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ヴェネツィアで生まれた香りの芸術品との出会い 【THE MERCHANT OF VENICE】

前回の「阪急うめだ本店・フレグランスフェスティバル2026」の続きになるが、実は会場で素敵な出会いがあった。

一番に目を引いたセレクトショップ「Profumeria(プロフメリア)」で取り扱われていた、ヴェネツィア発のブランド【THE MERCHANT OF VENICE(ザ・マーチャント・オブ・ヴェニス)】だ。

ずらりと並ぶ
美しい香水たち

以前ブログの「イタリアのフレグランスブランド」の記事でも紹介したことがあり、前々から気になっていた香水。

シェイクスピアの戯曲『ヴェニスの商人』と同名のこのブランドは、かつて東西貿易の中心地として栄えたヴェネツィアの歴史と、世界中から集まる香料や貴重な文化、調香伝統へのオマージュから誕生した。

スパイスやエキゾチックな精油が織りなすドラマチックな香りと、伝統のヴェネツィアンガラス(ムラーノガラス)を表現した優美なボトルは、まさに「飾る芸術」。

イタリアのフレグランスらしい、歴史の奥深さと職人技が詰まった芸術的な香水ブランドである。


ブランドについて知り、その歴史を思い浮かべながら香りを想像するだけで魅了されてしまう・・・そんな感覚になる香水。

ようやく実際に香りを嗅げる機会となったが、会場に並ぶボトルはやはり想像通りの輝きを放ち、そこだけ異彩を放つ重厚な雰囲気が漂っていた。

まさに芸術品

あまりの美しさに手を触れるのを躊躇っていたとき、声をかけてくれたのが、お人柄の良さが滲み出るおしゃれな男性スタッフの方。

いかにも香水に詳しいといった雰囲気で、最初は香水素人の私なんかがお話させてもらっていいのかと恐れ多く感じたが、、、
この方との出会いこそが、私が連日会場へ足を運ぶことになるきっかけだった。


普段の好みを伝えると、彼が選んでくれたのがこちら。

≪オードパルファム・ノビル オモ ・ゴールド レガッタ≫

ヴェネツィアの伝統的な舟祭り「レガッタ・ストーリカ」の興奮と、歴史あるラグーン(潟)の雄大さを表現した、高級感あふれるマリンウッディ&アンバーの香調。

ザ マーチャント オブ ヴェニス公式HP


ムエットを嗅いだ瞬間、それはそれは、大好きなマリンの中に上品な華やかさと官能的な深みがあり、一瞬にして心を奪われた。

何より、スタッフの方のブランドに対する想い、香りを愛し魅力を伝える熱量、香水一つひとつを芸術品として扱う姿勢、どれもが本当に素敵で、紹介してくれた香りは勿論だが、彼の人間的な魅力に深く引き込まれたほうが大きかった。

その時は、THE MERCHANT OF VENICEの香りが知れただけで満足だったため、ひと吹き肌にまとわせてもらい帰宅したが、時間が経つにつれて変化する香りの表情にさらなる衝撃を受け、益々その香りに惹かれると同時に、「もっともっとお話しを伺いたい」と思う気持ちが強くなり、翌日もフェアに足を運ぶことにした。

しかし、、、
お目当てのスタッフさんは前夜に東京へ戻られてしまっており、残念ながらお会いできず。。
だが、私がこうしてAcqua dell’Elba以外の香水に興味を持つなんてそうないことで、これも何かの縁だと思い、香水を購入させてもらった。

箱も存在感がある

吸い込まれそうなほどに美しく、ヴェネツィアの歴史を語っているかのような不思議な惹きつける力を持っている重厚な香水瓶。

この『ノビル オモ』シリーズはTHE MERCHANT OF VENICEのメンズコレクションで、ヴェネツィア貴族の持つ魅力を表現しているとのこと。

Acqua dell’Elbaでもそうだが、やはり私はメンズの香水に惹かれる傾向があるようだ。


香水をつけた瞬間は
ほんのり甘いフィグ(イチジク)と、塩気を含んだレッドシーウィード(赤藻)が混ざり合い、爽やかな「青い海」だけでなく、深みを感じるマリンノートが広がる。

時間が少し経つと
ソルティウッド(塩気を含んだ木々)の香りと、地中海のハーブであるエバーラスティングフラワー(イモーテル)が、アロマティックな深みを感じさせてくる。

そして、私が最も魅力的に感じたのが最後のラストノート。
「ラストノートこそがこの香水の真骨頂」とのことで、マリンの塩気に、アンバーとまろやかなバニラの甘さがじんわりと溶け合い、上品で華やかで奥深い。
ヴェネツィアの輝く水面と、カーニバルのようなミステリアスでラグジュアリーな雰囲気を感じる香りの余韻に、完全に心を掴まれてしまった。

ヴェネツィアの「サン・マルコ広場」が
描かれたショップバックも美しい

Acqua dell’Elba以外の香水を購入したのは10年以上ぶり。
それほど私にとっては衝撃的な出会いであり、何より、心惹かれたプロフメリアのスタッフさんとの出会いに特別な想いが沸く。

大人になると、なかなか新たな出会いの中で、恋愛ではない、「人として相手の魅力に引き込まれる」ことはなかなか無くなってくるが、今回の出会いはそんな数少ない貴重な出会いで、一方的に大切にしたいご縁だと感じている。

今回の素敵な出会いに感謝し、この美しい香りをまといながら、いつか南青山の店舗へ彼にお会いしに伺えたらと思っている。





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