見出し画像

JAZZ 4月18日〜365日の香水

ジャズという世界
ジャズは、歴代の名手も名曲も夥しい数があるし、何が好きかどこが好きかも語り手によって星の数ほどある。
即興性、スウィング、この世界の言葉も数多ある。
これだけたくさんのことを含んでいると、諸相を俯瞰して語るのは難しそう。

それはキュビズムやフォービズム?
私は、キュビズムやフォービズムに似た音楽上の進化という捉え方もできそうと思っている。
異なる文化がもたらす衝撃。
アフリカンアートの感情の強調や極端に誇張した表現、ダイナミックさ、これらが伝統から逸脱した表現へと導いていったのがキュビズムやフォービズムとすれば、当時の音楽シーンにアフリカンスピリッツを注ぐことで、即興性、臨場感、調和よりも強調によるダイナミズムへと音楽が進化したことと似ているのではと思えるのだ。
「アフリカの視点」に出会った西洋アートや音楽がそれぞれ、新しいものを生んだのかもしれない。

音楽をテーマにした名香
音楽を香りにする、音楽をテーマにした香水にもいろいろある。
トスカ(tosca/4711)やアリア(aria/missoni)などオペラをテーマにしたものはスイートでかつ重厚感があるタイプの香水が多い。
一方で、分散和音を意味するアルページュ(arpege/lanvin)、夜想曲(Nocturnes/caron)などは、ピアノの音の広がりを思わせるようなアルデハイドタイプになっている。
音楽のジャンルなのか手法なのかの違いもあるから難しいけれど、音と香りのイメージ世界には、つながりはありそう。

JAZZ/YSL/1988
では、JAZZの世界はどうなのだろう。
性別でいえば明確に「男性」の領域で創られている。(使うことは男女ともに楽しめるはず)
力強くて、引き締まっていて、重層的。
この香りが出た時代のメンズの定番としてのラベンダー、タバコの香り、アンバーやムスクの動物性の香り、ほんのりレザー、ビャクダンなどのウッディ・・・。

ナイトトレイン~オスカーピーターソン・トリオ
音楽ファンはデジタル音とアナログ音の違いにも注目するらしいけれど、90年代以降、ユニセックス化が進んだメンズの領域がデジタル的としたら、香水JAZZは最後のアナログ音的な香水かもしれない。
私はこの香水JAZZを一吹きすると、オスカーピーターソントリオのナイトトレインが脳内再生される。精巧さ、音が迫ってくるような緊迫感、そしてパワーに、スパイシーノート、オリエンタルノート、ウッディノートが私の中で呼応していく。

香り、思い、呼吸。

4月18日がお誕生日の方、記念日の方おめでとうございます。

いいなと思ったら応援しよう!