「あなたは『たまごサンド』がお好きですか?(5月23日)」
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『演奏活動をしていて、楽しいことは?』
と尋ねられたら、そこは大人の対応で、
尋ねてくださった相手の目を見つめ
「お客様に私の音楽で笑顔になってくださることです。」と答えるのが格好いい。
もちろん、客席の反応が良くて、私がその場の雰囲気に乗せられて、いつも以上にテンションを上げてステージをやりきれた時の充実感、達成感は他に代えようのない喜びだし、演奏家としての冥利に尽きる。
でも、演奏家は体力勝負で、舞台を一つ終えると、とても消耗している自分に気づく。
舞台の前には、あまりガッツリとおなかに溜まるものを入れてしまうと、胃袋が重くて、体のキレまでが鈍く、演奏も上手くいかなくなる。

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かつては、演奏会は夜会の割合が多く、開演時間も19:00-が主流だったようだけど、平成・令和の現代では昼間、それも主に午後の14時や15時、遅めの開演だとしても16時からが多いようだ。
ともかくお昼過ぎぐらいから始まり、途中に15分ほどの休憩を挟んでだいたい2時間。軽めの会なら1時間〜1時間半をひとしきり演じ終えて、舞台がはねる。
14時、15時始まりだと、お客様は午後からの音楽のお楽しみに気分を上げつつ、しっかりとお昼ごはんを召し上がってからの来場となるのだろう。
でも、演じる側は直前まで事前準備があるので、ゆっくりと腰を落ち着かせてごはんを楽しむのは難しい。
以前なら前日に、衣装も付けて、何から何まで本番通りのゲネプロ(ゲネラルプローペ、本番前の総合練習)を行っていたのが、さまざまな都合で、今では本番当日の朝に"それ"を行うことが定着しつつあるので、こうなると気持ち的にはいつも綱渡りの心境になる。

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なので、お昼ごはんも、ゲネプロに押されてゆっくり楽しんでいられないし、会場からお外に出て飲食店を探している暇もない。うっかり行列に巻き込まれたり、お料理が出てくるのが遅いと、その後の段取りがおかしくなる。
そこで重宝するのが『楽屋弁当』である。
運良く、"ホットミール(温かい食事)"やブッフェスタイルで、和洋折衷ふた通りのお料理を自由に選ばせてくださる贅沢なクライアント様はありがたいが、稀であるし、あとの本番を考えると、気持ちが急かされてゆっくり味わうのが難しい。
何より、直前まで身に纏っていた衣装を脱いだり着たりも大変で、ゲネプロからの『着た切り雀』そのままのことも多い。
そうなると食べこぼしなど、ウッカリ粗相してしまうと、大変に困った事になるので、軽く指でつまめ、一口でいただけるサンドウィッチの出番である。
先ほども言ったように演奏家は体力勝負なので、ボリューミーなお肉たっぷりの『🇺🇸クラブハウスサンド』や、ライ麦パンに生ハムとチーズを挟んだ物をグリルして、中のチーズがとろけ、生ハムにも軽く熱が入って芳醇な香りが鼻腔をくすぐる『🇫🇷クロック・ムッシュ(Croque Monsieur)』も悪くない。
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でも、やはり後の予定が気になるので、ガッツリはイケない。
🇬🇧英国貴族のアフタヌーンティーにお行儀よく並べられた、薄いパンにバターときゅうりだけのシンプルな『キューカンバーサンド』は好きだが、それとて今じゃない。
迷った挙句、嬉しい消去法で残るのがタイトルにある『たまごサンド』なのである。
あぁ、迷っている間にお腹が鳴りそう。
🇯🇵たまごサンドの何が良いって、まずはそのお味。中に挟まれた厚焼きたまごのふうわりと柔らかな食感、その厚焼きたまごも出来立てでふわふわで温かい。
卵ならではのクリーミーな甘さ。パンとの接着剤としても役立つマヨネーズ。うっすらとカラシの風味も感じられる。
それらをしっかりとまとめ上げるパンの薄すぎず、小麦の風味は楽しめるのが良いとしても分厚すぎて、上手く頬張れないのは論外。
女子は、食べる時の美しさも気になるのである。

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前のことになるが、東京出張の時に、いつもの通りにたまごサンドを楽しみに、楽屋ランチに臨んだところ、おそらくサンドイッチ仕様、1斤12枚切りの極薄い食パンに、たまごサラダが挟まれたものが出てきて、驚いたことがある。
「"私の"たまごサンドはどこ?」
となっている私に、関東人が言うには、このたまごサラダをサンドウィッチ用の薄切りパンで挟んだものが、こちらでの『たまごサンド』だと教えてくれた。
関西住みの私は、『たまごサンド』とは、"厚めのパンに厚焼きたまご"が、全国統一だと信じていたから、驚いた。
スマホ一台で日本各地、どこにいても必要な情報にアクセスできて、若い世代では方言よりも、いわゆるTV標準語が話され、ファストフードやファミレスのおかげで、どこで食べようとも統一された安心なお味である。
私の中の常識がガラガラと音を立てて崩れて行った。
そういえば、関東在住の友だちがインスタントカップそばやうどんのお出汁は、関西販売分が「昆布だしが効いた薄味」に対して、関東では「カツオだしとお醤油で濃い色の関東風」に調整して販売されていると聞いた記憶がある。
情報があふれ、またその情報のおかげで日本の地域差が埋まってきていると思い込んでいた中、「たまごサンドの関西と関東との違い」は、とても面白く感じられた。


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ちなみに、中部は名古屋を中心にチェーン展開している。あの「コメダ珈琲」のたまごサンドは関西関東どちらだったのかしらと調べてみたのが以下である。
コメダ珈琲店の「エッグサンド」は、地域を問わず全国的にゆで卵を砕いてマヨネーズで和えた「たまごペースト」を使用する関東・中部スタイルです。
一般的な喫茶店のたまごサンドは、以下のように地域差があることで知られています:
・関東・中部: ゆで卵をマヨネーズで和えた「タマゴサラダ(ペースト)」を挟むのが主流。
・関西: 焼きたての「厚焼き玉子(だし巻き卵)」を挟むスタイルが定番。
名古屋発祥のコメダ珈琲店は、自慢の自家製たまごペーストをたっぷり使うのが特徴で、関西の店舗でもこの「ペーストタイプ」が提供されています。
(以上、フェリシモより転載。)
さて、今日は週末の土曜日。
手間は、それなりに掛かりますけれど、マッタリやさしいお味が、どこか懐かしい『たまごサンド』を今日や明日のランチにいかがですか。
今日も、良い一日になりますように。
(🎹MIYABI)
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