中谷彰宏『お金持ちは、お札の向きがそろっている。』
お金の問題は、算数の問題ではなく、実は国語の問題、感情の問題なのです。
私的要約
割り勘で1人6,000円ずつ出すときに、平気で10,000円札を出す人がいる。
これは幹事が最も困ることである。一方で、自分が幹事でなくとも、おつりが足りなくなると考えて、できるだけ細かいお金を渡す人もいる。
日常生活の全ての行為がお金につながる。『お金以外はこうしているけど、お金ではこんなふうにやっている』ということはないのだ。
例えば、お金持ちの人はお札の向きをそろえている。
向きをそろえる意識があると、破れたり折れたりしたものを直したくなる。
お金の先にあるのはモノではない。カバンを買うときには、お金とカバンを交換するのではなく、お金をお店の人に渡すのだ。つまり、お金の先には必ず人間がいる。
お金を受け取る人には心や気持ちがある。折れ曲がった状態で渡されて、気持ちがいいのか、悪いのか。折れているお札も、きちんと伸ばされて同じ向きにされたお札も同じ金額だ。でも、それを受け取る人の気持ちとしては、その金額の価値以下の気分になったり、反対に気持ちいいものになったり、同じ金額でも価値は変わる。
お金に対して尊敬の念を持つことは、お金を受け取る相手に対して敬意を払うことと同じなのだ。
お金に必要なことは、
① 感情のコントロール
② 知識のコントロール
の2つであり、お金の問題は、算数の問題ではなく、実は国語の問題、感情の問題なのだ。
教育×読書
この書の中に、『ズルをした人のマネをした人は、もっと損をする。』という言葉があった。
これは、儲け話に限らず、様々なものに転用できる考え方であると思う。
ズルをした人を見たときに、
① 『自分もやらないと損』と考える人
② 『あんなことやらなければいいのに』と思う人
の2通りに分かれる。
ズルをして失敗する人よりも、ズルを真似して失敗する人の方が被害は大きくなる。
それは、最初にズルをした人は、自分の頭で考えてやっているからだ。何か問題が起こった時にも必死に考えるが、ズルを真似した人は何も考えないで入っていくため、もっと損をするのだ。
つまり、周りがやっているから自分もやる、と何も考えずに行動を起こすのではなく、きちんと自分の頭で考え、自分にとってプラスなのか、マイナスなのかをしっかりと判断したうえで行動を起こさなければならない。
ズルをした人を見たときには、『あんなことやらなければいいのに』と思ってきちんと行動しておけば良いのだ。自分自身が巻き込まれないことが大切である。
子どもたちには、目の前にあるものではなく、そのもっと先にあるものが自分で考えられる力を身につけてほしいものである。
私的感想
お金持ちになりたければ、お金に好かれる行動をとらなければならないということですね。
目の前にあることに、つい目が行ってしまいがちですが、お金に敬意を払うことは、その向こうにいる、お金を受け取る人に敬意を払うことと同じことだという考え方には納得でした。普段から、周りの人のことを考えられている人の行動は、自然とお金の扱い方にも表れるということですね。私はまだまだだな、と改めて感じます。相手を思いやるという、当たり前のことですが、子どもたちの手本となれるように今一度わが行動を振り返ってみたいと思いました。
-----
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このnoteでは、『教育×読書』をテーマに様々な本の『要約』『転用』『感想』を記事にしています。スキ・コメント・フォローなどいただけますと大変励みになります。
今後ともよろしくお願いいたします。
