ラストライブで、歌詞を飛ばす人間
思い返せば、ずっとそうだった。
高校三年生、最後の学校祭。
演劇の台詞を飛ばした。
Leo-Wonderのラストライブ。
「スタートライン」の歌詞を飛ばした。
ステラキャプチャーのラストライブ。
「未来で待ってる」の歌詞を飛ばした。
そして昨日。
nicora ray arkの「Beast」の歌詞を飛ばした。
普段のライブでは、そんなことほとんどない。
なのに、最後の日とか、節目の日とか
ここだけは絶対に失敗したくない日に限って、
私は頭が真っ白になる。
何度も対策した。
練習不足なのかと思った。
ステージに向いていないのかとも思った。
でも、どうしても治らなかった。
だからソロライブが億劫になった。
全部を一人で背負うステージが怖い。
変わりたいと思って生きてきた。
けれど、十数年経っても変わらない。
大事な瞬間になると、言葉が消えてしまう。
もしかしたらこれは、
緊張とか経験不足とか
そういう話じゃなくて。
私の根っこのどこかにある、
変わらない何かなのかもしれない。
