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夏祭りの秘密|せりふ三題噺

「スイカ、冷えてるよー🍉」
声に振り返ると、彼女がホットパンツ姿で手を振っている。夏祭りの縁日から少し離れた河原で、僕たち大学のサークルメンバーは花火を待っていた。

「ありがとう」
彼女から差し出されたスイカを受け取る時、指が触れた。一瞬ドキッとしたのは残念だけど僕の方だけだろう。

実は僕は心に決めていた。花火を見ながら告白をしようと。

「今年の花火、去年より大きいらしいよ」
「それどこの情報?」
「楽しみだね」
仲間たちと当たり障りのない会話を続けながら、僕は彼女のことばかり見ていた。浴衣を着ている子も多い中、彼女は白いTシャツにデニムのホットパンツ🩳という普段着スタイル。でも、それがかえって自然で目が離せなかった。

「あ、始まるよ」
空に最初の花火が上がった。オレンジ色の炎🔥が夜空を彩る。みんなが空を見上げる中、僕は隣にいる彼女を見ていた。花火の光に照らされた彼女の笑顔は、どんな花火よりも美しかった。

「きれいだね」
僕の言葉に、彼女は振り返った。
「うん、本当にきれい」
もちろん彼女は花火のことを言っている。僕が君のことを言っているなんて、気づくはずがない。

「ねえ、また一緒に見に来ようね」
そんな彼女の言葉に、胸が高鳴った。スイカを受け取る時に触れた感触がまだ指先に残っている。

友達の一人が「お疲れさん」と言いながら近づいてきた。
「もうバレバレだと思うけどな」
えっ、と思って振り返ると、友達がニヤニヤしている。

「誰も気づかないって思ってるでしょ?でも君たち、お互い好きなのがバレバレだよ」

僕と彼女は顔を見合わせた。彼女の頬が花火の色とは違う赤さに染まっている。


あっという間に時間が過ぎた。けれど最後の大きな花火が空を照らした時、僕たちの距離は少しだけ縮まっていた。






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#ショートショート #スキしてみて
#共創 #恋愛小説が好き



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