シャボン玉を、吹いた。
三十八歳の、昼下がり。
公園のベンチで、一人。
コンビニのレジ横にあった玩具。
気づいたら持っていた。
丸い泡たちが、ゆらゆらと空へ上がっていく。
通りがかりの子どもが立ち止まって、私を見た。
シャボン玉を見た。 それから、また私を見た。
何も言わずに行ってしまった。
私はもう一度、今度はゆっくりと息を吹いた。
大きいのが、一つだけできた。
小牧幸助さんのシロクマ文芸部に参加します。
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