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エルヴェ・ル・テリエ「異常(アノマリー)」読了

大変だった。読むのが大変だった。何せ登場人物が多い。
登場人物が多いことに意味があり必要なことなのだけど、脳内での整理が大変だった。私は移動時間などで読むことがほとんどなので、そこもまた脳内に留めておくことが大変だった。

ただ、第一部が終わった瞬間に面白さが跳ね上がった。
私はずっとこの本をミステリーかサスペンスだと思っていたのだけど、実はSF小説だった。

読み進めるうちに脳内で再生される映像がどんどん鮮明になり、私はニューヨークの上空にも、TVショーにも、公園にもいた。
映画とは違い私も同じ場所に立ち登場人物たちを近くで(好きな画角で)眺めることができるのが小説のいいところである。

自分自身のコピーでも分身でもなく、経験した時間が三か月違うだけの全く同じ自分が発生したらどうなるのだろう。
この世界が仮に別の知的生命体によって生み出され経過観察されているのだとしたらどうだろう。私は早くスイッチを切って欲しいと思う。

大変読みにくく難航したけど、発想がとても面白かった。飛行機はきちんと撃墜されたのだろうか。

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