これからは“文化GDP”の時代
GDPが上がれば国は豊かになる。
大半の人はそう思っていると思う。
でもそれはもう古い。
今、世界は気づき始めている。
GDPだけでは「本当の豊かさ」は測れない。
そこから出てきたのが「文化GDP」という考え方。
例えば同じGDPでも
・文化が豊かな国
・文化が死んでいる国
は全く別物。
実際、世界では文化が経済を動かし始めている。
・アートは投資対象になる
・IP(アニメ・音楽・キャラクター)が巨大産業になる
・都市は文化でブランド化される


つまり今の時代はGDPを上げるだけでは足りない。
文化を作れる国が勝つ。
でも日本はここが弱い。文化はある。むしろ世界トップクラスにある。
なのに、それを「価値」として扱えていない。
多くの人がこう考えている。
「文化は役に立たない」
「アートは分からない」
でもそれは逆で、文化を理解していないこと自体が、かなりの機会損失になっている。
現在GDPが高くても、文化が弱い国は強くない。
逆に文化を持っている国は、長期的に見て強い。

文化は遠い話じゃない。
・美術館に行くこと。
・音楽を深く聴くこと。
・建築を見ること。
そういう小さな行動が文化を支え、経済を動かす。
ただ、一度だけやたまにでは意味がない。
大事なのは「習慣にすること」。
そしてもう一つ大事なことがある。
アートや建築は、教養がないと分からない。
これはセンスの問題ではない。知識と経験の問題。
だから最初に「分からない」と感じるのは当然だと思う。
でも、それを理由に離れるか、少しずつ理解しようとするかで、
その後の差はかなり大きくなる。
何度も見る。
少し調べる。
また見る。
その繰り返しでしか、教養は身につかない。
そして、その教養はやがて
・ものの見方
・選び方
・言葉の深さ
に現れてくる。
つまりアートを理解することは、自分の価値を上げることと同じ。
文化は、誰かが与えてくれるものではない。自分で取りに行くもの。
そしてその積み重ねが、個人のセンスになり、社会の文化になる。
次回は、「なぜアートの教養が大事なのか」
そこをもう少し具体的に書いてみようと思う。
