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【メキシコ素描】大垣貴志郎 – Amigos de Ohgaki

当協会員がメキシコの歴史を紐解く番組をYouTubeに開設されましたので、ご紹介いたします。

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大垣貴志郎氏は自身の著書や参考文献にふれながら、メキシコの歴史を紐解く番組をYouTubeに開設しました。 私たちはこの機会にメキシコという国と、異なる文化圏に寄せる理解を深めて、ラテンアメリカ地域の人々との新たな交流が生まれることを願っています。


9つのプログラム ーメキシコ素描ー

1. カーライルが見抜いたメキシコ

メキシコとラテンアメリカを理解するため、歴史・文化・人物像を多角的に捉え、「国」と「母国」の概念の違いや、偉人が歴史に果たした役割を探ります。先コロンブス期から独立期までの諸説を紹介し、固定観念を問い直しながら、メキシコという国の輪郭を描いていきます。

2. メキシコ独立記念日

1810年9月16日に始まったメキシコ独立戦争の背景を、スペイン支配下の副王領体制と社会構造から読み解きます。なぜ1821年の達成ではなく、蜂起の日が記念日とされたのかを軸に、クリオージョ、先住民、メスティソの関係や、植民地支配からの脱却の意味を考え、ラテンアメリカ理解へとつなげていきます。

3. 憎き星条旗

メキシコと米国の戦争(1846–48)を軸に、領土喪失の衝撃と国民意識の形成を読み解きます。敗戦が国歌成立や嫌米感情を生み、国境線の変化が「メキシコ系アメリカ人」という新たな存在を生んだ背景をたどりながら、国家と移民の問題を考えていきます。

4. メキシコの紙幣

レフォルマ戦争とメキシコ革命を軸に、メキシコ近代国家の形成過程をたどります。先住民出身のフアレスによる改革、ディアス独裁への抵抗、土地と労働の権利を掲げた1917年憲法の意義を整理し、革命の理念が現代政治にどのように継承されているのかを考えていきます。

5. 徳川家康に会ったメキシコ人

16〜17世紀初頭、日本とメキシコ(ヌエバ・エスパーニャ)が世界周航網の中で偶然に交錯した歴史をたどります。ロドリゴ・デ・ビベロの漂着と徳川家康との交渉を軸に、布教・通商・技術交流の可能性と、その後の鎖国へと至る外交判断の背景を読み解いていきます。

6.メキシコ金星観測隊来日

1874年、日本に派遣されたメキシコ金星観測隊は金星の太陽面通過を測定し、天文単位解明に貢献しました。隊員を支えた日本人写真家・屋須弘平は後に中米で写真家として活躍。観測隊来日は、のちの日墨平等条約締結にもつながる友好の契機となりました。

7. グアダラハラ市に贈られた日本庭園

京都市とメキシコ・グアダラハラ市は1980年に姉妹都市となり、その10周年事業として1994年に日本庭園が完成しました。提携には大学間交流、大使館や名誉領事館の働きかけ、市民団体の支援が影響しました。また、民間では移民子孫支援や交流促進の取り組みが続き、漫画を使った啓発活動も行われています。

8 .小説に書かれたメキシコ

ラテンアメリカ文学は神話・魔術・現実が交錯する独自性で世界的反響を呼び、1950〜60年代にブームが到来しました。メキシコを描いたフエンテスの『脱皮』や、大江健三郎の滞在経験が作品に与えた影響など、メキシコが文学的創造の重要な場となっています。

9. グアダルーペ聖母

グアダルーペ聖母信仰を通して、先住民信仰とキリスト教が交差し、メキシコの民族意識が形づくられてきた過程を読み解きます。聖母の伝説が植民地支配を超えて独立運動や革命を支えた象徴となり、現代メキシコ社会に深く息づく精神的基盤であることを考えていきます。


大垣 貴志郎(おおがき きしろう)
1967年京都外国語大学外国語学部イスパニア語学科卒業。スペイン・ナバラ大学大学院哲文学部歴史学科博士課程修了(Ph.D.)。エル・コレヒオ・デ・メヒコ(メキシコ大学院大学)歴史学研究科博士課程修了(Ph.D.)。メキシコ歴史学アカデミー客員、メキシコ自治工科大学

YouTube チャンネル 大垣 貴志郎 - Amigos de Ohgaki