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2025年 年間ベストソング

早いもので2025年も終わりということで、今年も年間ベストソング100曲を選出いたしました。


【総括】

2025年のベスト100曲を概観すると、大きな特徴として以下の3点が挙げられます。

  1. J-ROCK / Indie シーンの存在感

  2. 先鋭的な Electronic / Alt Pop への傾倒

  3. ダンスミュージックと他ジャンルのクロスオーバー

構成比は洋楽72曲、邦楽28曲と洋楽が中心ですが、平均順位を算出すると

  • 洋楽:3,501 ÷ 72 = 48.625

  • 邦楽:1,549 ÷ 28 = 55.3214...

となり、データの上でも海外の先鋭的なサウンドにどっぷりハマった一年だったと言えます。一方で、邦楽は一曲一曲の存在感が際立っており、「数と順位の洋楽、インパクトの邦楽」という対照的な構図が浮かび上がりました。

全体的な総括はここまでとして、ここからは上位50曲の紹介とともに、特に注目すべき楽曲をピックアップしていきます。


【50位 - 41位】


41位 : Beachside talks - mizuiro
42位 : ヨルシカ - へび
43位 : Laura day romance - 転校生 | a new life!
44位 : Lorde - Shapeshifter
45位 : 北村蕗 - wingbeatFreq
46位 : Robyn - Dopamine (Jamie xx Remix)
47位 : Kim Petras - I Like Ur Look
48位 : Twenty One Pilots - City Walls
49位 : Bonobo - Hapuna
50位 : Homecomings - every breath

今年になってソロとして7年ぶりのカムバックを果たしたRobynですが、RobynとJamie xxといえば、2024年発表の「Life」での共演が記憶に新しいところです。「Life」での共演も最高でしたが、「Dopamine (Jamie xx Remix)」もJamie xxらしいボーカルチョップが冴え渡る、中毒性抜群の仕上がりです。エレクトロ系では、Kim PetrasがFrost Childrenと組んで放った一連の楽曲も、2000年代〜2010年代のEDM黎明期を彷彿とさせるポップ・アンセムで、聴くたびにテンションが上がります。

ホムカミ「every breath」は、イントロからシューゲイズの要素を感じる壮大な1曲である一方、Laura day romance「転校生 | a new life!」は、組曲のような3部構成の中で日常の機微を掬い上げる瑞々しいインディーロックであり、双方ともに新機軸ともいえるサウンドに惹かれました。

北村蕗さんの7分50秒におよぶ大作「wingbeatFreq」の中で、電子音とボーカルが複雑に交錯する様は、いかにもUnderworldのあの曲を彷彿とさせるスケール感です。この曲も収録されたデビューアルバム『Spira1oop』は、実験的なアプローチをポップスとして成立させているアルバムであり、楽曲群のバランス感覚に驚かされました。

他にも、新作アルバムが待ち遠しいヨルシカや、1stにして傑作のBeachside talks『Hokorobi』からの「mizuiro」も印象的でした。


【40位 - 31位】


31位 : ⣎⡇ꉺლ༽இ•̛)ྀ◞ ༎ຶ ༽ৣৢ؞ৢ؞ؖ ꉺლ - ཬɷԾㅍ ꉺლ༽༼இ•̛)ྀ◞ ༎ຶ ლ༽இ•̛)ྀ◞☼⃝◞⊖◟☼⃝ ◉፨∷▲∵⣎⡇ ⃝͢ oOo▲༎ຶ ༽ৣৢ؞ৢ؞ؙؖ⁽⁾ا⦁⁾⁽ؙۜؖء؞ૣ࿆˜☼⃝◞⊖◟☼⃝ ◉፨∷▲∵⣎⡇ ⃝͢ oOo▲
32位 : Mark Ronson, RAYE - Suzanne
33位 : Aminé - Arc de Triomphe
34位 : reina - Close my eyes (feat. さらさ)
35位 : Jim Legxacy - '06 wayne rooney
36位 : Magdalena BaySecond Sleep
37位 : Wet - Float
38位 : Celine Wanyi - Cosmic
39位 : dexter in the newsagent - Special
40位 : Yawning Portal - Silver Plated (ft. Oli XL)

30番台は、よりパーソナルな「ヘッドフォン志向」の楽曲が揃いました。Yawning Portal、⣎⡇ꉺლ༽இ•̛)ྀ◞ ༎ຶ ༽ৣৢ؞ৢ؞ؖ ꉺლ (Four Tet の別名義) の楽曲は、尖ったIDMへの傾倒を象徴するような中毒性があります。一方、Magdalena Bayの進化系ドリーム・ポップや、Wetの引き算の美学が光るサウンドに、じっくりと浸る時間も今年は大切でした。

R&Bシーンで特に心に響いたのが、reinaさんとさらささんのコラボ。reinaさんのシルキーなボーカルとさらささんのブルージーな歌声が重なる瞬間の親密な空気感は、深夜に一人で聴くのにぴったりです。dexter in the newsagent「Special」も、ベッドルーム・ポップの温かみが詰まっていて最高でした。

世界3大時計ブランドの1つにも数えられるスイス・オーデマ ピゲ (AUDEMARS PIGUET) のブランド創業150周年を記念して制作された、Mark Ronson, RAYE「Suzanne」は、ラグジュアリーなR&Bナンバーとして印象的でした。この曲におけるRAYEのボーカルが故Amy Winehouseを彷彿とさせる存在感を放ったことが、「WHERE IS MY HUSBAND!」の世界的ヒットに繋がったのかもしれません。Aminé「Arc de Triomphe」は、The Streetsのクラシックナンバー「Has It Come To This?」を大胆にサンプリングした1曲ですが、Lidoのプロデューススキルが際立つ「踊れる」ヒップホップトラックとしてハマりました。Jim Legxacyのミックステープ『black british music (2025)』は、グライムにUKラップ、ロックにアフロビーツなど、多様なジャンルをミックスした独自の世界観が印象的で、今年のUKヒップホップ界隈で最も好きな作品でした。


【30位 - 21位】


21位 : Quadeca - GODSTAINED
22位 : Jane Remover - Magic I Want U
23位 : Skrillex & ISOxo - fuze
24位 : After - Baroque
25位 : サカナクション - 怪獣
26位 : Deftones infinite source
27位 : Momma - Stay All Summer
28位 : Djrum - A Tune for Us
29位 : Fox Stevenson - Exile Is A Habit
30位 : salute, Rina Sawayama - saving flowers (Hudson Mohawke Remix)

個人的に今年のベスト・ハイパーポップ候補として挙げたいのが、Jane Remover「Magic I Want U」です。原曲自体は昨年発表されていましたが、今年の末にEP『♡』にまとめられる形で再リリースされており、Jane Removerならではのハイパーポップさが感じられる最高のEPでした。また、アルバム『Vanisher, Horizon Scraper』のリリースがRYM界隈で大変を集めたQuadecaから、フォークをベースにブラジル音楽を融合させたような「GODSTAINED」も印象的でした。

また、2025年は一部でトリップホップ・ダウンテンポ回帰のムーブメントが見られたように思いますが、中でも印象的だったのがロサンゼルス出身のデュオ・Afterです。今年リリースしたEP2作は、まさに2000年代のノスタルジーをそのまま乗せたような出来栄えであり、ブレイクのきっかけとなった「300 dreams」をはじめ良曲が集まっています。とりわけユニークに感じたのが、グランジのエッセンスを取り入れた「Baroque」でした。

5年以上におよぶ期間を費やして制作されたサカナクション「怪獣」は、TVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』のOPテーマとしても、邦楽ロックのアンセムとしても文句なしの出来栄えでしたが、当初想像していた何倍ものヒットを記録したことに驚きました。

SkrillexISOxoによる「fuze」は、2010年代のブロステップへの回帰も感じさせながらISOxoのハイブリッドトラップの要素も感じさせるナンバーです。一方、Djrum「A Tune for Us」のようにピアノの生の質感を大切にした緻密なナンバーも今年はかなり好きでした。salute「saving flowers」のHudMo Remixは、原曲を超えるエモさがたまりません。


【20位 - 11位】


11位 : HAIM - Relationships
12位 : Hayley Williams - Good Ol' Days
13位 : Rochelle Jordan - Ladida
14位 : yeule - Dudu
15位 : Men I Trust - To Ease You
16位 : Erika de Casier You Can't Always Get What You Want
17位 : Oneohtrix Point Never - Cherry Blue
18位 : PinkPantheress - Stateside
19位 : tiny yawn - YOUTH
20位 : Ethel Cain - Nettles

Erika de Casier「You Can't Always Get What You Want」は、トリップホップ・ダウンテンポの影響を感じさせる名盤『Lifetime』からの1曲で、4AD時代以上に深部に溶け込むようなサウンドメイキングが不思議な心地よさを生んでいます。また、PinkPantheress「Stateside」は、ブリティッシュカルチャーに根差したEP『Fancy That』からの1曲で、彼女らしい短尺の中に躍動感を詰め込んだポップナンバーです。The Dareもプロデューサーとして参加した1曲ですが、PinkPantheressとしては珍しいブレイクビーツスタイルに驚きました。

邦楽オルタナの枠組みで外せないのが、tiny yawn「YOUTH」。高速かつ変拍子を交えた緻密なアンサンブルは、マスロック好きにはたまりません。

Men I Trust「To Ease You」は、いかにもMen I Trustらしいベッドルーム・ポップの理想形で、このバンドでしか生み出せない独特の心地よい「揺らぎ」が存分に感じられます。yeule「Dudu」は愛猫について歌ったキュートなナンバーですが、Baggyなテイストがクセになります。

さらに、8分3秒という圧倒的なスケールで描かれるEthel Cain「Nettles」や、Oneohtrix Point Never「Cherry Blue」のサイケデリックな音響工作など、じっくりと腰を据えて聴きたい大作も印象的でした。

HAIM「Relationships」Hayley Williams「Good Ol' Days」は今年のメインストリームの洋楽ポップナンバーで特に好きな楽曲です。


【第10位】Oklou - blade bird

フランス出身のプロデューサー/シンガー、Oklouの、2020年の『Galore』以来となるアルバム『choke enough』からの1曲です。今作『choke enough』では、かつてのエターナルでドリーミーな世界観をベースにしつつも、今作ではよりエッジの効いたエレクトロニック・サウンドへと進化を遂げました。複数の音楽メディアで今年を象徴する1枚として年間ベストアルバムにも挙げられています。

タイトルが示す通り、鋭利なシンセサイザーの音像(blade)と、空を舞うような自由で儚いボーカル(bird)が同居するトラックメイクは、今作の中でもハイライトといえる、まさに彼女の真骨頂です。音の引き算がより緻密になっており、無駄を削ぎ落としたミニマルな構成が、かえって聴き手の想像力を強く刺激します。夜明け前の静寂と、そこから飛び立とうとする意志を感じさせるこの曲は、2025年のエレクトロ・ポップ・シーンにおける一つの到達点と言えるでしょう。


【第9位】TURNSTILE - NEVER ENOUGH

現代ハードコア・パンクを「最先端のポップ・アート」へと塗り替えたボルチモアの雄、TURNSTILE。世界を震撼させた前作『GLOW ON』(2021) からさらなる飛躍を遂げたバンドが2025年に提示したのは、ジャンルの境界線を越えるナンバーたちでした。

今作『NEVER ENOUGH』では、パンク特有の初期衝動を核にしながらも、ファンク、オルタナティブロックのグルーヴを自在に取り込み、さらにはダンスミュージック的な高揚感までをも内包しています。アルバム1枚の中に凝縮されたエネルギーは、ライブハウスの熱狂をそのままパッケージしたかのような生々しさと同時に、スタジアム級のスケール感も備えています。既存の枠組みに「決して満足しない(NEVER ENOUGH)」というバンドのアティテュードが、今作には大いに内包されているように感じました。2分近くにも及ぶ圧倒的な美しさのアウトロは、個人的アウトロ of the Yearです。


【第8位】ROSALÍA - Reliquia

前作『MOTOMAMI』(2022) で世界中の音楽ファンを熱狂させ、ポップ・アイコンとしての地位を不動のものにしたROSALÍA。次なるフェーズとして提示したアルバム『LUX』は、自身のルーツであるフラメンコを、極限まで解体・再構築した実験的な傑作です。

伝統的なカンテ(歌唱)の深い情念を、インダストリアルなビートや、不協和音ギリギリの電子音と衝突させる大胆なアプローチは、ROSALÍAならではの新奇性を感じさせます。中でも「Reliquia(聖遺物)」と題された1曲は、静謐な祈りのようなパートから、突如として激しいリズムが襲いかかるドラマチックな展開を見せ、聴く者に畏怖の念さえ抱かせます。過去の伝統を単なるノスタルジーとしてではなく、現代以降の音楽観に適応させ再解釈し、未来を見据える彼女の姿勢が凝縮されているようにも感じられます。


【第7位】Ninajirachi - iPod Touch

オーストラリアのエレクトロニック・シーンを牽引し、日本でも話題を呼ぶNinajirachiによる傑作アルバム『I Love My Computer』から、2000年代のデジタル・ノスタルジーを鮮やかに描き出した先行シングルです。タイトルに「iPod Touch」を冠した通り、かつてのガジェットが持っていたキラキラとした質感や、当時のハイパーポップの萌芽を感じさせるサウンドが特徴的です。

緻密にカットアップされたボーカルサンプルと、クリスタルのように澄んだシンセサウンドが、タイトなダンスビートの上で跳ね回る構成は、聴く者に圧倒的な多幸感を与えます。単なるレトロ回帰に留まらず、最新の音響設計によって現代の音としてアップデートされている点に、彼女のプロデューサーとしての卓越した手腕を感じました。

とはいえ、2000年代生まれの自分にとっては、幼少期のノスタルジー要素が強く感じられ、「世界の何も知らなかったあの頃の音」というだけで惹かれるものがあります。それこそ初期Perfumeが好きな方なら絶対にハマると思います(何ならPerfumeがコールドスリープする2025年に出されたのも趣深いところです)。


【第6位】FKA twigs - HARD

今年1月リリースのアルバム『EUSEXUA』において、自身の音楽性肉体性と精神性を極限まで音楽へと昇華させてきたFKA twigs。その続編ともいえる最新アルバム『EUSEXUA Afterglow』からのリードトラックである「HARD」は、これまでの内省的なアート・ポップとクラブミュージックの融合体ともいえるナンバーです。

今作で彼女が接近したのは、90年代のテクノやレイヴ・カルチャーの影響を感じさせる、ストイックで強靭なビートです。重厚なベースラインが地響きのように鳴り響く中で、FKA twigs特有のウィスパーなボーカルが、時に鋭く、時に優しく耳元で囁くコントラストは圧巻です。タイトル通り「ハード」な質感でありながら、その奥底には彼女にしか表現できない繊細さが宿っており、自身のアイデンティティをクラブミュージックの文脈で再定義したこの曲は、2025年のダンスフロアにおいて最も先鋭的で、かつ官能的な瞬間を作り出したといえるでしょう。


【第5位】Blood Orange - The Field (feat. The Durutti Column, Tariq Al-Sabir, Caroline Polachek & Daniel Caesar)

Dev Hynesによるソロプロジェクト・Blood Orangeの最新アルバム『Essex Honey』からの1stシングル「The Field」は、都会の喧騒の中で孤独を抱える人々に捧げられたような、至高のチルアウトナンバーです。

80年代のR&Bやソウルを現代的なインディー・センスで再構築する彼の手腕は今作でも冴え渡り、幾重にも重ねられたドリーミーなシンセサイザーと、優しく語りかけるようなボーカルが、聴く者を穏やかなフィールドへと誘います。ジャンルは違えどNinajirachiにも通ずるような、ノスタルジックでありながらもどこか未来的な響きを湛えたサウンドは、聴くたびに新しい発見を与えてくれます。The Durutti Columnのギターフレーズをサンプリングし2020年代に蘇らせるという発想は、まさにBlood Orangeならでは。今年屈指の美しさを誇るナンバーだと思います。


【第4位】青葉市子 - COLORATURA

前作『アダンの風』(2020) での世界的ブレイク以来、日本が世界に誇るシンガーソングライターともなった青葉市子さんのアルバム『Luminescent Creatures』の1曲目を飾るナンバーです。タイトルに冠された「COLORATURA(コロラトゥーラ)」とは、クラシック音楽における華やかな装飾歌唱を指しますが、市子さんはこの曲で、自身の歌声と壮大なオーケストレーションを見事に融合させました。

静謐で深淵に浸るようなイントロから始まり、徐々に色彩豊かな楽器群が加わっていく構成は、まるで一編の壮大なファンタジー映画を観ているかのような没入感を与えます。架空の物語を旅しているかのようなリリックと、日本語の響きが持つ根源的な美しさ。それらが重なり合い、国境を越えて響く普遍的なメロディへと昇華されています。音楽が持つ「癒やし」と「祈り」の力を再認識させてくれるような1曲です。


【第3位】Disclosure, Chris Lake, Leven Kali - one2three

ディスコハウスの多幸感あふれる「She's Gone, Dance On」(2024) など、2020年代に入っても勢いの衰えを知らないDisclosureが、テックハウス界の重鎮・Chris Lake、そしてシルキーな歌声を持つR&Bシンガー・Leven Kaliとタッグを組み、多幸感あふれるさらなる高みへと到達しました。

楽曲の核となるのは、Disclosureが得意とする洗練されたコードワークと、Chris Lakeの真骨頂であるフロアを力強く制圧するファットなベースラインの融合です。そこにLeven Kaliのソウルフルで軽やかなボーカルが加わることで、ハードなクラブトラックとしての強度を持ちながらも、ストリーミングで繰り返し聴きたくなるようなポップな中毒性を獲得しています。

タイトル「one2three」が示す通り、シンプルながらも計算し尽くされたリズムの組み立ては、聴く者を無意識のうちにステップへと誘います。2025年の夏、世界中のフェスやクラブでプレイされ、フロアを一つにしたこの曲は、単なるトレンドを超えた「クラシック」としての風格をすでに備えているようにも思えます。ダンスミュージックが持つ純粋な高揚感と、緻密なプロダクションが結実した、文句なしの年間トップ3入りです。

なんて小難しいことを書きましたが、とことんアゲる構成の後に「1, 2, 3!!」なんてコールをされたらたまらないに決まっているんですね。これぞダンスミュージックというエッセンスをここぞとばかりに感じさせられました。


【第2位】米津玄師, 宇多田ヒカル - JANE DOE

日本音楽シーンの宝とも言える二人の、まさに「奇跡」と呼ぶにふさわしいコラボレーションです。劇場版『チェンソーマン レゼ篇』エンディング・テーマとして発表されたこの楽曲は、J-POPの歴史を塗り替えるような衝撃を放っています。

タイトルである「JANE DOE」が示す通り、レゼの存在を象徴するとともに、結ばれることのない儚さに満ちた歌詞を、米津玄師の緻密でエッジの効いたプロダクションと、宇多田ヒカルの唯一無二のグルーヴを持つ歌声が鮮やかに描き出しています。互いの音楽的シグネチャーがぶつかり合うのではなく、溶け合い、高め合うような構成は圧巻であり、2025年の音楽シーンにおいて最もドラマチックで、なおかつ最も深い余韻を残した1曲です。

というコメントはさておき、普通に考えてこんなコラボは反則なんですね。まして「桜流し」「あなた」「One Last Kiss」など、傑作が続くヒッキーの映画主題歌という時点で大当たりなんです。


【第1位】羊文学 - 声

2025年の個人的ベストソングに輝いたのは、羊文学「声」でした。この曲のおかげで、私の中で4度目か5度目の羊文学ブームを迎え、本記事執筆当時(2025年12月)も継続中です。

今やオルタナの枠を超える活躍ぶりをみせる羊文学ですが、「声」はこれまでになかったアコースティックサウンドを基調に、繊細さと力強さが同居する塩塚モエカさんのボーカルが響き渡る渾身のナンバーです。
2サビ後のシューゲイザー的な轟音ギターの壁と、地を這うような力強いリズム隊が作り出すサウンドスケープは、聴き手の孤独に寄り添いながらも、最後には光の差す方へと連れ出してくれるような圧倒的な解放感に満ちています。「言葉にできない思いを声に乗せる」というシンプルながらも根源的なテーマが、2025年を生きた自分の心に最も深く共鳴しました。バンドとしての成熟と、新たなフェーズへの突入を確信させる、文句なしの年間ベストソングです。

とここまでコメントしてきましたが、そろそろかつてのオルタナサウンドが恋しく思うようになってきました。そんな中、「光るとき」がサッポロビールの箱根駅伝CMソングに起用されたということで、2026年も羊文学の活躍ぶりに期待です。


【最後に】

以上が2025年の個人的ベストソングとなります。
本文ではピックアップしなかった51位 - 100曲の楽曲についても、プレイリストを通じてチェックしていただければ幸いです。
また、本プレイリストから1曲でも読者の皆さんにハマる楽曲が見つかれば、このうえなく嬉しく思います。

改めて、最後まで読んでいただきありがとうございました!
良いお年を!


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