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短編恋愛小説 「心の隙間に咲く恋」

ゆりは仕事を終え、少し早めに居酒屋に到着した。

マッチングアプリで知り合ったレイと初めて会うこの夜、彼女の胸は期待と不安でいっぱいだった。26歳のゆりは、これまでに何度も恋に落ち、そして何度も傷ついてきた。

しかし、今回は特に違っていた。

レイのプロフィールには、彼のクリエイティブな一面が垣間見え、彼の世界に引き込まれるような感覚を覚えていた。

「あ、ゆりさん?」

声に振り返ると、そこにはプロフィール写真よりもさらに魅力的なレイが立っていた。

25歳にして成熟した雰囲気を持つ彼は、自然な笑顔を浮かべていた。彼は黒いシャツにデニムを合わせたカジュアルな格好だったが、その姿はまるで映画のワンシーンのように絵になっていた。

ゆりの心は高鳴り、「もしかして、これは特別な出会いかもしれない」と思った。

「かっこいい……」
「え?どうした?」
「あ、ごめん。なんでもない、行こ」

二人はカウンター席に座り、乾杯をした。ビールの泡がグラスの縁にふわりと浮かび、二人の間の緊張を少しだけ和らげた。

レイはゆりに親しげに話しかけてきた。

「ゆりのプロフィールを見て、すごく興味持ったんだよね。映画が好きって書いてあったけど、どんな映画が好きなの?」

レイの質問に、ゆりは少し戸惑いながらも答えた。実はそこまで映画に詳しくはない。

「えと……、ロマンチックな映画が好き、かな。感情が揺さぶられるようなものとか……」

「おー、いいね。俺もそういう映画は好き。感情が豊かになるし、インスピレーションを受けることも多いよね」

「レイ…くんはどんな映画が好きなの?」

「俺は、ミニシアター系とか、ドキュメンタリーが好きかな。現実に基づいたストーリーが結構好き」

レイの言葉に、ゆりはほっとした。よかった。会話できた。

彼の穏やかな声と興味深い話題に、自然と心が解けていくのを感じた。

「そうだ、今夜、俺の部屋で映画見てかない?ゆりが気に入りそうな作品あるよ」

その誘いに、ゆりはドクンと胸の高鳴りを抑えきれなかった。

「あ……えと、折角なら……」
「やったー」

居酒屋を出た後、二人はレイの家に向かった。

家は居酒屋からすぐそこのマンション。
部屋は、まるで小さなアートギャラリーのようだった。

「わぁ、すごいね!まるで映画のセットみたい」

壁には数々の映画ポスターが貼られ、棚には古いレコードが並んでいる。部屋全体が間接照明で照らされ、ムーディな雰囲気が漂っていた。

「ありがとう、いい部屋だよね〜」

レイはそう言うと、横になりながら無邪気に微笑んだ。かわいい。私はレイが好きかもしれない。

「ゆり、おいで」
「うん……」

レイの温もりを感じながら、ゆりは「なんて幸せなの」と心から思った。

彼の強くて優しい抱擁に包まれ、まるで夢の中にいるような感覚だった。

レイ、大好き。

#創作大賞2024#恋愛小説部門

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