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単発バイトで見た「強い現場」の条件。24時間稼働から見えたマネジメントの本質

2月28日 土曜日

夜勤の仕事を終えたのは、朝の5時でした。
身体は重く、まぶたが落ちてきそうな感覚。
しかし、私の1日はここからが本番です。
帰宅してすぐにシャワーを浴び、熱い湯気で強引に意識を叩き起こしました。
急いで着替え直し、次に向かったのは日勤の現場。
大学構内での家具や備品の撤去作業です。
正直に言えば、疲労はピークに達していました。しかし、一歩現場に入り、作業着の袖を通せば不思議とスイッチが入ります。
しゃんと背筋が伸び、目が覚める。
この「現場の空気」が、私を動かしていました。

夜勤明けから日勤へ:過酷なスケジュールで見つけた仕事の「スイッチ」

大学の構内は、静かでありながら独特の活気に満ちていました。
重いデスクや椅子、長年使われてきたであろう備品を運び出す作業は、体力勝負です。
一度動き始めてしまえば、眠気よりも「目の前のものをどう動かすか」という思考が勝ります。
作業は思いのほか順調に進み、昼休憩に入りました。
お弁当を食べ、ほんの数分だけ目を閉じたつもりが、気づけば意識を失うように深く眠り込んでいました。
アルバイト仲間に声をかけられ、ハッと我に返る。
午後の作業が始まると、またあの「仕事のスイッチ」が入り、予定されていた時間よりも大幅に早くすべての工程を終えることができました。

現場の「質」を左右するのは何か?単発バイトが見た2つの世界

私は現在、主に1社の派遣会社から単発の仕事をもらって生活しています。
単発の現場というのは、その日限りのメンバーが集まる場所です。
だからこそ、現場の「質」の差が残酷なほど明確に現れます。
正直なところ、多くの現場では「チームワーク」や「情報伝達」が機能しているとは言い難いのが現実です。
素人の私から見ても、現場を仕切る常駐のベテランの方々の指導が不明確だったり、段取りがどこか他人任せだったりすることも少なくありません。
そんな現場では、効率は上がらず、働く側の満足度も到底高いとは言えないのです。

洗練された企業の共通点:リーダーが描く「最適解」の設計図

しかし、今回お世話になった別企業は、これまでの現場とは明らかに違っていました。
社員一人ひとりの意識が研ぎ澄まされており、その行動に一切の迷いがないのです。
何より素晴らしかったのは、全体に指示を出すリーダーの存在でした。
彼は常に現場の進捗を完璧に把握し、誰がどこで何をすべきかという「人員配置」と「効率的な進め方」を瞬時に判断していました。
的確な指示があるだけで、私たち単発の作業員も迷うことなく動ける。
その「噛み合わせの良さ」が心地よく、非常に勉強になると同時に、純粋に仕事が楽しいと感じる時間でした。

単発アルバイトは「生きた経営学」の宝庫である

「ただの単純作業」と捉えればそれまでかもしれません。
しかし、単発アルバイトとして多くの企業や現場を渡り歩くことは、実は「生きた経営学」を学んでいるのと同じではないか。
最近、そう強く感じています。
外側の人間だからこそ見える、その企業の長所と短所。
人材教育の熱量、マネジメント力の有無。
現場のリーダー一人の振る舞いで、組織がこれほどまでに変わるのかという驚き。
それらは、1つの場所に定住していては見えてこない貴重なデータです。

明日の現場に向けて:視点を変えれば「バイト」は「勉強」に変わる

明日はまた、別の新しい企業での単発アルバイトが待っています。
明日も単なる「作業」をこなしに行くつもりはありません。
作業の裏側にある仕組みや、人の動かし方、組織のあり方。
自分の今後の学びになる視点を持って、現場に立ちたいと思います。
とはいえ、明日も朝が早いのは変わりません。
今日の心地よい疲れをリセットするためにも、今夜は早めに眠りにつくことにします。

【結びに代えて】

ここまで読んでくださったあなたに、心から感謝いたします。
これは「完璧な誰か」の物語ではなく、試行錯誤を繰り返す一人の人間の、現在進行形の記録です。
第1話から順に読み進めていただくことで、単なるエピソード以上の「物語としての重み」を感じていただけるかもしれません。
あなたの「スキ」や「フォロー」が、暗い夜道を照らす灯火のように、この連載を続ける勇気をくれます。
その温かな反応のひとつひとつが、私がこの連載を書き続けていくための、何よりの原動力になります。

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