#11蛇口をひねれば飲める国
先日、富山市の高原鉱泉という銭湯に行った。
サウナに入って、水風呂に入って、外気浴をしていると、ふとこんなことを考えた。
「こんなに大量の水を、何の不安もなく使えているって、実はかなりすごいことなんじゃないか。」
日本にいると、この感覚は当たり前になっている。
蛇口をひねれば水が出る。しかも、そのまま飲める。
でも、世界で見ると、これは決して当たり前ではない。
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地球の水のほとんどは飲めない
地球上の水の約97%は海水。
残りの淡水も、その多くは氷河や地下深くに眠っている。
人間が簡単に利用できる川や湖の水は、地球全体の水のうち、わずか0.01%ほどしかないと言われている。
ほぼ奇跡みたいな割合だ。
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「水が飲める国」は意外と少ない
海外では、
* 水道水は飲まない
* 歯磨きもミネラルウォーターを使う
* 旅行中に水でお腹を壊す
そんな国も珍しくない。
一方、日本ではサウナの後に水を飲み、料理にも使い、毎日何気なくお風呂に入る。
誰も水の安全性を疑っていない。
冷静に考えると、これはかなり贅沢なことだと思う。
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富山市の「水の豊かさ」を感じる場所
そんなことを考えていた時に思い出したのが、富山市の高原鉱泉にある水汲み場だ。
一本の筒から静かに流れ続ける水。
派手な観光地ではない。でも、なぜか足を止めてしまう。
透明な水が岩肌を伝い、小さな水音だけが響く。
この場所の魅力は、「水があること」そのものを感じられることだと思う。
普段はペットボトルや蛇口の向こう側に隠れていて、水の存在を意識することは少ない。
富山県が「水の県」と呼ばれる理由も、こういう景色の中にあるのかもしれない。
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日本の強みは「当たり前を守る力」
意外なことに、日本は世界有数の水資源大国というわけではない。
それでも快適に暮らせるのは、山や森林、ダム、浄水場、水道管。
そして、それらを何十年も維持してきた人たちがいるからだ。
日本の豊かさは、最新テクノロジーだけではない。
* 時間通りに電車が来ること
* コンビニが綺麗なこと
* 蛇口の水が飲めること
そんな「当たり前」を壊さずに守り続けていることなのだと思う。
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サウナは「ととのう場所」と言われる。
でも僕にとっては、当たり前のありがたさを、もう一度思い出す場所でもある。
そして、富山市の小さな水汲み場は、
日本という国の豊かさを、静かに教えてくれる場所なのかもしれない。

