知ってますか?否定形を使わない教育
先日の本屋での話です。2歳前ぐらいの子どもでしょうか。楽しそうに、走って店内に入ってきました。
そして、その後ろで「走らない。走らない」と注意しながら、歩いてついて行く父親がいました。
この手の光景を見るたびに感じるのが、世の中は、「知っているか、知っていないか」。この、たった一つの違いの重要性。
今や、子育て法や指導・育成法で、「否定形を使わない教育」の重要性は、既によく知られた事実です。
何故、否定形を使ってはいけないのか?
それは、「脳は否定形が理解できない」からです。
例えば、あなたへのお願いです。
「ピンクの象を思い浮かばないでください」
もう一度、お願いします。
「ピンクの象を思い浮かばないでください」
如何でしょうか?
「ピンクの象」を「思い浮かべない」ということはできましたか?
もしかしたら、思い浮かべなかったかもしれません。
実は、この手の質問は、脳が否定形を理解できないことを試す質問なのですが、なぜ、脳は否定形が理解できないのか?
それは、脳が聞いた言葉、内容をそのままイメージするためです。その結果、否定される前の行動を取ってしまうのです。
冒頭のお話の場合、2歳の小さな子には、父親の注意は通じておらず、むしろ「走る」という単語が頭から離れていないでしょう。
このような時の注意の仕方では、「走らない」ではなく、「歩く」という言葉を使う必要がある、ということです。
さて、人によっては、
「社員は大人で子供とは違う」
「子育てと社員育成は違う」
という方はいらっしゃいますが、
私は、子育ても社員育成も人を育てるという意味で、基本は同じだと理解しています。
さて、あなたは、この「否定形を使わない教育」はご存知でしたか?もし、今まで知らなかったとしても、もう知っているので大丈夫です。
そして、重ねて質問です。
あなたは社員育成で、否定形を使わずに、肯定形を使っていますか?
ご自身の言動を振り返ってみてください。何より、この否定形には、もっと大きな弊害があります。それについては、またの機会にお話します。
