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原料メーカーが抱える課題とは?研究者の知見を起点とした技術調査から新たな可能性を探る

プロダクトのライフサイクルが短い時代において、スピード感を持って新規開発や技術情報を収集することが企業の持続的成長へ繋がる社会となってきています。

多くの企業において厳しい経営が迫られる中、技術や研究の情報収集は通常の調査領域ではなかなかキャッチしづらいという課題がありました。
また、相談先はあっても研究・技術課題が明確でないと相談が難しいという問題もあります。

A-Co-Laboでは、自社での技術調査、従来の調査サービスの補強、新しい事業構想のサポートとして、研究者の知見を起点とし新規事業推進に貢献する「A-Co-Labo調査サービス」をご提供しています。

詳細はこちらから↓


今回は調査サービスをご利用いただいた丸善石油化学株式会社様にインタビューを行い、ご依頼いただいた背景や課題、弊社をご利用いただいた感想などを伺いました!


丸善石油化学株式会社様

「化学技術を基盤とし、くらしと産業の健全な発展に貢献する」を使命とし、石油化学製品の開発・製造・販売を行う化学メーカー。
エチレン、プロピレン、ベンゼン等の基礎石油化学製品、メチルエチルケトン等の溶剤およびポリパラビニルフェノール等の新素材などの輸出入、製造、加工および売買を行う。

丸善石油化学株式会社様HP


お話を伺った方:
西浦 崇雄 様

ご役職:
研究開発センター 事業開発室長




課題と実施内容


課題

  • 原料生成で出る副生成物の利活用をテーマとした共同研究先を見つけられない

  • 技術的な新規要素が少なく確立された技術だからこそ軌道に乗るが難しい

  • 調査は自社でも行っているが、幅を広げるために別の視点からの調査が必要

🔻🔻🔻

実施内容

  • 背景や課題からキーワード抽出を行い、研究者およびベンチャー企業を調査



~以下は実際のインタビュー内容になります~



1.新規事業の課題と難しさ

A-Co-Labo原田:化学系の企業様はこれからの時代どのように事業継続していくのか、まさに岐路に立たされていると感じています。
化学メーカー様からのご相談の案件も増えており、次の一手に関して皆さん困っていらっしゃるなという印象ですが、新規事業に関しての課題感などあれば教えてください。

西浦:我々は原料を作る川上の企業なんですよね。新規事業のプログラムなどは外注でやることもあるのですが、最終製品に近い川下であればニーズは拾いやすく、モディファイもしやすい。
しかし、川上の場合は、何をどうやって売れば良いかという勘所が働かない。最終製品は山のようにあるので、とても遠く感じ非常に困っています。

世の中の手法は顧客の困りごとを聞いて、それに対して自社のアセットと組み合わせてやる、が主なストーリーですけど、なかなかそれが上手く当てはまりません。
世の中のセオリーを聞いても、自社内では厳しいということしか浮かんでこないというのが正直なところです。

A-Co-Labo原田:新しいものを生み出す際に最終製品のイメージ図を描きながらやらないといけない反面、自社では最終製品を扱っていないからどうしたら良いかわからないという点に課題をお持ちということですね。
どうしてもニーズの解像度が下がってしまいますよね。


西浦:僕は前職が国内大手電機メーカーの化学部門だったので、最終的なニーズを拾いやすい環境かつ、川下側から川上に相談が来るような形でした。同じ会社内でも一気通貫の連携が比較的取れていました。

一方で弊社はエチレンプラントを持っており、会社全体が川上にいる状態です。取引先は機能性材料のメーカーであり、指定の化合物の依頼はくるものの、それが最終的に何に使われているのかがわかりません。社員が世の中の動きをどのようにキャッチするか、目利き力がとても重要になっています。

A-Co-Labo原田:今はどのようにキャッチアップされているのですか?またその際の課題などはありますか?


西浦:学会や展示会など人が多く集まる場所に行くことが多いです。ですが、キャッチする社員の個々のアンテナの感度が少し異なる方向を向いていると、「面白い」のアンテナに触れないこともあります。
また質問の仕方も重要だと感じます。個人の能力や方向性を擦り合わせないと、一部の人だけがたくさんの情報を持つことになり、個人のノウハウに依存してしまうことになる。ノウハウの共有、質問方法や情報収集方法が重要になります。


2.研究者調査が必要な理由とA-Co-Laboを選んだ理由

A-Co-Labo原田:前回に引き続き研究者調査でご依頼いただきましたが、調査が必要な理由と、なぜA-Co-Laboだったのか?という点についてお伺いしてもよろしいでしょうか?

西浦:先述したように、弊社は会社全体が川上にいる状態であり、これまでであれば原料を川下のメーカーが使ってくださって最終製品が広がっていく、いわば産業が勝手に広がっていく時代だったと思います。

今は末端のメーカーも体力がなくなってきているので、川上の産業も自ら動いていく必要が出てきています。
市場と技術の両軸で、技術ベースにした新規事業を自社で進めるためには外部の知見が必要であると感じています。
その中でもA-Co-Laboさんは研究者調査が上手いなというのを感じています。

A-Co-Labo原田:ありがとうございます。既存サービスもたくさんある中でどの点でそのように感じましたか?

西浦:調査会社さんの場合、既存の技術紹介を含めた市場調査がとても上手ですよね。とある材料がどう伸びるか、世界市場からの動向調査はとてもわかりやすくまとめてくださいます。ですが中には、技術の背景がわからずに調査されたのかなと思うこともあったりします。
技術を背景に、我々がお願いしたいことをしっかり噛み砕いて調査していただける会社はなかなかないのかなと思っています。

A-Co-Labo原田:調査からその先の展開が見えたことはこれまであったりしたのでしょうか?

西浦:中身を解析して、そのままにしてまっているものも結構あったりしますね。10年単位で振り返ると、同じような調査を3年に1回やっていることがわかったりもします。これ3年前にもやったじゃんみたいな。

調査をかけたとしても、レポートもらった瞬間に満足してしまう。ここはあくまでスタートなのに読んでゴールにしてしまいがちです。


A-Co-Labo原田:どの会社もあるあるかもしれませんね。


西浦:A-Co-Laboさんの場合は、背景技術をしっかり把握した上で、自分たちが知らなかった先生方までキャッチしてもらえるので、満足度はかなり高いです。今回の調査結果をベースに社内で打ち合わせ予定です。

資料を拝見すると実際にどのように検索されているのかなと不思議に思ったりします。ここまで自分で調べるとなると、なかなかできないなと。

A-Co-Labo原田:西浦さんからのお話の中での特徴的なキーワードを置き換えてみて検索しています。
指定キーワードをそのまま検索だと引っかからないことも多かったりするので、ヒアリングの中から検索キーワードを想像しながら行います。そこは弊社のノウハウかもしれません。

西浦:なるほど。置き換えの感覚がノウハウなのですね。



3.研究者は夢を後押ししてくれる存在

A-Co-Labo原田:研究者と一緒にやっていくことに関しての思いや、期待することなどあればお願いします。

西浦:企業で新しいことにチャレンジするとなったときに、ゼロからだとリスクを感じてしまい、なかなか一歩が踏み出せないことがあります。
その一歩を後押ししてくれる存在が研究者の皆さんだと思っています。
技術的な知見がある方からの一言にはパワーがあると感じています。

過去の調査資料や論文などを見ていると、とある先生が「世の中こうなる」と書かれていたりします。当時は夢みたいなものが、月日が経ったら、そういう時代が来ていることもある。

研究者の方は論文など読んだり、いろんな人との雑談の中から、未来の姿を日々考えられているのだろうなと思っています。なので、自分たちが知り得ない未来の情報をたくさん持っていると考えています。そんな知り得ない情報が一言あるだけでも社内リスクが減るし、会社としてチャレンジしようと思えます。

企業は、明日明後日と今すぐ解決できるようなところに目が行きがちで、まだない未来の夢物語に関しては、面白いけど今はそれじゃないよね、とノイズ的に判断するところもあります。
だからこそ、常にストックとして研究情報は持っておきたいと思っています。今は無理だけど、チャンスを見ていつかはみたいな。


A-Co-Labo原田:点と点を結ぶのが非常に重要ですよね。弊社のパートナー研究者と貴社が繋がって新しい取り組みに今後チャレンジできればとても嬉しいです。


西浦:研究者の方が好き勝手語るような場、たとえば講演会などを開催していただけたら是非行きたいです。やっぱり、知らない情報はすごく持っておきたいので。


A-Co-Labo原田:実はクローズドでそのようなイベントも弊社はやっていますので、ご興味あればぜひ。


西浦:外部の人と話すのは、人材育成にも良いと感じています。新入社員で入り、尖っていたとしても何年か後には会社のカラーに染まってしまう。
そうなると思考が非常に内向きになるので、通り一辺倒な考えしか出てこなくなる可能性もある。
なんか面白い!っていうところを見つけられる人、苦しいけれどそれを続けていける人との接点によって、社内の人間の思考が変わるきっかけになると思っています。
ずっとやり続けられる人っていうのは、やっぱり科学の分野においては特に必要かなと感じています。そういう研究者と何か一緒にできればと思っています。カラーに染まらないヘンテコな人材は常に募集中です。


A-Co-Labo原田:研究を志している人にとってすごく励まされる一言だと思います。本日はありがとうございました。


・・・


A-Co-Laboについて

弊社では研究者が持つ、研究経験・知識・スキルを活かして企業の課題を解決することを目的としています。研究者のキャリア問題に課題を感じている研究者3名で立ち上げました。
弊社の事業内容を始め、立ち上げの想いやクライント・パートナー研究者の声などが紹介された動画はこちらからご覧いただけます。

【企業の方】
「誰に相談していいかわからない」という課題に対し、パートナー研究者達を含めたA-Co-Laboチームが解決に向けたサポートを行います。新しい挑戦をしたいと思っている企業様と、社会に挑戦したい研究者の共創の場を作っています。
研究者との接点がない!といったお悩みや、新規事業にまつわる疑問や相談、アイディアレベルのものまで、何でも受け付けております。
初回相談は無料!0からサポートいたします!😊


【研究者の方】
自身の研究経験やスキルを本業だけでなく、副業・兼業といった形で活かしてみませんか?
弊社では短期から中長期まで、研究者に合った様々なプロジェクトへの関わり方をご提案しています。
これまでの研究で培ったナレッジやスキルを、プロジェクト単位で企業の事業開発に提供することができます。またプロジェクト毎に専属のコーディネーターが伴走することで、安心してプロジェクトに参画することができます。
また、A-Co-Laboは企業でのビジネス経験を持つ研究者で運営しています。自身の研究者としての経験を活かしたキャリア形成について、いつでも無料で相談が可能です。


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