嫉妬
嫉妬って、
相手を責めたい気持ちより先に、
自分の中がぐちゃぐちゃになる感じがする。
抜け出したいのに、
もがくほど苦しくなって、
自分で自分を傷つけてしまう。
でも、きっと、
濁ったものが剥がれ落ちても、
なくならない光は残っている。
そんな詩です。
嫉妬
aco
胸に
網がからまったみたい
わたしの心は
もがけば
もがくほど
網に絡まった
おさかなみたい
もがくたび
自分の身体が
傷つくのに
それでも
ここから逃げたくて
濁った鰭を
必死で
パタパタ
パタパタ
そのたび
透明な鱗が
ポロポロ
ポロポロ
まるで
涙のよう
網を抜けよう
下じゃなく
上へ
おひさまの方へ
明るい方へ
そこでは
ちゃんと
息ができるから
剥がれ落ちたのは
濁った鱗だけ
まだ
わたしは
ひかってる

まだ、ひかってる。
あとがき
嫉妬は、あまりきれいな感情として扱われないけれど、
その奥にはたぶん、
「大切だった」
「苦しかった」
「ちゃんと息がしたかった」
みたいな気持ちがあるんだと思います。
逃げたい方向と、助かる方向は、同じとは限らない。
黒い気持ちを否定するんじゃなくて、
そこから少しずつ上へ向かっていく。
そんなふうに書きました。
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