泊しました。
googlemapでの評価も上々で、掲載されている電話番号でワッツアップ経由で、連絡をとり予約しました。
宿の人にワッツアップで事前にアラル海に行きたい〜って話していたのですが、150ドルとのことでもうちょい安くならないかお願いして140ドルにして貰いました。我々は3人なので1人7000円ほど。決して安くないですが、早朝から何百キロも車で走って貰うと考えれば余裕で価値あります。相場とかは分からない。
明日15時のバスで帰りたいなら、アラル海ツアーは朝4時には出発する!とのことです。早寝早起き必須。
今夜は偶然お祭りがあるらしく、町の中心部は人で賑わっていました。老若男女、失礼かもだけどこんなに人居るんだ!と驚きました。日本の過疎地域とは訳が違います。
しばらく歩き町の北端にある船の墓場に到着。










船と夕日を一緒に撮影出来たらいいなとか考えていたのですが、西側がもともと陸側の高台でそもそも無理でした。。次来たときは朝写真撮りたい
船の墓場と高台にあるモニュメントと展望広場のあたりでしばらく星を見上げながらうとうとした後、明日も早いので帰宅就寝
モイナクからアラル海を追いかける
明朝3時起床。
宿で弁当まで用意してくれていて、これはもう神。(中身はパンとハムときゅうり一つずつ、、)
運転するのは宿の若いお兄ちゃんの“ブラザー”だと聞いていた。
現れたのは、どう見てもアンクル。
寝起きそのままの顔で、明らかに状況を把握していない。
どうやら、今日のドライバーを任されていること自体を知らなかったらしい。
「なんで俺がこんな時間に起こされて、運転しなきゃならねんだ……」
そんな雰囲気の独り言をぶつぶつこぼしながら、奥さんに運転席へ押し込まれる。
半ば納得していないまま、出発。





辺りに何もないので寝ても事故りはしないけど、こんなネットも方角もわからないとこで迷子にならないのがすごい。
ドライバーのおっちゃんは、5秒に一回くらい「ぴくっ」となってハンドルを操作し、必死に眠気と戦っている。
そして極めつけは、ついに足の力が抜けたのか、スピードが落ちてそのまま停止。
……しばらく静止。
と思ったら、また「ぴくっ」となって何事もなかったかのように発進。
居眠り運転をこんなに楽しんで見れるのもさすがウズベキスタン

アラル海に関する論文とか読むと海では無くなったけど地下数メートルのところに水位があるらしい



砂漠を車や電車で走ってる時よりさらに新鮮な気持ちだっ





更衣室なんてものも当然ない。隠れる場所も一切ない海岸沿いなので、ふるちんで着替える
このまま歩いて深いところに行くと足を取られて引き摺り込まれかけて危なかったので桟橋から再アプローチ


桟橋から飛び込む!
体、浮く!
目に海水が入って、しみる!
足元は真っ暗で、細かい泥が溜まっている。
感覚としてはほとんど沼。足を取られて、このまま溺れるんじゃないかという怖さが一瞬よぎった。
上がってから、シャワー。
太陽が当たるタンクで温められていて、ちゃんとぬるいお湯が出る。(こんな僻地になんで桟橋とシャワーがあるねん、という話だが、
近くには Discovery Yurt Camp や Aral Plaza Hotel があり、おそらくその観光客向け)
オフシーズンなのかもともとここまで来る人が少ないのか、ほかの観光客は0。じゃなきゃ裸で着替えねーヨ!
どこからともなくおっちゃんが現れて、鍵を開けてくれた。
有料だけど、アラル海の何とも言えない汚れを落とせるなら、余裕で払う。






旅もハードスケジュールだったのと寝不足だったのと海で泳いではしゃぎすぎたのとで帰りはほぼ寝ちゃいました。悔しい
まとめ
ということで、結論。
3人で140米ドル、1人あたり約7,000円。
モイナクからアラル海まで行けます!!泳げます!!!
アラル海周辺から、さらにカザフスタンのアクタウ方面にかけては、
ウスチュルト台地が広がっていて、まるで違う惑星のような景色が続くらしい。今回は予算の都合で断念したけれど、いつか必ず行きたい。
アラル海は、
近年は回復の兆しがあるとも言われ、
一方で、いまだ縮小は止まっていないとも言われる。
この先、完全に消えてしまうかもしれないし、
普通の海と変わらないほどの規模に戻るかもしれない。
自分が歳をとった時、子供達に、
この砂漠の真ん中に、
塩分濃度が高くて、体が浮く広大な海があったんじゃ。
わしは、そこで泳いだことがあるんじゃ……
って語るために。みんな行こう!!

