裁判傍聴の体験談
こんにちは!ぴろぴろちゃんです!
かなり時間が空いてしまいましたが、ようやくわたしが裁判傍聴をした中で印象に残っている話をいくつかしていきたいと思います
傍聴から時間が経っていて記憶が曖昧であったり、関係者の身元がわからないように細かい箇所は事実と異なる場合があります
あくまでもわたしぴろぴろちゃんの主観による読み物としてお楽しみいただけるとうれしいです!
■会社に内緒!マチアプハメ撮り男
みなさんはマッチングアプリって使ったことありますか?
20代、30代の半数以上は利用したことがあるみたいです
そんなマチアプでの出会いを犯罪に利用していた(結果的に利用することになってしまった)被告人のお話です
40代・男性・既婚・子供2人・大手企業勤め
被告人のプロフィールです
まともそうですよね
まあ、まともだったら被告人席にいないはずなんですけどね
被告人はマッチングアプリを使い、女性と会う約束をしホテルに直行
自分で楽しむ目的で性行為を撮影し解散しました
その後次回の約束がなかなか決まらず、女性側からお断りの連絡が
プライドの高い被告人はムカついてしまい
「ハメ撮りを晒すこともできるんだぞ」という旨の発言をし怖くなった被害者が警察に相談
というのが事件の概要です
似たような相談がもう一件あるため一応被害者は二人いるそうですが、
事件の内容的に声をあげないだけで他にも同じような被害にあっている女性がいるのではないかと思います
性行為自体は同意していたみたいなので不同意性交ではなく、
性的な姿態を撮影する行為等の処罰及び押収物に記録された性的な姿態の影像に係る電磁的記録の消去等に関する法律(通称:撮影罪)
という令和5年に施行された新しい罪状での起訴でした
まあここまではふつうにキモいな…という感じですが、わたしが驚いたのは検察質問で職業について聞かれた時です
この被告人、病欠使って裁判所に来てるんです
裁判の冒頭で裁判官が被告人の身上を確認する場面があるのですが
逮捕されたことによって勤め先から解雇されたり自分で退職するなどしているので基本的にはみんな無職と答えるんですよね
この被告人は「会社員です」と言っていたのでもともと会社員だったのかな
くらいにとらえていたのですが全然今も会社員でした
しかも逮捕されて本人は会社に連絡ができなかったので妻から
「夫が突然倒れて入院した」と会社に連絡を入れてもらったそうです
情けな…妻もよくそんな奴のために嘘つけるな…
検察官曰く、被告人は割と大きな会社に勤めているようです
「わたしは言いませんけど、言いませんけどもしぽろっと口を滑らせてあなたの勤めている会社の名前を言ってしまったら、傍聴席にいる誰かがおたくの社員捕まってますよと連絡をするかもしれない 怖いでしょ あなたは被害者にこういう怖い思いをさせたんですよ わかりますか?」
と検察官が口にしたとき、法廷内の空気がピリッとしたのがわかりました
観客のつもりが突然舞台に上げられた傍聴人という立場の自分…
改めて一人の人間の人生が決まる瞬間に立ち会わせてもらっているんだと
他人ごとではない感覚になれた瞬間でした
はじめての裁判傍聴の日にこの感覚がわかって良かったです
余談ですが、被告人のフルネームを検索してみたら普通に会社名わかりました…
わたしが変な正義感とか持ってるタイプの人間じゃなくてよかったね☆
■絶対またやるよね浅瀬くん
浅瀬くん(仮名)さぁ…
裁判の終着点って基本的に
「反省して再犯しないようにしようね」
ってところなんです
この浅瀬くんは素直さゆえに絶対またやるだろ…と法廷内のみんなに思わせてしまった被告人です
20代前半・男性・無職・大麻
浅瀬くん、開廷からしばらくは態度もそれなりに良く、受け答えもしっかりしていました
証人として外国人のお母さんが出てきて、拙い日本語を使い涙ながらに監督不行き届きを悔いていました
流れを変えたのはやはり検察官♪
(ぴろぴろちゃんは検察側の被告人質問のこと裁判のサビだと思っている)
大麻の入手経路についての質問からなんと
浅瀬くんは「黙秘します」しか言えなくなってしましました
裁判冒頭で必ず
言いたくないことを言わないという権利があります 言ったことはすべて証拠となります
というような黙秘権についての説明があるので権利を行使しているだけなのですが
練習をしてきたであろう弁護人からの質問ではスラスラと答えていたのに
検察のターンになった瞬間落ち着きのなさが目立ち始め明らかに隠したいことがある様子
検事さんは次々とLINEの友達の名前を読み上げ関係を聞きますが
「黙秘します」
「黙秘します」
「黙秘します」
さっき弁護士とのやりとりで
「悪い人間関係とはきっぱり縁を切ります」と言ってしまったがゆえ
「この〇〇というのは悪い人間関係なの?」など突っ込まれます
しかし浅瀬くんは挙動不審になりながら
「黙秘します」
もはや答えてもなんら問題なさそうな質問にも勘ぐって
「黙秘します」
浅瀬くん本人も訳わかんなくなってきて弁護士に視線で助けを求めますが
裁判官から自分の言葉で答えるよう注意されてしましました
もうここまでくるとさっきまで頑張って作り上げた法廷内の「更生して頑張るんだよ」という雰囲気も「浅瀬お前さては反省してねぇな?」と雲行きが怪しくなってきました
弁護士先生も頭を抱え、目を合わせたくないのか下を向いてしまいました
そういえば裁判冒頭の証拠調べの際、検事から証拠品(大麻)を処分していいか聞かれたとき変な間があったな…
あれ質問の意図がわかってないだけかと思ってたけどもしかして
「(もったいない…)」
と思ってたんじゃないですか???
浅瀬くん??だいじょうぶそ?やめるんだよね?大麻
悪い人間関係ちゃんと断ち切れそ?さっきかばってませんでした??
ちゃんとLINEブロックできる??
浅瀬くん?聞いてる??
いやいや「黙秘します」じゃなくて
次は一発実刑だけどわかってる???
ほんとに??ほんと…?
そっかぁ…わかった…
…頑張ってね 浅瀬くん(仮名)
■行きつくところは自給自足
突然ですが、薬物ってなんで持ったり使ったりしちゃダメなんだと思いますか?
依存して自分でやめにくくなるから
心身の健康を壊すから
家族や周囲の人まで苦しめるから
社会的信用を失うから
幻覚や妄想で事件や事故を起こしやすくなるから
反社会的勢力の資金源になるから
などなど様々な理由があると思います
そしてなにより
犯罪だから
これに尽きますよね
40代・男性・独身・子供あり・前科あり
大麻を育ててました!この被告人
累犯前科(大麻所持)もありますので実刑確定ですね
前に捕まった時はまだ使用罪はなくて所持のみでした
10代のころからシンナーを吸い始めて途中から大麻に移行したそう
郊外の長屋の一階に住み、二階が立派な大麻ファーム
仕事は車屋や夜のお店でアルバイトをしながら職業訓練校に通っていたようです 忙しそうですね
子供がいて養育費を払っているそうなので頑張って働かなきゃですね
捕まってる場合じゃないだろ
もう何十年のも日常的に大麻を吸ってきたらしく
20株程育てていた大麻はすべて営利目的ではなく自分用だそうです
ほんとかよと思いましたが被告人の言葉を聞きほんとかも…と思いました
「前回逮捕された時に、大麻は反社会的勢力の資金源になるから社会的に悪影響だと言われ確かにと思ったので、自分で栽培すれば迷惑がかからないと思った」
(一同苦笑)
この被告人、裁判官からの質問にも少しズレた回答をしたり
意図が伝わってないんだろうなと思える場面があったり
何件か傍聴していると、こういう悪気がないというか悪意なく犯罪を犯している被告人がかなり多くて困惑します
独特の倫理観や正義感を持っているために、法治国家であることが前提ではなく後から罪という結果とともに自覚するものになってしまっている気がします
犯罪を犯してはいけない理由って犯罪だからなんですよね
もちろんいろんな事情がありますが、
たいていの人はそこで踏みとどまるものだと思います
こういう人たちは育った環境が違えば裁判所に出向くことなんて一生ないのかななんて思いました
ちなみに大麻の育て方はインターネットで勉強したらしいです
なんかこの人、行動力だけはすごいので誰か近くの人がうまく誘導してあげてほしいですね
まあそんなことが可能ならすでにやってるか…
■コンカフェ嬢に憧れ上京
東京は怖い場所ですか?
わたしはいちおう東京生まれ東京育ちなので逆に上京に憧れます
親の心配をよそに走って走ってキラキラした世界に飛び込んだりしてみたい
地元じゃ大ニュースになるようなことが毎日当たり前に起きる街でわたしだって当たり前の顔して過ごしてみたい
わかるぅ~わかんないけど、わかるぅ~
20代前半・女性・鳥取出身・コカイン
わっか~~~子供じゃん
というのが被告人の第一印象
傍聴してると実感するんですけど、被告人の9割が男性
開廷帳に女性の名前があると珍しくてたぶんそれだけで傍聴席がいつもより混みます
この裁判も並びました
なので傍聴席にはたくさんの知らない人たち
さらには頭の良い大人たちに囲まれて
腰縄をつけたスウェット姿にすっぴんぼさぼさ頭の被告人
かわいそうになるくらい不安そうで終始泣きそうになりながらハンカチを握りしめていました
いやこれがふつうだよな…逆にいままで傍聴してきた裁判の被告人たちはやけに堂々としてたんだなと気づかされました
この被告人起訴内容としてはコカインの所持・使用なんですけど
自分では買ってないんですよね
SNSでみたキラキラコンカフェ嬢に憧れて専門学校卒業後上京
その憧れのコンカフェで勤務し始め夢が叶ったかと思いきや
変な男と付き合い始めDVを受ける
容赦なく顔も殴られるためコンカフェに出勤することができなくなりお店もやめることに
そんな中Twitter(X)で見つけた売人アカウントからKペンと呼ばれるものを何度か購入(違法じゃない笑気麻酔のようなものと説明を受ける)
リピートしてくれるからとおまけでコカインをもらう
おまけのコカイン使用中に逮捕
という経緯です
この裁判は終始かわいそうな女の子という雰囲気で進み
裁判官、弁護士、検察官みな優しく話しかけていました
その中でも印象的だったのはやはり検察官質問(サビきた♪)
基本的に同情的なスタンスで経緯や動機を聞き出し
「会ったこともない売人からもらった得体のしれないものを体に入れることに対して恐怖心などはなかったのですか?」
と確かに~という質問とも心配の言葉ともとれる投げかけで締めました
そして求刑のタイミングになると
「得体のしれないものを摂取することにも抵抗感がないような被告人は再犯の可能性がある」
とバッサリ切り捨てました
あ~~~~~そうでした~~あなたはそっち側でしたすみません勝手に~~~敵に回したくなさすぎる!!!!!!
まあこの被告人は割と軽めの刑におさまりました
執行猶予も付いたので
祖母の経営する美容室で働くらしく、実家に帰るみたいです
留置所が結構トラウマだったようで(うんち漏らす人や歯がない人がいて怖かったらしい)
二度と捕まりたくないとかなり強い意志で言っていました
被告人はやりたいことをやり切れずに地元に帰るのが嫌だったと泣いていましたが
まだまだ若いのでまた別のやりたいことを見つけてほしいです
東京っていうか、留置所のほうが怖いと思うよ
キラキラだけが幸せじゃないはず
傍聴の際は裁判所のルールに従い、この記事は教育・娯楽目的の体験記です。事実確認済みの情報ではなく、名誉毀損・プライバシー侵害を意図したものではありません。
