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40代からの再挑戦。海運業界への第一歩、藤沢での面接と「スーツ」が教えてくれた決意

3月11日 水曜日

カレンダーに丸をつけていた、待ちに待った海運会社との面接日です。
普段のアルバイト着を脱ぎ捨て、久しぶりに袖を通したスーツ。
鏡に映る自分を見て、自然と背筋が伸びるのを感じました。
本日は、かねてより希望していた海運会社の本拠地がある、神奈川県藤沢市へと向かいます。
未経験から「海の世界」へ挑む。
期待と緊張が入り混じるなか、私の新しい物語が動き出しました。

早朝の静寂と、背筋を伸ばすスーツの魔法

アルバイトは休みでしたが、緊張のせいか、あるいは高揚感のせいか、早朝からパチリと目が覚めました。
静かな朝の空気の中で支度を済ませ、予定よりもずっと早く家を出ます。
駅のホームで電車を待つ間、自分の姿を見つめ直しました。
普段の生活では決して着ることのないスーツ。
その重みと、ネクタイを締める指先の感覚が、「今日は特別な日なのだ」と改めて教えてくれます。
スーツを着る。
ただそれだけのことですが、不思議と心まで戦闘モードに切り替わり、身が引き締まる思いで藤沢行きの列車に乗り込みました。

藤沢での待ち合わせ。想定外の「早着」が生んだ対話

気合が入りすぎたのか、藤沢の現地には予定の2時間も早く到着してしまいました。
あまりに早く着きすぎたことを担当の方に恐る恐る伝えると、「大丈夫ですよ」と温かい返信をいただき、駅近くのファミレスで待ち合わせることになりました。
面接、といっても決して堅苦しい雰囲気ではありません。
ドリンクを片手に、なぜ海運業を志したのかという志望理由、これまでの歩み、家族の状況、そして現在の海運業界が置かれているリアルな現状……。
気がつけば小1時間ほど、飾らない言葉でありのままの自分をお話しさせていただきました。
担当の方の言葉ひとつひとつに、現場の熱量を感じる充実した時間でした。

未経験、そして年齢。不安を希望に変えた会社の方針

今回の面接で一番の収穫だったのは、その会社が「海技免許を持っていない未経験者」を積極的に採用しているという事実でした。
「今の年齢層からでも全く問題ないですよ」
その言葉を聞いた瞬間、心のどこかにあった「この年齢から始めても遅くないだろうか」という薄暗い不安が、一気に晴れていくのを感じました。私のような挑戦者にとって、それは何よりの追い風であり、このチャンスを絶対に掴みたいという確信に変わりました。
まずは来週、九州海技学校での入学試験があります。
「その合否が分かったら、すぐに連絡します」と約束を交わし、手応えを感じながら面接の場を後にしました。
晴れやかな帰り道。

九州での試験に向けた再加速

帰りのJR線、1時間半の揺られながらの道のり。
行きよりもずっと、景色が明るく見えました。
心は爽快感で満ち溢れています。
ただ面接を終えたという解放感ではなく、自分の選んだ道が間違っていないと背中を押してもらえたような、そんな清々しさです。
来週はいよいよ九州での試験。
今日感じた「身が引き締まる思い」と、手にした「希望」を握りしめて、最高の準備をして挑むつもりです。
私の挑戦は、ここから加速していきます。

【結びに代えて】

ここまで読んでくださったあなたに、心から感謝いたします。
これは「完璧な誰か」の物語ではなく、試行錯誤を繰り返す一人の人間の、現在進行形の記録です。
第1話から順に読み進めていただくことで、単なるエピソード以上の「物語としての重み」を感じていただけるかもしれません。
あなたの「スキ」や「フォロー」が、暗い夜道を照らす灯火のように、この連載を続ける勇気をくれます。
その温かな反応のひとつひとつが、私がこの連載を書き続けていくための、何よりの原動力になります。

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