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ブロートルーフだより  2025 Autumn

 店が建つ前から、古墳のふもとのこの土地には雑木林が茂っていました。店に大きな窓をつけて、そこから木々を眺められたら気持ちいいだろうと思いました。店を建てるにあたり、いくつかの工務店に相談し、現地を見てもらいました。斜面が急な場所もあり、木を残したまま建てるとなると、私の望む金額では少し難しい案件のようでした。ところが、能美市高坂町の片村建築・片村さんは、現地を見るなり斜面をどんどん登っていき、木を眺めて「これはおもしろい土地やな〜!」「ここに建てたらかっこいいねぇ」と言ってくれたのです。私のわくわくした気持ちを片村さんも感じ取ってくれているのがわかり、この方にお願いしようと決めました。こうして片村さんが今の素敵な小屋風の建物をつくってくれました。現場の職人さんも信頼できる方で、節約のために自分でできることは自分でしたいという私の気持ちをよく汲んでくださったのもありがたかったです。

パン屋が建つ前の土地。落ち葉の処理が大変だという人もいますが、私はできるだけ木を切りたくありませんでした。今年もたくさんのどんぐりを実らせています。

ドイツ回想録 vol.7「いざ、ゲゼレ試験へ」

 職業学校では、2年生の終わりの中間試験と3年生の終わりのゲゼレ試験(職人の国家資格試験)の2つの大きな試験がありました。どちらも筆記と実技があり、筆記試験は数学と政治経済の2科目。実技試験では、課題のパン(たとえばライ麦パン1種と小型パン4種、そのうち1種は惣菜パンなど指定される)を、制限時間内に焼き上げて陳列机にデコレーションをします。実技では4人が同じ工房で作業するため、小さな秤やものさしなど手元にないと困る道具、また、あらかじめ準備してよい材料(カスタードクリームや種など)は持参が認められていたので、毎回大荷物を抱えて試験に臨んだものです。万全の準備をしても、思わぬトラブルは起こりました。工房で塩を入れてあるはずの容器に、誤って砂糖が入っていたのです。途中で先生が気づいて皆に知らせてくれたので修正できましたが、対応が遅れてすべて焼ききれなかった生徒もいました。学校での珍事件はいろいろ。また別の機会に紹介したいと思います。

農場から駅、駅から学校までは自転車移動。これに加えて自転車ごと電車に乗っていました。どうやって駅の階段を上り下りし、自転車にまたがっていたのか…記憶にありません。ガッツで突破したドイツ生活の一部。

子どもの成長日記 vol.7「子どもの伝え方」

 10月で1歳10か月を迎える息子。ジャンプを習得しつつあります。言語面では「貸して」「おいしい」「あんと!」など伝えることも増えてきました。こちらが言うことに関してはかなり理解をしている様子です。「きりん」は言えないけど「きりんはどれ?」と尋ねると「これ」と当てられるとか。聞くより発することの方が難しい、言語習得って確かにそうだな~と思います。食べられるものもだいぶ増えてきました。乗り物好きのようで、新幹線を見せてみようと入った回転寿司屋では、寿司が来るまでガリをもりもりと食べていて驚きました。晩御飯の塩サバは、私の分もたいらげてしまうし・・・頼もしい。用事があるときは、手をとってひっぱって教えてくれたり、そのまま目的地まで案内してくれたりするのもかわいくてたまりません。

くるくる回る大好きなワンワンを見て喜ぶ様子。工房内を歩き回らないようにするための策です。


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