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紙飛行機みたいに

まっすぐ飛べたらいいのに、
とふと思う。

けれど、大抵、自分で折った紙飛行機は独特な軌跡を描いて、たいして飛距離も出ず落下する。

どこまで行っても、誰かの紙飛行機みたいまっすぐ飛べない。

持ち方を変えても投げ方を変えても、変な軌跡を描いて落ちる。

いや、紙飛行機側も必死なのかもしれない。
飛ぼうとしても空気抵抗や風を受けて、自由がきかないのかもしれない。

遠くにいっても自由に飛んでも、自由に見えても苦悩があるんだろうと思う。

紙飛行機みたいに、手元から離れた文字たちが、どういう軌跡を描いて飛ぶか。
全く想像がつかないけれど、誰かのほんの一瞬、ふふっと心を解けられたら、それは素晴らしいことだと、小さな窓から夕陽を眺めて思った。

#すみのと短編小説

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