2025年本屋大賞『カフネ』 阿部暁子さん|ゆる読書日記
こんにちは、そよそです。
今日は、色んなところでおすすめされており、2025年本屋大賞にもノミネートされている『カフネ』を読みました。
『カフネ』
著者:阿部暁子さん
出版社:講談社
読んで良かった。
ぐいぐい引き込まれて一気に読み終えてしましました。
この物語には、親との関係、家族の形、同性との恋愛、不妊など、さまざまな社会のテーマが盛り込まれています。
心が擦り切れそうになる環境の中で、家事サービスにより綺麗に整えられた部屋と美味しいご飯によって心が少し晴れていく。
そしてその家事サービスをする方も、人に喜ばれて立ち直っていく。
人に頼り頼られる事で、少し前向きになる。そんな温かいお話でした。
読み始めは、この先怖い展開があるかな?とビビっていたのですが、怖いお話が苦手な方でも大丈夫です。
心に残った描写
今回、あまりマーカーを引けていません。それくらい物語に引き込まれました。
それでも、きれいだなと思う部分があるので、紹介していきます。
▼料理の描写
とろみのある乳白色の液体の中に繊細な素麺が沈んでいる。無垢な雪原のような白を、すりごまの淡い茶色と、角切りトマトの赤が彩っている。
描写がきれい。
阿部暁子さんの料理の描写はカラフルで全部美味しそう。
今度、この豆乳素麺を作ってみたいと思います。
▼さりげない情景描写
ハーブティーの水面で光の粒がきらめいていた。
きれい。
この言葉で情景が思い浮かぶけど、普段の生活の中でこんな風にハーブティーの水面を見たことがなかった。
日常の楽しみが一つ増えました。
▼赤ちゃんが泣いたシーン
突然の大声にぶたれて、痛くて怖いと訴えている。
こんな表現の仕方があるのか、と思う。
声にぶたれることは実際は無いけど、確かに、小さな赤ちゃんからしたら大人の大きな声ってぶたれるような感じなのかもしれない。
▼人間関係について
傲慢だったのだ。と今はただ思う。夫婦という関係に寄りかかり、公隆に甘え、時には感情の捌け口にした。家族なのだから、それがゆるされると思っていた。だが本当は、もっとも距離が近しく、長い時間を共有していく家族だからこそ、心を配り、大切にしなければならなかったのだ。自分だって両親からそう扱ってもらいたいと、ずっと望んでいたはずだ。粗雑にされるかなしみを知っていたはずなのに、公隆の穏やかさとやさしさに頼り切って努力を怠っていた自分は傲慢だった。
関係にあぐらをかかず、心を配って大切にしたい。
自分が接してほしいように自分自身にも接し、相手にもそう接したい。
『カフネ』を読んで感じた事
①頼ってもいいという事
この物語には、双子を育てる家庭、介護をしている家庭、離婚や死別を経験した人、ずっと圧力や干渉に耐えている人など、さまざまな境遇の登場人物が出てきます。
彼らが、心も体もボロボロになっているのに、自分では気づけなかったり、周りに助けを求められなかったりする。
私は、現在海外に住んでいるのですが、日本は「自分で自分の事をやらなきゃいけない」「人に迷惑をかけてはいけない」という考えが強いように感じます。
私自身も、「自分でやりたい」「人に頼るのは申し訳ない」という思うことがよくあります。
でも、実際に人から頼られると、「この人は私を頼りたいと思ってもらえてるんだ」と嬉しくなるし、「良い事をした」と思える。
なので、自分もボロボロになる前に、気軽に頼れるようになりたいと思う。
②大切な人にいつ何があるか分からないから、たくさん思っている事を伝えたい
家族や恋人、友人など、大切な人と、いつお別れになるか分からない。
もう会えないかもしれないし、会えるけど関係が終わるかもしれない。
だから、たくさん「大切だよ」「ありがとう」って気持ちを伝えたいと思った。
『カフネ』、とてもおすすめです!
良い本でした。よかったら読んでみてください。
もし「この本読んだよ!」という方、ぜひ感想を教えてください。
読んだことないけど、「この記事読んでこう思った」などのコメントも嬉しいです。
もし良ければ、他の本の読書日記も見ていってくださいね~。
今日もありがとうございました。
良い一日になりますように。
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そよそ