「専門性に名前がついていない」と気づいた話
みなさんは、どんな趣味がありますか?
私は昔から、これといった趣味がないんですよね・・・
別に、何に対しても興味がないとか無関心とかいうわけではなくて。
本を読むのは昔から好きだし、
若い時は毎月ファッション雑誌やメイク雑誌をみていろいろ研究したりもしてました。
でも、なにかに深く熱中する、みたいなことはあんまり経験がないんです。
趣味だけじゃなく、仕事の選び方もそうでした。
「やりたいこと」より「できること」で選んできた
「こういうことをやりたいから、こういう仕事・職場を探そう」
みたいに動いたことはあんまりなくて。
「あんまり好きじゃないな」とか
「これはちょっとできないな」とかの条件を外して、
残った選択肢の中から一番よさそうなものを選んできた気がします。
「これがやりたい」を見つけてからその道に進んでいくというよりは、
「この道にしよう」を決めてから、
「じゃあ必要なものはなんだろう」って探して、
その中で自分ができそうなことからやって進んできたなぁと思います。
いまの会社に入ったときもそうで。
販売員をやってたからお客さんとコミュニケーションをとるのはできる。
でもがっつり接客とか営業とかはちょっとしんどいな。
事務職もやってたから基本的なPCスキルはある。
でも難しいことはあんまりやったことない。
そんな時にちょうど、EC運営をしている会社のCS担当の募集があったので、
「ちょうどいいかも」って思って応募して、無事に採用してもらいました。
入社した当時は、これまで働いてきた時と同じように、
「今までの経験で得たスキルでできること」をメインにやりつつ、
ちょっとずつ知らないことを知っていったりできるようになっていく毎日。
いま思えばとっても牛歩な成長ですが、
仕事上それで困ることもなかったし、なんならうまいことやれていると思ってました。
でも、ふとしたときに、なんとも言えない焦りというかもやもやも感じていて。
仕事に特に不満があるわけではなかったんですが、
自分の武器というか、
「○○で食べてます」みたいに胸を張って言えることがないことに対する劣等感を感じるようになりました。
そんな時に、「販促を担当してみないか」って声をかけてもらい、
現在のフロント業務のほうへ異動になりました。
今までとやってることが全然違うし、
考えないといけないことが山ほどあるし。
なんせ知識が圧倒的に足りないから、
周りの人にいろいろ聞きまくったり、独学で勉強したり、WEBマーケティングのオンライン講座を受けたり。
いまの仕事も結局、「こっちに進みましょう」っていう道が決まってから
そのために必要なものを集め始めたっていう流れは今までと同じなんですが。
でも、進んでるうちに、
「この道の奥にはなにがあるのか、もっと知りたい」って
はじめて自分から思うようになりました。
もっといろんな知識がほしいし、
それを実務に落とし込んでもっと成果を出したい。
どんな仕事でもそうだと思いますが、
ECもいろんな領域の業務が絡み合って、売上という成果につながるもので。
販促担当になって、強まる劣等感
そうなるとまた、アレが出てきたんですよね。
「私の武器ってなんだろう?」
周りはみんな、
商品そのものを企画できたり、撮影できたり、ページ制作できたり、コードが書けたり、お客さんの心に刺さるメルマガ書けたりするのに、
私は施策考えて、広告まわして、データ見て次にやること決めて。
いろんな専門家がいる中で、
私はなんの専門性もない気がする・・
そのことがまた、劣等感というか、
自分に対する「うしろめたさ」みたいに襲ってきました。
一度感じたもやもやはどんどん大きくなってきちゃって、
いかん、一回ちゃんと向き合わねば、と思い
AIに相談しました。
そもそも、「専門性」ってなに?
私がなんとなく思っていた専門的な人は、
「なにか特殊な知識を持っている人」っていうイメージだったんです。
税理士さんとか、弁護士さんとか、士業のかたはその道の専門家ですよね。
周りの人は、その人しかできないような得意なことがあるのに、
私にはそれがない。
だから専門性がほしい!
いまの業務ではデータ分析のボリュームが大きいから、
PythonとかSQLとか勉強すべきか・・・
みたいなことをAIに相談していると、
「あなたが思っている専門性っていうのは、
【その分野を知らない人には見えない世界が見えている状態】
っていうことなんじゃないですか?」
って返されて、ハッとしました。
確かに、私はカメラのことも画像加工のこともHTMLのこともわかってないから、
みんなは専門性があってうらやましい、って思っていたのかも。
だったら、もしかしたら私にも、
「周りの人が見えていないけど私には見えている世界」
があるんじゃない?
いま私がやってることは、
いろんなシステムからデータ拾ってきて、
見やすいようにまとめて、
次になにをやるか決めたり、
どっちの方向にすすむか会社が決めるための材料を提供してる。
これは社内で私しかやってる人がいないから、
「ほかの人には見えない世界」で、私の専門性。
あと、定型作業が楽になるように
自動化とか半自動化にも最近取り組んでる。
これも私の専門性って言ってよさそう。
「専門性」の定義を考え直したことで、
ちょっと劣等感が薄れてきました。
でもまだちょっともやもやが残ってる。
なんで?
名前をつけよう
「専門性」がなんなのかをちゃんと言葉にしたことで
ちょっとすっきりして、考えがまとまった。
だったら、私が自分の「専門性」だと思ったことにも
名前をつけてみよう。
散らばった情報を集めて整理して、意思決定できる状態にするのは
「意思決定支援」
定型業務が楽になるように考えて取り組んでることは
「業務改善・効率化」
なんかそのまんまの言葉しか思い浮かばなかったけど、
しかも「専門家」というにはまだまだスキルが不足してる感も満載だけど、
名前をつけたらさっきよりもスッキリした!
(なんかいいネーミングがあれば教えてください)
自分の中で考えがまとまっただけなんですが、
すごく達成感を感じた瞬間でした。
こうやって、
ささくれみたいなちょっとした引っかかりを見つけて、
その正体はなんなのかを考えることが、いまの私の趣味なのかも。
「問題の構造化」の専門家になれるように、
日々感じたことを見逃さないようにしていきたいです。
みなさんはどんな専門家ですか?
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