見出し画像

海技士を夢見る私の「日勤・夜勤・日勤」奮闘記

2月26日 木曜日

カレンダーを眺めながら、私は静かに気合を入れ直しました。
今日から明日へかけて、スケジュールは「日勤・夜勤・日勤」という過酷な三連戦。
少しの休憩時間も惜しんで、いかに身体を休め、次へ繋げるかが勝負の分かれ目になります。
年齢的に肉体には決して楽ではありません。
それでも、私の足取りがどこか軽いのは、行く先々で出会う景色と、心に抱いた明確な目標があるからです。

伊豆・土肥の絶景に癒やされて:本日の日勤

本日の日勤は、伊豆半島の土肥(とい)。
そこは、豊かな山々に抱かれながら、目の前にはどこまでも青い海が広がる、情緒あふれる温泉街です。
私のバイト先は、毎回現場が異なります。
移動の疲れはありますが、その代わりに行く先々で新しい刺激や癒やしをもらえるのが、この仕事の醍醐味です。
潮の香りを胸いっぱいに吸い込み、山々の緑に目を休める。
仕事の合間にふと見上げる景色が、何よりの栄養剤になります。

両親への小さな恩返し:真鯛のお塩に込めた気持ち

現場の近く、ふと立ち寄ったコンビニの棚に、ご当地のお土産が並んでいました。
ふと目に留まったのは「真鯛のだし塩」。
華やかさはないけれど、丁寧な仕事が伝わってくるようなその品を、私は手に取りました。
いつも側で支え、心配してくれている両親へ。
普段は照れくさくてなかなか言葉にできない感謝の気持ちを、この「ほんの気持ち」に託して渡そうと思います。
自分が汗を流して働いたお金で、誰かの喜ぶ顔を想像する時間は、過酷なシフトの中で見つけた小さな、けれど確かな幸せでした。

眠気と体力の限界を超えて:夜勤から明日の日勤へ

日が落ちるとともに、舞台は静かな温泉街から一変し、大型ショッピングモールの夜勤へと移ります。
煌々と光る照明の下での作業。
明日の日勤の現場はまだ知らされていませんが、どこへ行くにせよ、今の私に求められるのは「自己管理」の一点です。
忍び寄る眠気を払い、限られた時間で体力を整え、プロとして明日の仕事に臨まなければなりません。
すべては「海技士」という夢のために
なぜ、これほどまでに自分を追い込むのか。
その理由は、私の中に揺るぎない目標があるからです。
それは「海技士」の資格取得。
広大な海を舞台に働くための切符を手にするには、相応の費用が必要です。
無職の私には全てが自己負担となり、頼れるのは奨学金のみ。
退職後ならば国からの職業訓練給付金が利用でき、就職しているならば会社からの補助金があり手厚いサポートがあります。
今のこの一歩一歩、一分一秒の労働が、すべてその夢へと繋がっている。
そう思うと、どんなに重い身体も、不思議と動かすことができます。
夢の費用を、自分の手で、自分の汗で捻出する。その過程さえも、いつか海の上で思い出す大切な財産になると信じています。

【結びに代えて】

ここまで読んでくださったあなたに、心から感謝いたします。
これは「完璧な誰か」の物語ではなく、試行錯誤を繰り返す一人の人間の、現在進行形の記録です。
第1話から順に読み進めていただくことで、単なるエピソード以上の「物語としての重み」を感じていただけるかもしれません。
あなたの「スキ」や「フォロー」が、暗い夜道を照らす灯火のように、この連載を続ける勇気をくれます。
その温かな反応のひとつひとつが、私がこの連載を書き続けていくための、何よりの原動力になります。

いいなと思ったら応援しよう!