大和民族について(2)

この直後に天皇は、民衆が神社の外で勝手に変性意識に入ることを勅令で禁止します。司祭権というものを民衆から収奪しようとしたのです。

現在の日本でなぜダンスが禁止の対象になるのか、いぶかしく思っている方は多いと思いますが、国家が禁止したいのは、ダンスそのものではなく、各自が自分で変性意識に至ることです。これが天皇制の成立直後に始まります。

そしてこれは繰り返し、行われました。踊念仏が禁止されたなどもその例です。(「魂の螺旋ダンス」に全部書いてます。)これは司祭権を握るという宗教的政治的統制なのです。
 また仏教においては行基などの民衆に人気のあった僧侶で民衆を動員したり、中国から権威ある僧、鑑真を招いたりして、戒壇を設け、戒律をうけたものだけを僧侶とするという支配の仕方をします。これも司祭権の収奪です。

これに対して、非僧非俗などという概念を打ち出して、そこから誰もが直接解放される道を説いた浄土教などは、弾圧され、地方に流されるのは後の時代です。あるいは時には、人心を掌握した宗教者は懐柔されたり利用されるという形で体制に取り込まれることもあります。
 話は戻りますが、天武・持統の時代の次に、大きな変化が起こったのは朝鮮から来た桓武が日本で祭天の儀を行ったことです。これは天と天子をつなぎ、世界の中心はここであると宣言するという、中華思想の物まねです。そして、その天子を祀ろわぬ周辺の部族を異民族=蝦夷として、服属させるべき征服の対象としました。
 このようにして、天皇制国家日本は「書かれた神話」と「天子(天皇)」という幻想装置を中心につくられたものです。大和民族とは直接のゆかりのない部族を束ねる一つの民族国家があるという幻想に基きます。
 僕が言っているのは、そのことに自分は同意しないということです。僕は大和民族に服属した覚えはない。それが先祖だとも思わない。祀ろわぬ民だというものです。この思想は1960年代ごろ、ヒッピーと呼ばれた人々の間でも流行したものです。その亜流としては、天皇制国家大和を粉砕するとして、反日武装闘争を展開したグループもありました。僕は武装闘争には反対ですが、思想的には大和に服属した覚えはない「祀ろわぬ民」という思想を、「部族」と名乗っていた日本のヒッピーたちと共有していると思います。

僕自身はそれより少し後に思春期を迎えたので、自分がそういうことを考えてから、自分より前にもそういうことを考えた人たちがいたんだと知ったわけです。
 いったん切ります。

この直後に天皇は、民衆が神社の外で勝手に変性意識に入ることを勅令で禁止します。司祭権というものを民衆から収奪しようとしたのです。

現在の日本でなぜダンスが禁止の対象になるのか、いぶかしく思っている方は多いと思いますが、国家が禁止したいのは、ダンスそのものではなく、各自が自分で変性意識に至ることです。これが天皇制の成立直後に始まります。

そしてこれは繰り返し、行われました。踊念仏が禁止されたなどもその例です。(「魂の螺旋ダンス」に全部書いてます。)これは司祭権を握るという宗教的政治的統制なのです。
 また仏教においては行基などの民衆に人気のあった僧侶で民衆を動員したり、中国から権威ある僧、鑑真を招いたりして、戒壇を設け、戒律をうけたものだけを僧侶とするという支配の仕方をします。これも司祭権の収奪です。

これに対して、非僧非俗などという概念を打ち出して、そこから誰もが直接解放される道を説いた浄土教などは、弾圧され、地方に流されるのは後の時代です。あるいは時には、人心を掌握した宗教者は懐柔されたり利用されるという形で体制に取り込まれることもあります。
 話は戻りますが、天武・持統の時代の次に、大きな変化が起こったのは朝鮮から来た桓武が日本で祭天の儀を行ったことです。これは天と天子をつなぎ、世界の中心はここであると宣言するという、中華思想の物まねです。そして、その天子を祀ろわぬ周辺の部族を異民族=蝦夷として、服属させるべき征服の対象としました。
 このようにして、天皇制国家日本は「書かれた神話」と「天子(天皇)」という幻想装置を中心につくられたものです。大和民族とは直接のゆかりのない部族を束ねる一つの民族国家があるという幻想に基きます。
 僕が言っているのは、そのことに自分は同意しないということです。僕は大和民族に服属した覚えはない。それが先祖だとも思わない。祀ろわぬ民だというものです。この思想は1960年代ごろ、ヒッピーと呼ばれた人々の間でも流行したものです。その亜流としては、天皇制国家大和を粉砕するとして、反日武装闘争を展開したグループもありました。僕は武装闘争には反対ですが、思想的には大和に服属した覚えはない「祀ろわぬ民」という思想を、「部族」と名乗っていた日本のヒッピーたちと共有していると思います。

僕自身はそれより少し後に思春期を迎えたので、自分がそういうことを考えてから、自分より前にもそういうことを考えた人たちがいたんだと知ったわけです。
 いったん切ります。

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長澤靖浩 もしも心動かされた作品があればサポートをよろしくお願いいたします。いただいたサポートは紙の本の出版、その他の表現活動に有効に活かしていきたいと考えています。