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「FDE」という言葉の定義を整理したい。



1️⃣経緯・背景

最近、求人広告やシステム開発案件情報で「FDE」という言葉をよく見かけるようになりました。
「FDE」はForward Deployed Engineer の略で、前線展開エンジニアと訳されるようです。

Googleトレンドの調査結果
→過去1年、日本、"FDE"と"Forward Deployed Engineer"
("FDE"だけだと別の用語・意味も含まれてしまうため、正確な"Forward Deployed Engineer"も合わせて比較しています。)

Googleトレンド - "FDE"と"Forward Deployed Engineer"の検索数推移

5月あたりから急に伸び、8月にはいってからは下降気味なのが分かります。

しかしまだ「FDE」の定義が曖昧だったり、独自の解釈や独り歩きしている場合がある気がしてなりません。
”フルスタックエンジニア”のように、曖昧なまま双方が都合よく解釈してミスマッチが起こるのは良くないですよね。。
そこでFDEについてケースごとに分類分けしてみます。

参考リンクに記載したサイトなど様々調べてみたところ、
表現上の差異はあるものの、

・顧客の事業課題・現場課題を分析(ヒアリング・コンサルティング)
・生成AIを活用してプロダクトやツール開発する
・PoCで終わらずに定着まで
・継続的に事業改善サイクル(PDCA)を回すコミットと責任を持つエンジニア
・様々な幅広いエンジニアリングのスキル・経験が必要
・マネジメントやビジネスコンサルタントのスキルも必要

というポイントが見えてきました。
一方で
・自社のAIプロダクトを持っている/持っていない、や
・エンジニアとしての経験、スキルレベルの差や基準
あたりは意見が分かれそうだという印象です。


️2️⃣分類

今回はたたき台として分類してみましたが、
異論も反論も「こんなケースもあるのでは?」という意見も歓迎です!

第0種:原点

  • Palantir Technologies社(パランティア・テクノロジーズ)が職種やビジネスモデルとして提唱した本来のForward Deployed Engineer。

  • 純粋なFDEという概念の原点。

  • 顧客の現場に直接常駐・深く入り込んで、実データを用いて実意思決定に直結するシステム/ソフトウェア/業務アプリを短期間で作り上げる。

  • 現場で得られた知見を自社共通プラットフォーム(自社プロダクト)に還元していく。

  • そもそも"FDE"はAIが普及する以前からあった言葉なのでAIの利用は問わないが、現在は実質的にAIを活用している。

→第一種とほぼ同じだけど、便宜的に分けておきます。

第1種:

  • Palantir Technologiesが提唱したFDEに賛同・参考にして、
    AnthropicやOpenAIなど他社が追随している前線展開エンジニア。

  • 現場でのフィードバックを自社プロダクトの改良に繋げられる。

  • ただし、FDE専門会社の設立には、顧客支援だけでなく投資・資本政策上の側面もあるようで、このあたりもFDEという言葉を見る際には少し意識しておいた方が良いかもしれない。
    (参考記事: AnthropicやOpenAIがFDE新会社、PEファンドと組む怖い理由 )

第2種:

・第1種と異なるところは、自社プロダクトを持たない前線展開エンジニア
・マネジメントやコンサルタント経験があまり無い場合もあるが、AIを頼りに頑張る

→一部から異論は出るかも・厳密に言うと違うかもしれないが、許容範囲な気がする

第3種:

  • 数年程度の十分なシステム開発経験を積んだエンジニアがAIを活用して
    顧客・現場のPDCAを回して業務改善するケース
    (従来型SESからのリスキリング)

  • 自社AIプロダクトを持っている場合もある
    (自社AIプロダクトを持っていなくてもここにまとめる)

→現在〜今後、このケースが多数派のボリュームゾーンになりそう。

第4種:

  • プログラミングやシステム開発の実務経験がほとんどない人がAIにほぼ丸投げで開発を進めて現場のPDCAを回すケース

  • 例外処理、セキュリティーチェック、品質基準、保守・運用でトラブルやバグ修正、著作権侵害、ライセンス違反、など色々不安。

→これをFDEと呼んでよいのかは個人的には疑問ですが、生成AIの進化や周辺動向を考えると今後増えてきそうな予感・・・。


️3️⃣まとめ

他にも、"海外か日本国内か"の分類や給与レンジでの分類もあると思いますが、皆さんはどこまでをFDEに含めるのが適切だと思うでしょうか?
FDEの肩書きを名乗る人は徐々に増えていると思いますが、その全員が同一の仕事をしているとは思えません。
AIを使って顧客の課題解決とPDCAを回していれば、誰でもFDEと呼べるでしょうか?
この分類は適宜見直していきたいので、異論も反論も賛否両論、
こんなケースもあるよ、など意見があれば是非お聞かせてください。

この問題意識を持った経緯をもう少し書いておくと、

過去に「高収入を得られる」といった謳い文句でプログラミングスクールやエンジニア育成サービスが急速に増えた時期がありました。
その結果、「エンジニア」を名乗りながらも経験やスキルレベルに大きな幅ができ、採用する側との認識のズレも問題になり、市場が混乱したりしました。
また「FDE」という肩書きもいずれは「フルスタックエンジニア」のように、人によって期待値が異なり、場合によっては「何でも屋」のような悪い意味で便利な言葉になってしまう可能性もありそうです。
その時の二の舞にならないか不安が頭をよぎります。😅


4️⃣参考リンク


最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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