メレディス・モンクの拡張声法の“核心”

メレディス・モンクの声は、
伝統的な発声法(クラシックやベルカント)を完全に脱構築し、
身体・呼吸・感情・民族的唱法・動き・儀式性
などを声で繋ぐアプローチ。

特徴:

✔ 言語より“前”の声(プリ・ヴォーカル)

→ 言葉になる前の叫び、息、うめき、鳥の声のような音

✔ 声帯だけでなく、体全体を楽器とみなす

→ 胸腔・鼻腔・喉・口内形状を連続的に変形させる

✔ 音程より「音色・息・律動」を重視

→ pitchよりも timbre(音の質感)

✔ 民族音楽の影響(チベット、ブタフス、モンゴル、ユダヤ聖歌)

→ ベルティング、ハミング、祈祷的声、倍音、モード唱法

✔ ダンスや身体動作と一体化

→ 声×身体が不可分(特に現代パフォーマンスアート系)



【2】具体的な技法(あなたの音楽にすぐ使える)

ここからは
Abletonで加工しやすい素材にもなる拡張声法テク。

① ホワイトノイズ的ウィスパー(メレディス得意)
• 喉を閉じ気味
• 息だけを強く出す
• 声帯を「ギリギリ振動しない程度」にセット
→ IDM/中世ホラーのウィスパーに最強

Abletonでは:
・EQ HPF 3kHz〜
・Grain Delay (size 5–20ms)
で超グリッチ声になる。



② ウルル(ululation)系の泣き声/揺すり

中東、アフリカ、土俗音楽にある喉の揺らし。

方法:
• 口の奥を縦に開ける
• あご上下を細かく震わせる
• “ラララララ…”ではなく“アアアアア…”系

→ メレディスの民族的ニュアンスの核。



③ 胸腔・頭声の切り替え(瞬間ジャンプ)

広いレンジを突然移動する「パキッ」とした声。

練習:
• Ah↗︎Ah↘︎Ah↗︎ を極端にやる
• 古楽唱法のような硬い声を混ぜる

→ グリッチにそのまま使える“声のクリック”になる。



④ 倍音成分を露出させる(オーバートーン的)

喉を細くして“ウウウ”と言いながら
舌の位置を左右・上下にミリ単位で動かす。

→ うまくいくと高い笛のような倍音が浮く。



⑤ 喉の摩擦音(Fricative vocal)
• “Hhhhhh…”
• “Khahhhh…”(ドイツ語の“ch”)
• “Ssssuhhhh…”

→ グラニュラーに入れると金属粒子になる。



⑥ 動物声・泣き声・うめき声(原初声)

メレディスの「Human Voice Suite」はほぼこれ。

やり方のコツ:
• 声を「感情」より「動作」で作る
ex: 咀嚼、吐く、吸う、押す、震える
→ 声は身体動作の“副産物”という考え方。



⑦ 声帯を半閉鎖した“罠声(Trap Voice)”

Trapの「ん〜〜」のような声をもっと喉奥でやる。

→ 黒ミサ / 退廃的 / モンク風の呪術的声になる。



【3】メレディス独自の発想(思想レベル)

声を以下のように区分しない:
• 高音 / 低音
• 歌 / 喋り
• 楽器 / 身体
• 音楽 / 演劇

全部ひっくるめて「生の発声(raw voice)」として扱う。

(グリッチ+ホラー+IDM)に合う拡張声法の使い方

✔ 粒(Grain)として声を使う

ウィスパーや摩擦音を10msで切り、粒にする。

✔ 声をLFOで“刻む”

声をDC破壊 → Hard Clip → Random LFO
= Rabit的な“声の崩壊”

✔ 声をPitch Envで落とす(中世ホラー)

短い声+Pitch急落 → 呪術的な“影”が出る。

✔ 声と騒音をレイヤー化

スクリーム+ホワイトノイズ
ささやき+グラニュラー
→ デコンストラと相性抜群。



練習ルーティン(1日5分でできる)

① 息だけで音を出す(30秒)

→ ホワっとした白色ノイズ声

② 1音で胸声→頭声→鼻声に移動(30秒)

③ “ア”でランダムジャンプ(1分)

④ うめき声→叫び声→ウィスパーに移動(1分)

⑤ Fricative(喉摩擦音)を出す(1分)

これだけでモンク系の基礎が全部掴める。

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