【現地観戦記】川崎F 5-3 柏|極寒のスタジアムが揺れた!新時代の幕開けを告げる「壮絶な打ち合い」
スタジアムに向かう足を止めるかのような大雪。しかし、サポーターの熱量は微塵も揺らぎませんでした。
目当ては限定のブランケット……だけではありません。(ブランケットは水戸戦みたいですね💦)
2026年、日本サッカーの大きな転換点となるシーズンの初陣を見届けるため、雪を溶かすほどの期待感が等々力を包みます。
始球式には、活動休止を控えたファイルツアーが話題のSHISHAMOが登場。
彼女たちのエールが響き渡り、ボルテージは最高潮へ。

注目のスタメンには、新加入選手5名が名を連ねました。
中でも注目したのは、福島ユナイテッドFCへの武者修行から帰還したDF松長根悠仁。
「今のフロンターレのCBとして、どれだけやれるのか」という期待と不安が入り混じる中、運命の笛が鳴りました。
衝撃の25分!怪物エリソンのハットトリック
試合は開始早々、どよめきに変わります。
前半4分、新加入の伊藤達哉がキレ味鋭いカットインでエリア内に侵入。
倒されて得たPKを、エリソンが冷静に右隅へ沈めて先制。

攻撃の手を緩めない川崎は11分、再び伊藤のドリブルからチャンスを作り、最後はエリソンがGKの股を抜く技ありの一撃。
さらに25分、カウンターから抜け出したエリソンが右足を振り抜くと、ボールはゴールネットへ。
開始わずか25分、開幕戦での電撃ハットトリック!
エリソンの死角を突く動きは秀逸で、仕上がりの良さを存分に見せつけました。
新戦力の谷口、松長根の両CBも、適切なカバーリングで背後をケア。
シンプルに縦へ入れ、2人目、3人目が連動する「新スタイル」が等々力の雪を溶かしていきます。
猛る柏、露呈した守備の甘さ
しかし、柏レイソルも黙ってはいません。
徐々に柏のポゼッションが高まると、左右への揺さぶりに川崎のマークがズレ始めます。
38分、柏の細谷真大に1点を返されると、流れは一気に柏へ。
再三のピンチを迎えますが、なんとか凌いでハーフタイムを迎えます。
「前半で3-1は満点。でも、柏の崩しは正直格上のそれだ」。
期待と課題が混在する中、後半へと折り返しました。
乱高下のドラマ。松長根の「恩返し」とキャプテンのダメ押し
後半、試合はさらに激しさを増します。
川崎の左サイド、三浦颯太と相手の距離感が遠くなり、防戦に回る時間が増加。
60分、柏の瀬川選手にゴールを割られ、スコアは3-2。
1点差に詰め寄られ、「今年もクリーンシートは遠いのか……」と嫌な空気が漂います。
その沈滞ムードを、かつての若武者が払拭しました。
68分、山本悠樹の正確なコーナーキックに、松長根悠仁がドンピシャのヘッド!

福島で培った勝負強さを、最高の形で等々力の空へ解き放ちました。
その後、山内選手に豪快なミドルシュートを叩き込まれ、三度1点差(4-3)に迫られる展開に。
しかし、ドラマは最後に待っていました。
後半アディショナルタイム94分。
耐えて運んだボールを橘田健人が縦へ。大関友翔が楔をピタリと止め、マルシーニョへ繋ぐ。
放たれたシュートのリフレクションを、キャプテン脇坂泰斗が執念で押し込み勝負あり!
5-3。激闘の末、新生フロンターレが開幕戦を白星で飾りました。
【本日のMOM】エリソン選手
25分間でのハットトリックは、クラブ史上初の快挙。
得点シーンだけでなく、縦パスを引き出し起点となるポストプレー、そして相手DFラインを混乱させる背後への抜け出しと、まさに「雄牛」のごとき力強さで勝利の立役者となりました。
【所感】勝利が全て、しかし道は険しく
まずはこの開幕戦、勝利という最高の結果を手にしたことを喜びたいと思います。
エリソンの爆発力、そして松長根選手の凱旋弾など、ポジティブな要素は枚挙に暇がありません。
一方で、課題もまた明確です。
前半のハードワークが柏の鋭い回しに剥がされ始めると、マークの受け渡しが曖昧になり、結果として3失点。
柏の完成度が高かったとはいえ、優勝を目指すならクリーンシートで終える試合運びを覚えなければなりません。
「Paint it Blue」の旅は、まだ始まったばかり。
次戦、守備の修正を経て、より強固なフロンターレを見せてくれることを期待しています!
