真面目じゃないけど、損はしている
自分は真面目な人間ではない。
期限ギリギリまで手をつけないし、やる気が出るのはだいたい夜だし、掃除も気が向いたときだけやる。早起きは苦手だし、継続も得意ではない。計画を立てても途中で飽きる。
どちらかといえば、だらける側の人間だと思う。
それなのに、なぜか損はしている。
ここが納得いかない。
もっと真面目で、もっと努力していて、それでも報われていない人がいるならわかる。あの人たちは、ちゃんとやっているのに報われない、という構図が成立する。
こちらは違う。
そこまで頑張っていない。
それなりにサボっている。
ほどほどに手を抜いている。
なのに、ちゃんと損をしている。
この状態は、説明が難しい。
たとえば仕事。
全力で取り組んでいるわけではない。だが完全に手を抜いているわけでもない。頼まれたことはやるし、最低限のラインは守る。けれど「この人すごいな」と思われるほどの成果は出さない。
結果、ちょうど真ん中にいる。
評価は普通。
給料も普通。
責任もそこそこ。
だが疲れは普通にある。
コストは払っているのに、リターンは平均。
投資としての効率が悪い。
人間関係も似ている。
積極的に距離を縮めるタイプではない。かといって完全に閉じているわけでもない。雑談はするし、誘われれば行くこともある。ただ、自分から場を作ることはあまりない。
結果、ほどほどに知り合いがいて、深くはつながらない。
困ったときに頼れるほど近くもなく、孤独を楽しめるほど遠くもない。
ちょうどいいようで、少し損な位置にいる。
生活でも同じだ。
節約を徹底しているわけではない。
かといって浪費しているわけでもない。
健康に気をつけているわけでもない。
でも完全に無視しているわけでもない。
全部が中途半端で、結果も中途半端になる。
そしてなぜか、満足度だけ低い。
ここまでくると、自分の性格の癖のような気がしてくる。
本気でやるほどの熱量はない。
完全に捨てるほどの覚悟もない。
でも、楽をしきるほど図太くもない。
だから、ずっと中間で消耗している。
真面目ではないのに、適当にもなりきれない。
このポジションは意外と疲れる。
真面目な人は、頑張る方向で苦労する。
適当な人は、気にしない方向で楽をする。
そのどちらでもない人は、迷う方向で疲れる。
そして、少しずつ損をする。
たぶん一番楽なのは、どちらかに寄ることだ。
思い切り真面目になるか、思い切り適当になるか。
でもそれができないから、こうなっている。
最近ようやく思う。
中途半端なままでもいいのかもしれない。
大きく得はしないが、大きく失いもしない。劇的には変わらないが、急激に壊れもしない。そういう生き方もある。
ただ、少しだけ損な気がするだけで。
今日も私は、やるべきことを半分だけ終わらせて、そこそこ疲れている。
真面目じゃないけど、損はしている。
なんとなく、それで生きている。
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