人生後半戦、何も準備できていない人へーもし、あと1年の命だったらー
人生後半に向けて、何か準備をしなければ。
そう思いながら、結局、何も準備できていない。そんな人は、決して少なくないと思います。
老後資金、健康、仕事の終わらせ方、住まい、家族。考えるべきことは山ほどあるのにできてない。
忙しさや不安に追われるうちに、時間だけが過ぎていく。
正直に言えば、私自身も「準備ができている」と胸を張れる状態ではありません。いや、準備万端整っている人はほとんどいないのかもしれませんね。
人生後半で、大逆転は起きない
はっきり言ってしまいますが、人生後半で大逆転する人はほとんどいません。
年収が何倍にもなり、地位や評価が一気に上がり、人生が劇的に好転する。そんな話は、ごく一部の例外です。実際にあまり聞いたことがありません。
そして私は思います。大逆転は、望まなくていい。
なぜなら、人生後半は「勝ち負けをひっくり返す時間」ではなく、これまでの人生を、どう受け取り直すかの時間だからです。
もし、あと1年の命だとしたら
ここで、一つ問いを投げかけてみたいと思います。
もし、あと1年の命だとしたら。あなたは何を一番大切にするでしょうか。
もっとお金を稼ぐこと。他人より上に行くこと。評価や肩書を目指すこと。
おそらく、多くの人はそう答えないはずです。
代わりに思い浮かぶのは、
・健康で目覚める朝
・何気ない一日の時間
・家族や身近な人との会話
・穏やかに終わる一日
そんな「平凡な日常」ではないでしょうか。
平凡な日常は、非日常に変わる
不思議なものです。命の期限を意識した瞬間、平凡だった日常は、一気に価値を持ち始めます。
健康でいること。普通に歩けること。食事を味わえること。誰かと笑って話せること。
普段は当たり前すぎて、ほとんど意識しないことばかりです。
けれど、それらは本当は、失ってから気づく価値です。
人生後半とは、この価値に「今のうちから」気づいていく時間なのだと思います。
私は仕事をかなり頑張ってきた
少し、個人的な話をします。
私は仕事を、かなり頑張ってきました。そこに大きな後悔はありません。
ただ、正直に言えば、お金はそれほど残りませんでした。
この事実をどう受け止めるかは、人生後半の大きなテーマだと思っています。
仕事を頑張ったこと自体は誇れる。しかし、「結果」として見れば、
評価しきれない部分もある。きっとみなさんもそれがあると思います。
だからこそ、人生後半では別の価値基準が必要になる。
準備とは「足すこと」ではない
人生後半に向けた準備というと、多くの人は「足し算」を考えます。
・もっとお金を
・もっと交流を
・もっと仕事を
でも、本当に必要なのは、足すことではなく、見直すことではないでしょうか。
・もう無理に背伸びしない
・他人の人生と比べない
・過剰な不安を手放す
そうやって、今ある価値を邪魔しているものを一つずつ減らしていく。
それが、人生後半に向けてもっとも現実的な準備です。
人生後半は「納得」の時間
人生後半に必要なのは、成功でも、逆転でもありません。
納得できるかどうか。
・自分なりに働いた
・自分なりに悩んだ
・自分なりに生きてきた
そう言えるなら、人生はすでに十分な意味を持っています。
準備とは、未来のためだけにするものではありません。
これまでの人生を、きちんと肯定するための時間でもあるのです。
何も準備できていなくていい
人生後半に向けて、何か大きな準備をしなくてもいい。
まずは、今日一日を、少し丁寧に過ごすこと。
すでに持っているものに、静かに目を向けること。
それだけで、人生後半は確実に軽くなります。
人生後半戦、何も準備できていない人へ。
準備とは、「今ある価値に気づくこと」。
もし、それで人生が少し軽くなったなら、
それだけで十分ではないでしょうか。
次回も来週火曜日に投稿します。
さて、どんな内容になるか。
私は1週間の自分と向き合いながらテーマと決めています。
ぜひお楽しみに。
海老一宏
平凡の中に非凡を見つけるアドリブ力
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