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佐藤芳直『役割-なぜ、人は働くのか-』

私たち人間の使命は幸せになることです。そして、幸せは仕事の中にこそあります。

私的要約

一昔前までは、社会に出て働くということは、生きるということそのものであった。それは働くことなしには生きていくことができない時代だったからだともいえる。しかし、今の時代は、『生きる』ということと『働く』ということを分けて考える傾向がある。『個人の時代』だとか、『ワークライフバランス』という価値観を否定するわけではないが、正直、違和感がある、と著者の佐藤芳直氏は語る。それは、これからの日本の社会が間違いなく『現役70歳時代』に入るからであり、定年制はなくなり、70歳まで現役で働かなくてはいけない、いや、働ける時代が待っているからである。そうであるならば、働くという自分の仕事と、自分の人生で目指していることが、同じ一つの道にあることこそ幸せなのではないだろうか。
人は、誰でも『役割』を持ってこの世に生まれてくる。
その『役割』とは、誰かに喜ばれる人生を送ることである。つまり、仕事においての『役割』とは、誰かの役に立つこと、誰かに喜ばれること、誰かに『ありがとう』と言ってもらえる仕事をすることなのである。
仕事において、
『どうも売り上げが上がらない』
『どうしたら売り上げが伸びるのか?』
『社内評価が低いようだ』
『どうすれば評価が上がるのだろう?』
という風に、つい目標の数値に捉われてしまい、肝心かなめの目的から目が離れてしまいがちである。
『なぜ、業績が上がらないのか?』『なぜ、評価されないのか?』
答えは簡単である。目的を達成していないからに他ならない。つまり、お客様や仲間から『ありがとう』と存分に喜ばれていないからなのだ。逆に考えれば、私たちが目的から目を離さない限り、必ず自分で答えを発見できるということになる。
誰かに喜ばれる人生を送る『役割』を持って生まれてきた以上、誰かに『ありがとう』と言ってもらえる仕事をすることこそが、私たちの仕事の上での『役割』なのである。

教育×読書

私たち『塾講師』の『役割』とは何だろうか。
それは、もちろん生徒の学力を上げ、志望校に合格させることなのだが、なぜそれが必要なのだろうか。
私は、学力をつけることはその子が『生きていく力』を育んでいくことだと思っている。単純に机上で習う『知識』だけではなく、必要最低限の『礼儀』、勉強に向き合う『姿勢』、学力をつける過程での『努力』や『計画の立て方』『戦略の立て方』など、『正しい型』や『正しい考え方』を教えてやるのが身近にいる大人としての責務だと考えている。本人が自ら気づくことを待つのも『教育』ではあるのかもしれないが、『正しい型』も知らずにやみくもに素振りをし続けても上手にはならないと思っている。『ティーチング』と『コーチング』を上手く使い分けることこそが、私たち塾講師に必要なスキルなのであろう。
そして、『生きていく力』を育んでいくことは、『国力』へとつながっていく。つまり、私たちの指導次第で、『国益』につながるか、損なうかにつながっていくのだ。
私たちは、この国の未来を担う子どもたちの人生を預かっているという責任と誇りを忘れてはならない。そういう気持ちで行動をしていけば、自然と誰かから『ありがとう』と思ってもらえる立ち回りができるはずだ。それこそが、私たち塾講師の『役割』なのだろう。

私的感想

最近、授業担当者、教室責任者としての役割を意識して行動を続けていたこともあり、役員としての役割が、少しおろそかになってしまっていたように思います。
自分の『役割』とは、自分だけに与えられた『役割』とは何なのか。改めてこれを深堀りして新年を迎えたいなと思いました。
何年も前に買った本ですが、今、このタイミングで改めて読んでみて良かったなと思いました。この本の私に対しての『役割』は、今、このタイミングで私に気づきを与えてくれることだったのかもしれませんね。ありがとうございます。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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