バランス→アンバランス変換器
拙宅のオーディオシステムのメインアンプに自作真空管アンプ(1626シングル)を据えるのに際し「信号形式の不整合」という課題があった。
信号源となるUSBオーディオインターフェース(AUDIENT iD4mk2)の信号出力はTRSジャックによる業務用のバランス出力であるのに対し、アンプ側は一般的な民生用RCAピンジャックによるアンバランス入力。つまり接続インターフェースの電気的仕様が異なるという問題を解決する必要があった。
最も単純な手段として、バランス信号のHOT-GNDラインをアンバランス信号として使う方法があり、これまでは下図のような変換ケーブルを自作して使っていた。


上記ケーブルでも一応、信号伝送は行えていたのだけれど「出力信号振幅の半分しか使わない」ところが気に入らなかったので、「バランス→アンバランス変換器」を製作した。

出力:Cardas社製RCAピンジャック

(RCA PIN 出力側は CLOD ではなく COM が正しい)
ずいぶん前、別目的で購入したまま眠らせていたライントランス(LUNDAHL LL1524)を有効活用。シャーシはタカチの汎用HENシリーズ。
トランスは基板実装型なのでユニバーサル基板に実装し、昇圧比1:1とし、トランス二次側(出力側)はシャント抵抗でターミネートしている。
トランス二次側に真空管アンプのような高入力インピーダンス機材を接続すると線路インピーダンスが高くなりすぎ、特性が暴れ、耳障りな音になったり、余計なノイズを拾ったりする事がある。二次側を適度な値の抵抗でターミネートすることで特性の暴れを抑制出来、良質な特性と音質を得ることができる。

