ヴァーチャル建築にリアルを感じて -安藤忠雄展 青春(-7/21)@「VS」グラン グリーン 大阪
某日、大阪駅。少し長い旅の1日目。



噂通りの、美しい緑の広場が誕生していて、


屋外アートを鑑賞したりしつつ、


その建物へ。



ここ、グラングリーン大阪「VS.(ヴイエス)」の設計監修=安藤忠雄。


大きなスーツケースを預けあぐねて結局入口まで引いていってしまったのだけど、快く預かっていただけて本当に助かった。
美しい模型で巡る安藤建築
「異端の」建築家、安東忠雄。
永遠の青春を生きる
異端の建築家 安藤忠雄
大阪から世界へ広がるその壮大な挑戦の軌跡から、進行中の現在、未来への果てなきビジョンまで。
全てを一望できる、
圧巻の展覧会!
本展は、稀有の建築家・安藤忠雄の壮大な挑戦の軌跡から、現在、未来までを展望するものです。来場者は、開催地【VS.】だからこそ叶う多彩な展示物を前に、「建築という文化の豊かさ」や「挑戦する人生の妙」を知ることとなるでしょう。
展示はまず、膨大な作品の模型展示から。



あの施設も、あの場所も、安藤作品だったのかと改めて気づく。
例えば、こちらは、

旧さが目立ってきた街の再開発の発端となった、あの場所。


ご覧のとおり、模型そのものが非常に美しいのでつい見入ってしまう。

渋谷駅といえば、漫画『呪術廻戦』では大バトルの場になるのだけど、
ここに来る前に立ち寄ったカフェの向かいで、大阪に巡回した『呪術廻戦』展に並ぶ人々の行列を見ていたので、なんだかつながった感じが。


盛況なうえに、撮影OKでむしろ積極的に発信してほしい、という方針の展覧会で、記録やメモを取る人が非常に多かった。

直島インスタレーション
本展は、何人かの友人から勧められたのだけど、その理由はもちろん「直島のインスタレーションがあるらしいよ」ということだった。

現在の仕事を紹介するエリアの入口に、そのコーナーはあって、

旅の思い出とともに、安藤建築が蘇ってくる。
ベネッセハウス




地中美術館



ベネッセハウスバーク ビーチ



李禹煥美術館



ANDO MUSEUM



ヴァレーギャラリー



直島新美術館


直島インスタレーション
模型×映像×音楽で歴史を紹介する「直島インスタレーション」。



模型の位置関係から、

ああ、この上の建物はベネッセハウスで、下がデ・マリア作品の設置されたギャラリーだな、とか、




「柱の広場」があるこの外観は、李禹煥美術館だなとか、

そんなふうに、旅の思い出と重ねて愉しむことができた。
巨大スクリーンによる作品ヴァーチャルツアー
天井高15mのスペースを活かした展示もあり、











三方の壁に映し出される映像は目まぐるしく変わり、音楽とともに、作品世界に没入できる。
「水の教会」を再現
光の教会、と対のような存在となる、


水の教会については、原寸で再現されていた。

三方がスクリーン。そこに四季の風景が投影され、再現された水面に映りこむようすを鑑賞する。

雪景色も。

実際の水が入って、高解像度の映像が水面に映りこむことで、ヴァーチャルとリアルが融合する。静かなリアリティがあった。
じっくり鑑賞すれば、かなりの時間を要する
はじめにも触れたが、「仕事をどうぞ全部見てください」という感じの展示で、安藤作品について、また建築について詳しくなくても、徐々に理解が深まっていく。

キャプションを読み、自分のものにしていくならば、それ相応の時間がかかる展示だった。

歴史的建造物を蘇らせる海外の大規模プロジェクトや、


新しい試みについても知ることができ、

そしてこの場所、グラングリーン大阪 うめきた公園 ノースパーク VS.(ヴイエス)に戻ってくる。



サイン入りの図録
読んだ知識が頭から零れ落ちるのはわかっていたし、旅の初日でもあるので、旅の途中で読みたいとも思って、図録は(そんなに重くなければ)はじめから購入するつもりでいた。

それほど大型でもなく、また重すぎることもなく、そして執筆者のなかに原田マハさんの名前をみつけて、さて購入しようとしたときに、

並んだ図録の一部に、青マジックの文字が描かれているのに気付いた。もしかしてこれは?
聞いてみるとそのとおりで、サイン入りの図録を入手。


青春、とは
最後に、本展のサブタイトルの「青春」について。

屋外には、2点の作品が展示されていて、


青いリンゴのほうに、小さく文字がある。


その下には、長い説明書きのようなものが。

サミュエル・ウルマンの詩「青春」と、安藤忠雄氏の言葉。


サミュエル・ウルマンは「青春」の詩の中で、
青春とは人生のある機関ではない、心のありようなのだ、と謳いました。
失敗を恐れるところなく困難な現実に立ち向かう挑戦心。
どんな逆境にあろうとも、夢をあきらめない心の逞しさ。
いつまでも輝きを失わない、永遠の青春へ――
目指すは甘く実った赤りんごではない。
未熟で酸っぱくとも明日の希望に満溢れた青りんごの精神です。
建築家 安藤忠雄

