【MIL】Misiorowskiが先発としてのキャリアを見出している
5/31現在、MLB Pipelineのトッププロスペクトランキングで全体74位/傘下4位に位置するJacob Misiorowski 。通称Mizと呼ばれる彼の課題ははっきりと成績に表れていた。
23年
19GS / 79.2IP / 110K / 60BBP / 13WP
AVG.165 / K% 35.0 / BB% 13.4 / ERA3.41
24年
33G(21GS) / 97.1(82.2)IP / 127K / 73BBP / 15WP
AVG.166 / K% 30.5 / BB% 14.4 / ERA3.33
※BBP :与四死球 / WP:ワイルドピッチ
Mizの武器はリーチを生かしたフォームから投じられる最速100mphに達する速球。エクステンション7.4ftは3A内で2位で、2年間のK%32.4は30先発した投手167人中トップだった。他方で課題は制球難とスタミナ。与四球率14.0%は同ワースト7位で、先発としての平均投球回数はわずか4.1回。デリバリーの不安定さもあり、Mizはリリーフでキャリアを進める見方が強くあった。
What a High-A debut for Jacob Misiorowski 👏 Touched 100 on the gun with a final line of:
— Brewers Player Development (@BrewersPD) June 9, 2023
5IP / 1H / 0ER / 1BB / 7K#ThisIsMyCrew pic.twitter.com/TVamlPiNxy
しかし今シーズン驚くべき成長を遂げている。
2025/5/31時点
11G(10GS) / 56.1(52.2)IP / 71K / 22BBP / 2WP
AVG.167 / K% 32.3 / BB% 10.0 / ERA1.60
ここまでMizは3Aで11試合(10先発)に登板し、56.1IP / ERA1.60 / 71奪三振。5/16の登板では6回の78球目に103mphを投げ大きな話題を呼んだ。
1⃣0⃣3⃣ MPH⛽️
— Nashville Sounds (@nashvillesounds) May 15, 2025
Good luck. pic.twitter.com/FmDdewBEQI
課題も少しずつクリアしている。
昨年5イニング以上投げた試合はわずか5試合だったが、今季は既に8試合投げている。フォーシームの平均球速が98.0→97.5mphへとトーンダウンしているが、長いイニングを投げているために意図的に出力を抑えていると思われる。
また与四球は22個(BB%=10.0%)に減り、WHIPは1.20→0.98へ良化した。baseball savantの投球ヒートマップからは、フォーシームとスライダーをコントロールできるようになったことが確認できる(画像参照)。

左:2024年 右:2025年

左:2024年 右:2025年
さらに、今季から左打者対策としてチェンジアップを習得した。元々大学やプロで少し投げていたが実戦レベルには至らずほぼ封印という状態だった。
MizのチェンジアップはwOBA.286 / whiff率30.0%とそれ単体としては平凡。しかしフォーシームに良い影響を与えており、対左の4FBのwhiff率は33.3%→42.4%、wOBAは.302→.202へと良化している。
映像の初球がチェンジアップ
Jacob Misiorowski is out of this world 🚀
— Brewers Player Development (@BrewersPD) May 16, 2025
5/15: 7.0 IP / 5 H / 1 R / 1 BB / 5 K
Through 9 starts (49.1 IP):
103.0 mph Top FB Velo
97.3 mph Avg FB Velo
59 Strikeouts / 19 Walks / .447 Opponent OPS#ThisIsMyCrew pic.twitter.com/492AGvDxoD
このように今シーズンの変貌ぶりを見ると、Mizの先発としてのキャリアを改めて考える必要が出てきた。Burnesの覚醒した2020年以降、ブルワーズでは制圧型の生え抜き先発が登場していない。来季オフFAのPeraltaに代わるエースとしての期待がかかる。
尤も今季は先発としてのデビューは難しい。
先発がまあまあ渋滞している。
【MLB】
・Freddy Peralta
・Quinn Priester
・Chad Patrick
・Aaron Civale (5/22復帰)
~ロング要員~
・Aaron Ashby (5/23復帰)
・DL Hall (5/26復帰)
【3A】
・Tobias Myers
・Carlos F Rodriguez
・Logan Henderson
【IL】
・Brandon Woodruff - 足首の怪我
・Jose Quintana (6/2復帰予定)
・Robert Gasser - 8 or 9月復帰予定
・Nestor Cortes - 未定
怪我人との入れ替えでルーキーのHendersonをマイナーに落としたが、ここからQuintanaの枠を空ける必要がある。さらにまもなくWoodruffも戻ってくる。本来は既にカムバックしてるはずだったが、復帰直前に足首を痛めて見送りになった。3AではMyersも待機している。入る余地がない。
その点、リリーフなら余裕がありそうだ。現状、主力のリリーフが疲労過多で、特にセットアッパーのUribeとMearsの負担は大きい。Uribeの登板数28はMLBトップ。Mearsは風邪で開幕1週間ほど出遅れたにもかかわらず既に24試合投げており、その影響からか、球速が低下し奪三振率が大幅に悪化している。先週DFA(後にマイナーへ格納)されたPayampsも23試合に登板していた。彼らの負担を少しでも減らすためにMizを昇格させたいところだ。
